淋しいのはアンタだけじゃない 第3巻
吉本浩二、小学館、2017
2893冊目
佐村河内守さんて、こだわりの強い人なんだなあ、なんて、この漫画を読んで再び思う。NHKの番組を見たときも思ったけれど。表現者って、自分がどう受け取られるかをきっとすごく気にするんだ。
■映画『FAKE』について
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1466591018229.html?_p=3
この漫画は、「難聴」とは何かについて書かれたものだ。最新刊の第3巻から先に届いたけれど、これまでの二巻で話された内容のおさらいや、訂正などもあり、これはこれでいい順番だった。
まとめると、
個人差が大きいこと。
「脳」が聞いていること。
耳に問題がなくても、難聴はあること。
聴くということはすごいことなんだなあと、わかる。
今の治療で「聞こえが悪い音の部分を補って、聞こえのバランスをよくする補聴器の使い方」や「脳に聞こえ方を再学習させる聴覚のリハビリ」などが紹介されている。
いま、手話を学んでいて、時々ゲストとして聴覚障害の人たちとの交流があるのだけれど、どうなんだろうなあ? 今度、この漫画持って行って聞いてみよう。
そして、「聞こえていない」人も「聞こえる」人も、理解できているのか、理解されているのか、
淋しいのは僕たちみんななのだ、と。