ERICnews 549号 GS『地球のみかた』

■□ 連載:グローバル・セミナーをふりかえる〜今と未来の教育のために No.8 (担当:鬼木たまみ) □■

この連載では、ERICが設立当初から10数年にわたって開催したグローバル・セミナーを紹介いたします。

◆◇第8回 グローバル・セミナー(1996.6.29-7.6)
・テーマ:地球のみかた
・講師:パメラ・バッサマン(ゼロ・ポピュレーション・グロース所長、"Earth Matters: Studies for Our Global Future"著者/アメリカ)
飯田哲也(日本総合研究所)、飯沼慶一(私立成城学園初等学校)、梅村松秀(都立竹台高等学校)、北谷勝秀(UNDP上席顧問)、鈴木勝男(地球の友)、中島大(分散型エネルギー研究会)、中村正子(古紙ネットワーク)、古沢広佑(ともに生きる地球プロジェクト)、角田尚子、久保さえ、福田紀子(ERIC)
・会場:東京YMCA国際奉仕センター
・地域セミナー:岩手、大阪、岡山(3府県、3回)
・翻訳出版:『地球のみかた-地球について学ぶカリキュラム』

第8回グローバル・セミナーは、東京YMCA国際奉仕センターとERICの共催で行われました。
この回のセミナーは、統計的思考や資料活用能力に注目し、膨大な情報の中から、データを把握する、定量分析をする、意味とデータをつなぐ力をつける、そうした行動を自らとれるようになるためのワークショップと統計を活用したアクティビティを体験するプログラム構成になっています。

「『地球のみかた』は、世界のあちらこちらで人間の様々な活動がどのような地球環境に影響を与え、また全ての生きもののあり方や生き方を規定しているか、中等教育段階の生徒たちに示す必要があるかとして制作されました。こうしたことは文化の相違や国の人口を超えて普遍的な課題だと思います。

私たちは地球の資源を共有しています。子どもたちや将来の世代への思いを共有しています。合衆国と日本は、世界で最も裕福で工業の発達した国として、子どもたちが将来両親になったとき、有権者、リーダーになったとき、そして地球市民として思慮深い決断をなし得るよう、資源の消費と分配について情報を提供していく責任があるはずです」
(パメラ・バッサマン「Earth Matters日本語版出版によせて」より)

パメラ・バッサマン氏が約20年前に発したこのメッセージをどのように受け止められるでしょうか。私たちは子どもたちや将来の世代への思いを共有できているのでしょうか。
「地球市民として思慮深い決断をなし得る」ために、子どもたちに、わたしたちに何が必要なのか、いっしょに考え、学び続けていきませんか。

*第8回グローバル・セミナーのプログラム、紹介記事はこちらからご覧になれます。
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_news.pdf

*この回のセミナーは「Global Seminar’96 報告書」としてまとめられ、レッスンバンク(0-E)で提供しています(108ページ、1000円)。
報告書には研修プログラムや配布資料、当日の成果物などを収録。プログラムのページには「研修の概念」「ねらい」「主な対象」「用意するもの」「全体の流れ」が明記されているので、プログラムづくりの参考になるかと思います。一部を紹介いたしますのでご覧ください
http://eric-net.org/project/global_seminar/gs96_report_ex.pdf

*『地球のみかた』発行から2年後の1998年、学校で使いたいという要望を受け、本文に収録掲載されている「背景となる読み物」「ワークシート」を抜粋、編集した『地球のみかた(生徒用)』(98ページ、1200円)を発行しました。こちらだけでも読み応えのある内容となっています。

現在、在庫処分として『地球のみかた(生徒用)』40冊入りを箱受け限定で3000円(送料手数料込み)で提供しています。ぜひ、この機会にお求めください。
『地球のみかた』の目次とアクティビティリスト、生徒用の目次はこちらでご覧になれます。参考にしてください。
http://www.eric-net.org/news/EarthMatters.pdf

*テキスト『地球のみかた』を紹介したERIC NEWSアーカイブはこちらからご覧になれます
http://archives.mag2.com/0000004947/20070923070000000.html

*テキスト『地球のみかた』、『地球のみかた(生徒用)』、レッスンバンク「Global Seminar ’96 報告書」のお申し込みはこちらからどうぞ。
http://eric-net.org/text-order.html

【追記:かくた】
当時、米国では地球温暖化の問題に影響しているのが「二酸化炭素」であるということが認められておらず、1992年の地球サミットでブッシュ大統領が「アメリカのライフスタイルは全く変える必要がない」とビデオメッセージを寄せた後でもありました。そのような社会的情勢は環境教育のテキストにも色濃く影響しており、『地球のみかた』でもメタンガスの問題だけがクローズアップされていました。
このままでは出版できないと、日本国内で活動しているNGOの方に特別寄稿をお願いしました。それを含めることをパメラたちにも了承してもらいました。
また、この回では、『環境教育指導者育成マニュアル』に含めた「輸入食料生産にかかる耕地の広さ」や、戦後からこれまでのアスファルトの厚さはどれぐらいになるかなど、色々データで物事を考える活動をしたことが楽しかったです。
その後、ワシントンDCにパメラを訪ねた時、クリスマスにご自宅に招待していただき、ユダヤ式のハヌカのお祝いを体験させていただいたことも温かい思い出です。
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by eric-blog | 2017-07-13 11:07 | ERICニュース | Comments(0)
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