ブラック奨学金

ブラック奨学金

今野晴貴、文藝春秋、2017

2860冊目


著者は1983年生まれで、自身が大学在籍中に若者支援団体POSSEを立ち上げる。ブラックバイトやブラック企業の実態を告発。奨学金については年間2000件ほどの相談を受けているという!


わたしが借りていた時は、日本育英会と言っていたが、いまは日本学生支援機構。

http://www.jasso.go.jp/about/organization/history/ikuei.html

有利子奨学金が導入されたのは1984年。90年代に第二種の奨学金が急激に増えた。2003年にはその割合が逆転、無利子43万人、有利子44万人に。

1998年平成10年に、教員になったら返済免除という制度が撤廃され、大学院のみとなったという。あまりのことに唖然とする。

2004年にJASSO発足。割合は12程度にまで膨れている。一種47万人288万人。70


利子分の返済は、JASSOに投資している金融機関への利子払いに当てられているのだ。

http://www.jasso.go.jp/about/ir/minkari/__icsFiles/afieldfile/2017/05/10/touroku_kinyuukikan2.pdf



鳴り物入りで始まった「返済不要の奨学金」は各期、枠が50名だ。給付奨学金というのもあるらしいが、ホームページがわかりにくいことこの上ない。一体何人に貸しているんだ? 大学生の二人に一人が使っているって、ものすごくでかい貸付金融機関になっていないか?

いや、それどころか、育英資金が「育英会(2)は金融投機商品」金融商品になっていないか? というのに対する答えを書いてくれている人がいる。

http://stalemate.hateblo.jp/entry/2015/10/31/193244


7割ほどの資金は投資からのようだ。今のところ、優良。

しかし、投機的ではないとは言え、投資に対する返済はしなければならないので、「救済制度」という返済猶予制度は、なるべく使わせたくないようだ。


本人が亡くなっても家族が訴えられるとか。奨学金という名の借金でしかないのは明らか。

74


シェルターで暮らしていても、生活保護を受けていても、訴える。


そして、そもそも、日本の教育費政策がおかしいのだ! 全く、教育をコケにしやがって。


日本と韓国は高騰教育費の公私負担割合が、圧倒的に私が高い。73


家族に負担を強いる制度。若者を食い物にする日本。こんな国に未来はあるのか?


本は、「正しい奨学金」の見分け方へと進む。

給付型は2.6%にしか届かない。

民間の奨学金には「ペナルティ」があるところもあるから要注意。


そして、いよいよ返せない時にはどうすればいいかまで、お話は進むのである。



[PR]
by eric-blog | 2017-08-15 15:55 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)
<< ちがい ドキドキ 多文化共生ナ... 限界国家 人口減少で日本が迫ら... >>