カウンターの向こうの8月6日 広島 バースワロウテイル「語り部の会」の4000日
冨恵洋次郎、光文社、2017
2900冊目
NNNドキュメント「洋次郎の4000日」
http://www.ntv.co.jp/program/detail/21862999.html
http://blog.goo.ne.jp/maa85kg/e/46ef5d9925917d32b0c9258d7c2ed4e4
2006年から1989年生まれの店主が月一で開始した「語り部の会」
広島出身でありながら、ずっと平和教育などに興味がないまま、来た著者。
しかし、広島の外に出ると、ヒロシマのことを知らないことが不自然に思えはじめ、押し付けがましくない形で聞く会を始めた。
2012年にはバーが火事になるという災害も乗り越え、続けたが、2017年1月肺がんが見つかる。余命2ヶ月と言われたが、月一の会は継続。
そして、7月。6日の会を目前に逝った彼の姿が、ドキュメンタリーには収められている。
高校時代にはその立派な体を生かして野球をしていた。
突然の肺がん。
被爆三世が影響しているのかとは、一言も言わず。
ドキュメンタリーに登場する語り部の人たちの語り口が一様であることに驚いた。何回も同じ話をしていると、声があのように平板なアナウンサーのようになるのだなと思った。