人気ブログランキング | 話題のタグを見る

行って帰ってオタワ旅映画三昧

行って帰ってオタワ旅では、映画も見まくりました。一つは寝ないようにすることでタイムラグを早く修整するため、一つはタイムラグで眠れない夜の時間を潰すため、そして一つは日本の活動時間に合わせていくため。

トータルで8本見たことになる。


■行きのフライト

How To Become a Latin Lover

The Promise

Unforgettable (途中まで)


金持ちの有閑マダムのヒモ志願の男性が、中年になって放り出され、次のカモを物色するもなかなかうまくいかないのだが、男の子にモテ力をつけるレッスンをするうちに、無事次のパートナーに巡り合うコメディ。

トルコによるアルメニア人弾圧の歴史の中で、友人を守ろうと約束を果たしたトルコ人の男性とアルメニア人の行く末。

再婚した男性の相手の女性から、次々と嫌がらせを巧妙に仕掛けられていく女性が、連れ子と自分の安全を守るために戦う物語。


物語って、自分やヒーローの側以外の「死」は軽いんだねぇ。当たり前か。自分が勝ち組に感情移入できないと、映画はホラーだね。


■滞在中のNetflix

Sand Castle 

Equals


ニコラス・ホルトが主演のもの連チャンで。

感情が動かされまくる映画と、感情がないことが正義の世界の映画。


砂の城でも、ヒーローは殺されない側。イラクで米軍が破壊した水道システムを復活するために現地の労働者を得たいのに、協力すると反乱軍から殺される。町を昼間の間支配しているのは米軍だが、夜は違う。米軍が去った後も生きなければならない人々は息をひそめる。雇った労働者に自爆される工事現場。マットは崩れていく。


先立つこと2015年制作されたのが「Equals ロスト・エモーション」。感情は悪であり、不健康であるという世界。胸がドキドキして、初々しく恋に落ちる二人。逃亡を図る直前に、無感動化手術を施されてしまうサイラス。


なんちゅう両極。


■帰りのフライト

Unforgettable (続き)

Snatched  拉致

My Cousin Rachel

Going in Style


アホか、というほどご都合主義の娯楽映画二本。ゴールディ・ホーンじゃんか。ボーイフレンドと行く予定だったエクアドル旅行。振られて、キャンセルもできず、母親(GH)を誘う。引きこもりの中年男性になりつつある弟と豪華邸宅で暮らしている。朝食のトーストが焼けていないとぶーたれる弟にいらつきながらも、甲斐甲斐しい母親。母親を引っ張り出し、もっとアバンチュールをと焚き付けつつ、自分もバーで誘われた男性と郊外のダンス場にドライブ。次の日、母親も一緒にと誘われてさらに遠出する。自動車事故を起こされて、拉致される。連行される間に逃げ出すも、エクアドルから隣国のコロンビアに来ていることに気づく。たどり着いた飲み屋から、どういうわけか米国国務省と電話で会話。ボゴタの米国大使館に行って保護を求めるようにアドバイスされる。その間に、弟が留守番している豪邸には身代金交渉の電話が。国務省に電話する弟。

身代金強盗のボスの甥っ子が殺され、息子が殺され、本人もヘロヘロで米国軍に捕まる中、アメリカ人親子は再会を果たす。


二年後、今度はクアラランプールに母娘の姿が。


Going in Styleも、御都合主義の銀行強盗映画。年金がカットされる老人三人が取り組むプロジェクト、強盗。いいじゃないか、誰にもパイの配分を受ける権利はある。後二十年ほど生きるとして、いかほどのカネが必要になるか? 逆算して、銀行強盗でいくら取るか。誰も殺さない。銀行も保険に入っているから困らない。ハッピーエンド。「ウィリアム・ブレイク」とえらい違いだ。


そして、やたら画面が美しいイギリス映画。こういうのを見ると、日本映画にはできないと思ってしまうディーテール。しかし、イギリスを旅した時、あの壁紙の下のへこへこした石積みの壁、絨毯の下の凸凹の木の床、重厚だが荒削りな家具をたっぷり見たので、映像がそのまま現実とは思わないが、やはり凄みがある。原作の「レイチェル」って「レベッカ」を書いた作者なんだ。でジャブ感はそれかあ。



by eric-blog | 2017-10-03 13:15 | ◇ブログ&プロフィール
<< くらしの昭和史 昭和のくらし博... ERIC NEWS 558号 ... >>