みんなで行こうアホノミクスの向こう側 平和の経済学を目指して
浜矩子、かもがわ出版、2016
2455冊目
日本が成熟社会であること、経済は成熟社会に見合った成長戦略、維持戦略をもつべきこと。それが浜さんが繰り返し伝えていることだ。
そして、彼女はクリスチャンでもある。
これまでも何冊も読んでいるので、紹介するまでもないと思っていたが、ちょっとおもしろいので、ご紹介。
人間のための経済活動の基盤を三つの出会いとしてまとめている。107
○多様性と包摂性の出会い 包摂性が高く、多様性が大なる社会
○正義と平和の出会い慈しみと信はめぐりあい
○狼と子羊最強なる狼も、最弱なる子羊に支えられなければ生きていけない。グローバル・ジャングルの実相
三つの出会いは三位一体。
そしてその理念は日本国憲法に描き出されている。
前文1,2,3項、第九条、第13条、第14条、
多様性を包摂しようとする姿勢。この基本認識の上に、正義と平和が抱き合う。そして狼と子羊がともに宿る。125
【参考情報】
以下の講演会で、孫崎さんは、「軍事予算を拡大するとわたしたちの生活が弱る」ことを端的に指摘している。どこまでのセキュリティを求めるのかの判断を「恐怖」で押し進めることは意味がないと。
■2016/03/06 【大阪】戦争あかん!ロックアクション学習講演会「日本の外交、これでええの?」孫崎享さんに、聞いてみよう!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290643