インクルーシブ・デザイン 社会の課題を解決する参加型デザイン
ジュリア・カセム、平井康之他、学芸出版社、2014
2405冊目
「デザインは、人々が社会参加できる、つまり「インクルージョン(包摂)」するためのツールであって、社会参加できない、つまり、「エクスクルージョン」(排除)するものであってはならないという目標がある。」ジュリア・カセム
大量生産、大量消費、大量破壊の時代に、売れることのみを目的とすることで「この程度でいい」というデザインを生み出してきた。
脱成長の時代のなかで、デザインを社会にとって意味のあるかたちで葉点させていこうとする運動である。196
11章「地域型仮設住宅ピースハウス」を書いている桑原あきらさんは三つのデザインイノベーションを提唱している。
1. 心理的満足度を満たすデザイン
2. 生理的満足度を満たすデザイン
3. 質的満足度を満たすデザイン
加えて4番目に「Design for Process参加する満足度を満たすデザイン」!
このコンセプト、まさしく、ERICが「プロセス・ファシリテーター」と言っている実践だよねぇぇぇ。
桑原さんは、林野庁の地域材供給倍増事業、国土交通省の地域型住宅ブランド化事業でも、そのデザイン開発に地域住民参加型のコミュニティ・ワークショップ・プログラム(CWP)を導入して欲しいと提言している。193
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こども×くすり×デザイン
とか。
デザインプロセスの「発見」「定義」「開発」「
実現」
あざみのアートフォーラムを当事者とともに作る。「視覚障害者は歓迎されていないんじゃないかと思っている。では、welcomeメッセージを出したらどうか?」いいねぇ。
RCA ロンド・カレッジ・オブ・アーツ、IDEO
などが取り組んでいる、先進的に試みが紹介されている。
やっぱり、理念が必要だよね。
視覚障害、身体障害などの課題に応える「参加を推進する」デザインを、当事者の参加ですすめるデザイン・ワークショップ。楽しそうだなあ!
仮説生成型プロセスのインクルーシブ・デザイン
仮説検証型プロセスで7 原則によってデザインを検証するのに向いている。
うーーん、おもしろい。もっとないかな、こんな本、こんな試み!
ジュリア・カセムさんの本がおもしろいね。
http://www.kyotodeasobo.com/art/kotoba/2014/02/08.html#.Vm-YbxFa7Zs
わたしがやりたいことは、教育を通して「インクルーシブ・デザイン・オブ・マインド」を探り、作り出し、試みることかな。
このようなデザインも、そのデザインを支持する人々の存在が欠かせないんじゃないかなあ。