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女たちの避難所

女たちの避難所

垣谷美雨、新潮文庫、2017、単行本2014

2907冊目


3.11の大津波の中で、家を流され、家族も流されて、避難所にたどり着いた三人の女性たち。


膨大な取材と支援団体への聞き取りなどから典型的に描き出した三つのケース。



生活力のない夫が、津波で亡くなったと思っていたらどっこい生きていて、「死んでいてくれたら」と願う50代の福子。義援金でB MWを買われたことでキレル。


乳飲み子を抱えて、夫を亡くし、舅と義兄によって「世帯」に配分されるお金をほしいままにされ、また、四人での同居を前提に物事が進められていく若い遠乃。


シングルマザーで小学生を育てている渚。夜の商売をしているために息子は学校でいじめにあっていたことを避難所生活で知る。


避難所で互いに寄り添っていく彼女たち。



ストーリーと感想がよくまとめられているのはこちら。

http://bookrepo.com/book_report/show/373541


背景となる情報もたくさん紹介している東日本大震災女性支援ネットワーク「物を言えば居心地が悪くなるだけ。」

http://risetogetherjp.org/?p=1354


そんな「対立」をどうすればいいか。


今月末の研修で考えたい。20171028-29


■研修用資料

女たちの避難所_a0036168_10570314.jpg




by eric-blog | 2017-10-18 10:03 | □週5プロジェクト17
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