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参議院予算委員会 山谷えり子議員質疑

参議院予算委員会
2016/03/14

山谷えり子議員

・国連勧告 「皇室典範」
・ふるさとの伝統復興への支援
・幼児教育
・教員養成、教育再生
・憲法 前文
・国会の総選挙

参議院予算委員会の質疑で、自民党の山谷えり子議員が以下の6点について質問した。
・国連勧告 「皇室典範」
・ふるさとの伝統復興への支援
・幼児教育
・教員養成、教育再生
・憲法 前文
・国会の総選挙

この並びに、わたしは「わかりやすく」怯えた。

国家主義への取り込みのわかりやすい手だてが並んでいる。

男系天皇しか認めないのは「女性差別の意図」ではないことを、外務省が国連に対して説明し、最終的には勧告の中には入れられなかったという。

その質問に続いて、震災からの復興にふるさとの伝統を掘り起こすことは大切だ、支援策はあるのかと問う。

防人の地、東北、先住民であるアイヌを駆逐した東北。独立の気運あふれた地域でもあった。
http://ericweblog.exblog.jp/13622248/
http://ericweblog.exblog.jp/4057934/
東日本大震災は、「第一次産業が中心であった頃、地方はもっと元気であった。第二次産業化は近代国民国家の枠組みとその資本集積力を必要とした。

その中で生まれた中央一極化と地方との格差。それは世界共通の傾向だ。」

地域の元気にとどめをさしたのが、東日本大震災であったのだろうか。
東北ショックドクトリンによって、そのような「遠国」が、中央へとあらがう角を矯められていく。
http://ericweblog.exblog.jp/22035590/

石田の明治精神史が指摘するように、すでに神社は格付けされ、系列化されている。地域の神社にまつろうことは、すでに「地方の力」とはならないのだ。地域は中央の駒になってしまった。地域の伝統は、近代資本主義社会で消費されるものになってしまったのだ。

次に、山谷さんが質問したのが「幼児教育」への力点だ。幼児期からの教育が大事だという。

そして、教員養成の在り方については、教育再生実行会議で検討しているという。

メンバーは多様だ。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/member.html

しかし、文系学部を削減し、国立大学での式典で国旗国歌を強制し、軍事研究にも道を開いていくいまの傾向を見ていると、明るい気持ちにはなりにくいなあ。

戦前の師範学校が再生されていくのではないだろうか?

大学という存在は、教育再生のネック以外の何ものでもないと、思う部分はわたしにもある。あははははは。

国民の17%の支持で選ばれた政権が、民主的な熟議を無視してどんどん改革をすすめていく。

 安倍総理は自民党大会で「選挙のためなら、誰とでも組む。そんな人たちに政権を任せられない」と言ったらしい。

しかし、その力は、少なくともいまの政権のストッパーにぐらいはなるだろう。

【参考情報】

「7日の最終見解で皇室典範に関する記述が削除されたことについて、委員会側から日本政府への事前連絡はなかった。」産経ニュース、2016.3.9.
http://www.sankei.com/politics/news/160309/plt1603090006-n1.html

【中継配信】3/14 12:00~
「国立大学の入学式・卒業式等での国旗掲揚・国歌斉唱に関する文部科学大臣の発言の撤回を求める憲法研究者声明」に関する記者会見
by eric-blog | 2016-03-14 13:41 | ☆よりよい質の教育へBQOE
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