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This Changes Everything上映会に向けて

This Changes Everything上映会に向けて

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http://www.theguardian.com/business/video/2015/mar/06/this-changes-everything-naomi-klein-oil-video

http://thischangeseverything.org/book/

上映会の案内

http://kokucheese.com/event/index/360961/?fb_action_ids=1068484023182720&fb_action_types=og.likes


ナオミ・クラインは『ノー・ロゴ!』で国際デビューしたジャーナリストだ。

有名商品がどのように売り込まれていくか。
ロゴなんか要らない。
http://ericweblog.exblog.jp/3291838/
それは商品だけのことではない。政治家だって「ブランド戦略」だ。
わたしたちは「売り込まれる」時代にいる。消費の時代。
消費するためのお金のために働く時代。

ナオミ・クラインの告発第二弾は衝撃的だった。
そして、3.11によって、わたしたちも惨事便乗型資本主義の正体を見た。
いや、いまも続く、わたしたちが目撃しているものは「惨事便乗型政治改革」である。緊急事態の名の下に個人情報が把握され、官僚の裁量が拡大し、安全保障関連法が整備され、民主的意思決定の手続きが無視される。
いま、わたしたちは惨事便乗型復興推進と経済政策と政治改革のトリプルで目撃している。

ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く
ナオミ・クライン、岩波書店、2011
http://ericweblog.exblog.jp/18813065/

気候変動だけではない。「原発は安全です」「プルトニウムは飲んでも大丈夫」などと科学者から刷り込まれてきた日本に生きるわたしたちは、いやというほど知っている。科学はクソだと言う人々も、これが科学だという人も、言うことを丸呑みにしてはいけないことを。

御用科学とブランド戦略が出会うところ、それが原子力ムラだ。

いまの化石燃料文明に警鐘をならすのは、当然の帰結だと言える。

わたしが尊敬する三人の女性独学研究者。

スーザン・ジョージ、ヴァンダナ・シヴァ、ヘーゼル・ヘンダーソン

スーザン・ジョージは『なぜ世界の判断が飢えるのか』で南北の経済関係を疑い、ヴァンダナ・シヴァは『生きる歓び』で近代科学を批判、そしてヘーゼル・ヘンダーソンは『地球市民の条件』でいまの社会がなりたっているベースにある自然資本の限界を指摘する。

そうなのだ・1990年代、地球サミットが開かれた頃には、わたしたちは定常経済に移行していく必要に合意していたのではないか。その合意が覆されたのが際限なく広がる「金融」世界の発見だったと思う。

まるで「新大陸発見」のように、パイオニアたちは無軌道である。

この映画は、先住民に対する同情からではなく、わたしたちの足下をゆるがすものとしての「地球温暖化」に警告を発している。

大切なのは科学する心を育てる教育である。そして科学的議論ができる力を身につけること。

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世界を騙し続ける科学者たち
ナオミ・オレスケス、エリック・M・コンウェイ、楽工社、2011

■地球上で破滅したのは石油文明だけではない。

『森と文明』は、人間がいかに森林を過剰に開発し、そのために文明の拠点を移動せざるを得なかったかを描き出している。
http://ericweblog.exblog.jp/1569261/

森の文明の栄枯盛衰といまの石油文明の栄枯盛衰が異なるのは、石油文明は、確かにその恩恵を享受するのは一地方だが、その結果を引き受けるのは地球全体というところだろうか。

■上映会視聴後プログラム

1. 自己紹介 A3にじっくり感想を描く
2. カクテルパーティ(人数による)
3. 深めるポイントの洗い出し(白板)「知っていること・知りたいこと」
4. 分析の枠組みを決定してグループ作業
5. 共有
6. ノートテイキング

◇必要なもの
➢プロジェクター&スクリーン (事務所備品)
➢TCEスクリプト (人数分) 40ページほどになる
➢白板 (事務所備品チェック)
by eric-blog | 2015-12-12 15:23 | ◇ブログ&プロフィール
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