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コミュニケーションの方法と実践III 対立から学ぼう!2016

2016年5月21日 (土曜日)
第1講 共通基盤づくり「対立のイメージ」と傾聴  9:00-10:30
第2講 対立の扱い方と限界 10:40-12:10
第3講 「わたしメッセージ」と共感的傾聴13:00-14:30
第4講 日本の正義、日本型コミュニケーション、日本型コンフリクト、対立の解決をはばむもの、社会的びくびく人間は誰? 14:40-16:10
2016年5月22日 (日曜日)
第5講 誰対誰、個人的な対立から社会的な対立まで 9:00-10:30
第6講 協同学習プロジェクト10:40-12:10
第7講 発表13:00-14:30
第8講 ふりかえりとまとめ14:40-16:10

参加者 16名

2016年5月21日 (土曜日)
第1講 共通基盤づくり「対立のイメージ」と傾聴  9:00-10:30
1. アクティブ・ラーニングで行こう! 「わたしの考えるAL」[三原則をポストイットに]
2. 自己紹介を兼ねて、全体共有、模造紙に貼り出す
3. ミニレクチャー「指導者側の手だて」
○Discipline, 教科科目、コンテンツについての学びをサポートする。
○思考スキル、考え方を身につける。
○互いから学びあうための環境整備を行う。
4. ノートテイキング[個人作業]
5. 傾聴
6. Creative Learningのための心がけ[ペア作業→全体共有]
7. 「対立は悪くない」賛成/反対[ペア作業、対比表→全体共有]
8. ミニレクチャー「対立から学ぼうのカリキュラムについて」

第2講 対立の扱い方と限界 10:40-12:10
1. 「わたしの対立の扱い方」をふりかえる[個人作業]
2. 「対立の扱い方」の分類、利点と限界[グループ作業、三人一組]
3. ギャラリー方式で全体共有[2’]
4. 「対立についての態度を育てたものはなんだろう?学んできたことは?そしてそれは「対立は悪くない」にプラス?それともマイナス?」自分の系興亜に名付けよう。[グループ作業]
5. 再びギャラリー方式で見て回る。
6. 「対立を激化させるもの、内在化させるもの」
7. 成果物を掲示する。それぞれのグループで他のグループの成果物も合わせて観ながら、ふりかえり。
8. ふりかえりのノートテイキング

第3講 「わたしメッセージ」と共感的傾聴13:10-14:30
1. 午前中の学習をとりかえって「指導者の側の三つの手だて」について気づいたこと、感じたこと、学んだことをふりかえる。
2. 「まりの物語」で「わたしメッセージ」について考える。[四人一組のグループ作業]
3. 「わたしメッセージ」を共有する。板書。
4. 『対立から学ぼう』のワークシートで、「さらにわたしメッセージの練習をする。」
5. 「なぜ「わたしメッセージ」なのか? アサーションの12の権利を読む。

第4講 日本の正義、日本型コミュニケーション、日本型コンフリクト、対立の解決をはばむもの、社会的びくびく人間は誰? 14:40-16:10
1.  ミニレクチャー「アサーションの背景、1970年代の解放運動」
2. 日本型コンフリクト研究会への発展。(これはちょっと早く出しすぎた)
3. 「いじめの構造と社会的ビクビク人間は誰だ?」[グループ作業]
4. 社会的ビクビク度の高い人の「わしたしメッセージ」を考える。[グループ作業]
5. 日本社会の○△□、「なぜ対立しにくいのか?」[グループ作業]
6. 今日学んだこと「レポートライティング」[個人作業、15’]


2016年5月22日 (日曜日)
第5講 誰対誰、個人的な対立から社会的な対立まで 9:00-10:30
1. 昨日のふりかえり+α「アクティブ・ラーニングの手だて」について
2. 四つの活動形態についてのふりかえり[個人作業2’→グループ作業]
3. アクティブ・ラーニングの五原則を再度まとめる
4. なぜ「原則」のように抽象化するのか? 名付けるのか?
5. ノートテイキング
6. 「レバ・アンブラー異文化体験ゲーム」
1) 二つのグループに分かれて、それぞれの文化について学ぶ
2) 交流大使を通して異なる文化について学ぶ
3) 全体で交流する
4) ふりかえりを元の四人グループで。
7. 異文化間の対立を激化させるもの[グループ作業](Dropbox「対立を激化させるもの」参照)
8. ノートテイキング
9. 「対立」についてのテーマ探し[個人作業]
10. ブレーンストーミングで板書
11. 仲間探し

第6講 協同学習プロジェクト10:40-12:10
5つのグループに分かれて実施。

第7講 発表13:15-15:00
1. 協同学習の評価の視点[グループ作業→全体共有]
2. 自分たちの協同学習についてふりかえる
1) 作業時間の円グラフ
2) 作業と効果の重みづけ分析
3. グループの発表5’+良かった点・知りたいこと3’+全体討議3’、プロコンを挙手で知る、で構成。各グループ20分ほどかかった。
1) 飛び級制度
2) 出産前診断
3) 文理選択
4) 宗教的服装と雇用
5) 山口雪子さんはなぜ解雇されたのか?

第8講 ふりかえりとまとめ15:20-16:30
1.  ふりかえりのノートテイキング
2. 視点を決めて、レポートライティング
1) 協同学習プロジェクトについて、学んだこと・発見
2) アクティブ・ラーニングの手だてと効果について、学んだこと・発見
3) 授業アンケート
3. サークルタイムでふりかえり
4. 片付け

■アクティブ・ラーニングについてのキーワード

ESDファシリテーター・ネットワークで共有されたALについてのキーワードと比較して、今回大学の授業で出なかったものを出してみた。

Citizenship市民性教育であること。
Community-based 地域に根ざした内容であること
Ecological & Environmental 環境のための教育、地球にやさしい教育であること
Globalグローバルな視野
Right-based人権尊重に根ざしていること
Service learningサービス学習、地域への奉仕、貢献のある
Whole School Approach学校全体で取り組むこと

このリストを観ると「アクティブ・ラーニング」は、明らかに学習方法、教育方法についてのイメージが強く、それがESD持続可能な開発のための教育や、環境教育、人権教育というような内容や目標を伴うものとは考えつかないようである。

ERICは「参加型学習」という翻訳語を作った団体であるが、「参加」そのものが市民性教育であり、コミュニティの課題解決教育であり、そのための「参加のスキル」の教育であることを内包することが可能な命名である。

アクティブ・ラーニングの流行は、そもそもそれが出てきたESDなどの背景と切り離されて、学習法としてだけ認識され、広がりそうな恐れがあることが、この結果からもわかるのではないだろうか?
by eric-blog | 2016-05-23 15:50 | □研修プログラム
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