男尊女卑という病

男尊女卑という病

片田珠美、幻冬舎新書、2015

2832冊目


今日の授業で「みんなが言っている」というアクティビティで、「カテゴリー」について考えた。


役割社会がきついほど、一人一人を見ること、個性を見ることが少なくなり、人を役割機能で見るようになってしまう。面白い文章としては「男はみんな、女を家事ロボットと見ている」というのが出て、ショックを受けた。というのも、以前、「理想のパートナー」というアクティビティを男女別のグループに分かれて行ったことがあって、その時に、男性のグループが出したのが「美人、料理上手、節約上手、子供好き」などだったのに対して、女性グループが出したのが「やさしい、包容力がある、尊敬できる」などの人格的なことだった。

男性にとってパートナーとは何か、「条件」であることを考えさせられた。


結婚というものがそういうものだと考えられているのだとすれば、それも根深いものがある。


この本は以下のような構成になっている。


・無意識に現れている男尊女卑

・社会意識としての男尊女卑容認

・無意識なのか学習なのか  (教育学者としてはこの対比が意味わからんが)

・そして、精神科医としての処方箋。(これはいいかも)



1章 どんな行動に現れているか?

・「責任者」は男

・男性のお茶だしに対する空気感

・妻を人前でバカにする夫

・週末になると動悸が激しくなる、不安になる妻(これは病的だなあ)

・「女は泣けばいいと思っている」とか「すぐ感情的になる」と小馬鹿にする

・「女の武器」を使うことを仕事の上で強要する上司


第二章 容認する社会心理

・雅子さまバッシング

・女性タレントの不倫騒動

・未婚の母に対する風当たり

・年の差婚に対する「非対称性」

・「女性活用アピール」は男女不平等の現れ

・小渕優子を経済産業省の大臣にした安倍首相の底意地の悪さ

・ママ友世界の「マウンティング」 女の序列の複雑さ、自分ではなく夫の


3章 無意識か学習か?

フロイトの男根コンプレックスからの説明。

理解できないけれど。

男性の男根愛?

男根願望?


わからん。


・自分が優位に立てる女性にしか近づかない男性 自己愛が肥大してしまって女性を見下す これはわかる。でもそれが無意識か学習かは別問題。


・トロフィーワイフは男女共犯


4章 男女平等観の変遷

5章 男女の違いをどう捉えるか

・「女性」役割を受け入れない女性の生きづらさ

・高学歴エリート女性の葛藤

・男性に対する見えない負荷が重くなっている

・喪失に弱い男


6章 男尊女卑のスパイラルに陥らないために

・小馬鹿にし続ける夫

・「男性のプライド」上げ底作戦

・現実を認める

・「私の人生なんだったの」にならないために

・狭い社会をスルーする

・セクハラ問題をこじらせない

いじめとは「自分より弱いものに対して」「継続的に」「相手に苦痛を」与え続けること。


付け込まれる女のタイプ

・自責感が強い

・他人の願望を満たそうとする

・自己肯定感が低い


「こんな」処方箋ではこの病は治りそうにもない。


なんて書き込んでいると、隣に葬式帰りの中年ご夫婦。男性がガムの入れ物を持っていたが、封が空いていない。女性が受け取り、封を切って、中身を取り出し、手渡して、ゴミば自分のバッグに処理している。あはははははは!


なるほど、なかなか治らんなあ。



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by eric-blog | 2017-07-06 16:06 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)
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