認知症ストーリー・ケア 「診断」から「グループホーム入居」まで
渡辺哲雄、中日新聞社、2015
2430冊目
おもしろい! わかりやすい!
ケアの物語という意味だったのね。だったらケア・ストーリーにしてよ。
最初に認知症に気づく段階から、ホームに入居するまでの物語を48展開で、実際の物語と解説、どう対応するのがよかったかを書き込んでくれている。
家族と地域と施設の連携の在り方についても親切だ。
27 配慮に欠ける気遣い
かあ。今朝の東京新聞の投書欄に「家族写真を年賀状に使う人の無配慮さ」について書かれたものがあった。
40歳を越えて独身である自分に、そのような写真、幸せそうな写真を送ってくることの無配慮さを嘆いている。あきらかに、いまの状況が本人の選択あるいは希望の結果ではなく、本人もいやなのだなということがわかる文章だ。
投稿氏は男性。しかし、非婚の人もいるだろう。どこまで配慮すべきなのか、考え込んでしまった。もちろん、家族写真なんてこっぱずかしくて、生涯一度も使ったことがないのだけれど。
銀行窓口の個人情報についての杓子定規な対応も、困るだろうなあ。
わたしなど、手続きや事務的なことがとても苦手だし、いらいらするので、自分が認知症になった時、どうなるかほとんど想像がつく。って、すでに、窓口では「認知症」だよ!