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蜷川幸雄の稽古場から

蜷川幸雄の稽古場から
ポプラ社、2010年
2520冊目

10人の俳優たちが、蜷川さんの演出について語る。

彼らが拾った言葉。彼らがもらったものが、詰まっている。


尾上菊之助さんの歌舞伎についての言葉がおもしろかった。

「歌舞伎には型と性根という言葉があります。性根とは、作品を通して読み取った役の性格や立場を指しています。・・・役づくりに相当する。・・・型にかたよりすぎると、リアルな感情が伝わらず、性根にこだわって感情に流れると様式的な歌舞伎の演技にならない。」094

そのバランス。

不幸や地獄や、すべて削ぎ落とした自分を見つめるとか。

人間っておもしろいねぇ。

巻末写真に刻まれた言葉から。

「年上で権威があるという自分を
自分で崩して、
同じ地面に立っていることを
見せ続けないと、
自由にならないよね。」


■平田オリザさんのTED
https://www.youtube.com/watch?v=36NCa31nUlM
by eric-blog | 2016-06-02 16:57 | □週5プロジェクト16
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