もっと笑顔が見たいから 発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ
岩永竜一郎、花風社、2012
2403冊目
「あそびが子どもを育てる」講座で学んだ感覚統合というキーワード。
五感に加えて、「固有受容覚」と「前庭覚」という二覚が運動行為と感覚調整の二つの問題に関わっていると言います。P.9
感覚統合の障害によって、「文字が雑」「ボール遊びが苦手」「姿勢がぐらぐらする」「学習の課題」などの問題があらわれ、そして感覚情報がうまく処理できないことによって、落ち着きのなさ、多動、偏食、他害、自傷、かんしゃく、イライラなどの問題があらわれるのだと言います。
固有受容覚というのは身体感覚の受容のことです。
前庭覚というのはからだのバランスにかかわります。
新しい動きをさせると不器用だったり、細かい作業が苦手などの「発達性協調運動障害」p.23というのもあります。
感覚調整の問題は「過反応」「低反応」「感覚探求」の三つの障害があります。P.35
感覚統合療法では
・身体感覚を育てる遊び=フィンガーペインティング、ビーズの中の物探し
・感覚統合訓練室=身体を意識する遊び、穴潜り、縄梯子、ブランコ遊び
・ビジョントレーニング
『感覚統合を生かしたたのしい教室づくり 子どもの力を引き出すアイディアあそび100』佐藤和美、かもがわ出版、2015
には本当にたくさんのアイデアが紹介されていて、支援学級の先生方の工夫を知ることができます!
【参考】
坂本龍生、入門感覚統合法の理論と実践、学習研究社、1985
日本での歴史について、1974年夏、北九州でエアーズの尾で試算による感覚統合の研修会が行われた時と紹介している。p.2
北九州市立総合療育センター 高松鶴吉さん