中学生を担任するということ 「ゆめのたね」をあなたに 生徒指導・道徳教育・特別活動の現場
高原史朗、高文研、2017
2910冊目
問題を起こした生徒を別室に移した時、保護者が怒鳴り込んできた。そんな扱いを受ける生徒とその保護者の気持ちがわかるのかと。
著者は、彼はずっとこう問い続けていたのだという。
「お前は、自分の都合を優先して、面倒なことはしないで済ますのか」
「お前は誰かに文句を言われないための保身で、先生をしているのか」
「問題を起こす生徒の気持ち・保護者の気持ちを本当に考えているのか」
生徒はずっといい子のはずがない。誰かが決めた「いい子」から抜け出していつか「自分自身」としていきていく。210
「教えるとは希望を共に語ること。学ぶとは誠実を胸に刻むこと。」
ルイ・アラゴン
生徒はトラブルを起こすもの。
それを共に考えることが担任の役割だ。
携帯電話を持ってきてはいけない。それはわかっている。ではどうするか。
一緒に家まで歩きながら、先生は子供と一緒に答えを探す。
学校には持ってくるなというルールは守る。罰せられなかったことを「ラッキー」と言いふらしたりしない。
ふふふ、面白いねぇ。