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永続敗戦論 マンガでわかる

永続敗戦論 マンガでわかる
白井聡原作、岩田やすてるマンガ、朝日新聞出版、2015
2407冊目

永続敗戦論:戦後日本の核心、白井 聡、太田出版;東京 2013.3
の漫画版。

わかりやすい!

今日、IWJでインタビューがある。こちらもぜひ見よう!

【Ch1】17:00~「岩上安身による京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※「岩上安身による京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー」を中継します。
見逃した人にも、録画があるよ。

日本は敗戦した。

敗戦したことの責任者らは「東京裁判」にかけられ、「公職追放」された。A級戦犯は処刑されるかもしれない。どんな追求を受けるとも知れなかったし、BC級戦犯は公職にはつけていなかった。わたしの父親のような19才で志願して、戦場で終戦日を迎えたものでさえ、戦後は教員になることはできなかった。

その状況を変えたのが「東西の対立」である。反共体制に日本を組み込むために、米国がとった政策は、戦前の支配層の急速な復活と共産主義支持者拡大の阻止であった。1951年、戦後6年にして、事態は急展開したと言える。A級戦犯の岸信介すら、復帰できたのだ。サンフランシスコ条約を文字通り読んでも、第11条のどこに公職への復帰が可能だということが言われているのかわからない。米国のお目こぼし、さじ加減で戦後日本の支配層は決定されてきたのだ。

そして、日本が地政学的な位置としては米ソ対決のフロントではなく、補給基地的位置にあったことが、経済発展につながり、そして、経済大国となったことがアジア蔑視にもつながった。

一方、韓国、台湾は前衛であったがゆえに民主主義から遠ざけられていた。

なんという歴史の皮肉。

低成長を運命付けられている新自由主義体制の中では、ゼロサムゲームの奪い合いが起こる。122

親米保守が利権の恩恵にあずかり、国民の多くが収奪される体制へ。

米国からの横やりで北方領土問題も解決できない。

いまの対米従属支配層では、日本は国民のための政策へと舵を切ることはできない。

対米従属でない国など存在しない。
日本の特殊な、奇妙でゆがんだ権力のあり方が問題なのだ、と、あとがきで白井さんは原典を読んでほしいと言いつつ、問題提起する。

確かに、わたしも読んだんだけどねぇ。わからんかったあ。

問題提起はわかった。ではどうすればいいのか?

民主主義の実践あるのみか?

知りたいので、今日のインタビューが楽しみだ。
by eric-blog | 2015-12-17 14:34 | ■週5プロジェクト15
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