検証・学歴の効用

検証・学歴の効用

濱中淳子、勁草書房、2013

2821冊目


学生さんが、「メリトクラシー」や学歴社会についても調べたいと、いくつか本をあげていたので、引っかかってきた。


学歴格差は広がっている。

学歴内格差もある。

学歴内格差は、職業についてからの知識量の拡大にある。

学歴プラス学習習慣が収入につながる。

読書は学習習慣として意味がある。(在学中も含む)


しかし、大学院卒となると、「高い無業率」「不確実な経済的効用」「不安定な研究職」となる。172


その一つの背景として「学習が企業内でなされる」現実があると。181


学歴は「効用」がある。しかし、一方で「学歴不信社会」でもある。



その原因が第7章で検討されている。


大学への進学率が高まった団塊の世代において、「大卒でも変わらない」とという実体験が広く語られ、影響を持っていること。206


比較して考えることができる経験が社会にないこと。


高学歴化が早く進行したこと。


これらの要因が『学歴好きの学歴嫌い」「大衆化育ちの大衆嫌い」に出ていると著者はいう。結果、教育を軽視する社会になっている。「北欧好き」なんて全然地に足ついてないじゃん!ってくらいにね。228


今の時代は、教育はエリートのためではなく、平均的な中間層の学びが大切な時代。236


普通の子が、とりあえず、勉強頑張って、大学でも勉強して、それなりの生活が待っている。そういうモデルが必要なのだと。


中間層のパワーのためにも、「学歴の効用」は大切なのだ。



[PR]
by eric-blog | 2017-06-20 14:15 | □週5プロジェクト17 | Comments(0)
<< PETリサイクルの課題 <平和の少女像>は... >>