人生にはやらなくていいことがある

人生にはやらなくていいことがある

柳美里、ベスト新書、2016

2720冊目


在日の両親から生まれた著者。離婚した母親は娘を地域の有名校に入学させる。それが人の評価につながるのだからと。


14歳で母の路線からはみ出し、爆発してしまう。恩師の努力もあって高校には進学できるが脱線は止まらない。結局退校に。


別にそのことを後悔もしていない。それらすべての経験が今の柳美里を形作っているのだから。


?  なんだそうなんだ。タイトルに偽りあり。


ではなぜ編集者のリクエストに応えてこんなタイトルの本を書いたのか?


過去に囚われず、これからを生きていく励ましになればと思ってのことだという。なるほど。


著者の特技は「貧乏を嗜む」ことができることだという。志ん生さんの言葉らしいが。


東日本大震災後、南相馬市小高区に移り住み、「ふたりとひとり」というラジオ番組も、復興放送局でやっている。


人間力の高さに圧倒される。


その地力は、幼い頃からの過剰な親の介入にあるのじゃないかなあ。


草間彌生、ニキドサンファル、などなど。強い娘を育てるには強い親?


少なくとも、彼女らにぬるま湯はなかっただろうことは確実だね。


役者、演出、脚本家とやってきて「書く」ことが残ったのだという。やらなくていいこと、かな?


彼女の小説より好きかも。



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by eric-blog | 2017-03-10 11:45 | □週5プロジェクト16 | Comments(0)
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