カミングアウト・レターズ 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

カミングアウト・レターズ 子どもと親、生徒と教師の往復書簡
RYOJI+砂川秀樹、太郎次郎社エディタス、2007
2715冊目

「カミングアウトしたことを、まるでなかったことにするまで言わずとも、そこから関係性が築けなくなってしまうことがあるのです。
彼らは、前向きで非常に肯定的です。とてもポジティブです。バッシングの言葉は口にしません。でも、僕のカミングアウトはある日気づくと、彼らの過去のささやかな、そしていつつか珍妙な記憶へと変化していくのではないでしょうか。あくまでも過去の体験談として。
ぼくはそれを知ったとき、再びクローゼットに戻っていくかもしれません。せっかく出てきた押入れのなかで、彼らに対して深いため息をつくかもしれません。
それはとても悲しく寂しいことなのです。ぼくをすり減らしてしまいます。
・・・
そこで生きていたいわけじゃないんだ。」138

すべての深い告白は多くの場合、相手との相互理解を求めるための切実な声。
(すべてがそうではないが、典型例ではある、と注釈付きで。)

楠原さんに「恩師」と言う表現をさせたこのカミングアウト。

楠原さんの授業で傷ついたと言った学生もいた。

わたし自身の生や関わりが、薄っぺらなんじゃないだろうか?

読みながら、そう思った。

人生に必要なのは不特定多数ではなく。
[PR]
by eric-blog | 2017-03-04 12:58 | ■週5プロジェクト16 | Comments(0)
<< 仮設にて 「教育勅語等排除に関する決議」... >>