ERIC NEWS 478号 ともによりよい質の教育をめざして  2016年2月28日

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ERIC NEWS 478号 ともによりよい質の教育をめざして  2016年2月28日
ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBもやってます。)

 谷中千縁さんぽに出かけようと知人を誘ってから、図書館で「千円」というキーワードで検索してみて驚いた!『東京千円さんぽ』という特集が「散歩の達人」によって組まれているではないか! 内容を読むと、ほとんどが地域の商店街の町歩きであることも、しごく当然の感じがする。

そして、その出版年である2011年というプレ自民党政権の時代に「千ベロ」などの考え方があったことを思い出した。

安上がりに楽しむという考え方が社会的に受け入れられたデフレの時代。

いまや一億総活躍時代。活躍して収入を得、もっと使おうという時代にこのコンセプトは死に絶えたかのようだ。

しかし、実はわたしはいまの資本主義経済圏において、できるかぎり「冷温停止」した方がいいのではないか。その経済圏の外で豊かに生きることはできないかと、考えているのだ。だから「千縁」。つながりや発見の共有や、笑顔や無償の価値をシェアすることの方を選びたい。

http://ericweblog.exblog.jp/22534690/

◆◇◆目次◆◇◆
◆◇◆1. ESDファシリテーターズ・カレッジの歴史 Since2000
◆◇◆2. 2016年度、ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ
◆◇◆3. by ERIC これまでの活動


◆◇◆1.  ESDファシリテーターズ・カレッジの歴史 Since2000◆◇◆

3月5日土曜日の環境フェスタで、これまでの取り組みを商会させていただくことになりました。
改めて、ESDファシリテーターズ・カレッジについて、ご紹介しておきましょう。

•カレッジ=指導者育成のための高等教育機関として
•集中講義2日間=2単位相当として構想

カレッジという名称は、教育的指導者のための二年間専門コースが必要だという考えから名付けました。大学の単位で言えば、年間で12単位程度で「参加型学習」の学び方・教え方を習熟できる内容を提案したいという意図です。

前期 3つのテーマから課題に気づき
後期 3つのキー・コンピテンシーで問題解決に迫る

6回の研修中、前半の三回は「国際理解」「環境」「人権」という三つのテーマについての学びで、後半の三回が「わたし」「あなた」「みんな」のスキルを育てるための研修として構成されています。

•二日間6セッション12時間
•すべて参加型で

遠方からの参加者にも配慮して、週末の二日間で開催しています。二日間で12時間、2時間一セッションを6つで構成しています。

すべてのセッションを参加型で行っています。16年の間に試行錯誤はありましたが、現在は次のような6セッションの構成になっています。

セッション1 共通基盤づくり
セッション2 流れのあるプログラム体験/スキル演習アクティビティ体験
セッション3 参加型学習についてのふりかえりとまとめ
セッション4 アクティビティ開発(a)・プログラム開発(b)
セッション5 アクティビティ・プログラム実践と評価
セッション6 ふりかえりと個人的行動計画

前半のテーマでは「気づきのためのアクティビティ」の開発を中心に、セッション4を行い、後半の三回の研修では、プログラム開発・カリキュラム開発の考え方を取り入れます。というのもスキルやコンピテンシーというのは、単発のアクティビティを取り入れたり、一つのプログラムの実践によって身に付くものではないからです。スキルを習熟するためには次のような継続的努力が求められるのです。

○本人の自己習熟をうながす 
➢個々への働きかけ
○集団に対する働きかけを行う
➢コミュニケーションやアサーションを育てるスキル演習
➢カリキュラムやプログラムの目標に組み込む カリキュラムアプローチ
○学校全体の風土をサポーティブな風土にする 学校全体アプローチ

何より大切なのは、学校全体アプローチだと言えるでしょう。どの指導者も同じ姿勢とビジョンを共有していることが、矛盾のないメッセージとなって学習者に届くからです。

すべての研修を参加型で行うことができるという取り組みは、Teaching for Sustainable Worldというテキストに基づいて、オーストラリアのブリスベン大学環境教育センターのジョン・フィエン氏の元で一週間の研修を受けた時以来、指導者育成すべても、参加型でできることに確信を得たからです。

【何を】
•国際理解、環境、人権について伝えたい「本質的な」学びを
•教育的指導者として参加型学習の学びを提供する方法を
•アクティビティ、プログラム、カリキュラムを構成する方法を

どのような内容でも、参加型で教える工夫は可能です。知識・理解こそが参加型協同学習による「わたし」「あなた」「みんな」の学びあいによって、単なる言葉の習得で終わらない学びになるのです。

【なぜ?】
•参加のスキルは参加することでしか身に付かない。
•力は発揮することで伸びる。

なぜ、そこまで「参加型」にこだわるのか。それは参加の力は参加することでしか身に付かないし、学習者がどの段階にも参加することで「学習計画への参加」など、いま言われ始めている学習者主体の学びにつながっていくからです。

【どのように】
•気づきのためのアクティビティによって「環境」「人権」で共有したい概念を
•12のものの見方・考え方によって「高次の思考スキル」の習熟を

ERICが活用している参加型の学び方(How)には大きく三つあります。それはERICがこれまでの学びから、整理してきたものです。
1.気づきのためのアクティビティ 国際理解教育、環境教育、人権教育などのテーマについての気づきをもたらすための参加型
2.参加のスキルを伸ばすためのアクティビティ 対立から学ぼう、いっしょにできるよ、いっしょに学ぼうなど、参加のためのスキルを伸ばす参加型
3.社会調査、合意形成のためのワークショップや会議 フューチャーサーチ会議、地域評価法、実践コミュニティ、学び続ける組織など。

ESDファシリテーターズ・カレッジでは、社会調査・合意形成のための方法論をカバーすることは必ずしもできないのですが、スピンオフ企画や受託事業で実践しています。また、それらの方法論を学んだ時に得られた考え方は、すべての研修に生きています。

3月4日5日の環境フェスタで、ぜひお会いしましょう!
http://www.jeef.or.jp/activities/festa/
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by eric-blog | 2016-02-29 13:58 | ERICニュース | Comments(0)
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