学力は感覚教育で飛躍的に伸びる
キャサリン・シュマン・シュナイダー、河出書房新社、2009 2397冊目 感覚運動処理および感覚統合って、「全体言語主義」との共通点があるよね。 子どもが学習する上で欠くことのできない、しっかりとした土台を作るために、わたしたち大人はどうすればいいのでしょう。・・・どれもこれも当たり前のことばかり。13 ・子どもと一緒に遊び、踊り、想像力をめぐらせる。そして、子どもと同じ目線で、この世の驚異を眺める。子どもと一緒に大いに体を動かし、大いに学び、ともに成長する。 ・子どもを抱きしめてやる。子どもと一緒になって自分たちが生きているこの世界の壮大さを前進で感じとる。周りにあるすべてのものを味わい、匂いを嗅ぎ、観察する。失ってみてはじめてわかる、普段、当然のこととして見逃している経験の中にこそ、往々にして人生最良のものがある。 ・子どもに読み聞かせをし、知識の世界に目覚めさせ、知ることの楽しさを教えてやる。子どもが本を音読しているときは、できるだけ耳を傾け、おとぎ話に出てくる奇想天外で摩訶不思議な出来事の一つひとつに一緒になって驚く。 ・子どもの話にきちんと耳を傾ける。子どものメッセージを反復し、子どもが言ったことをあなだが理解しているかどうかを確かめる。子どもと話すときは、愛情が伝わるような話し方をする。 ・子どものすることを注意深く見守り、学習する。子どもの行動は、大切なメッセージを含んでおり、しばしば、言葉よりも多くのことを教えてくれる。子どもが話しかけてきたときは、内容だけでなく口調やジェスチャーにもよく気を配る。子どもと接する機会が増えれば増えるほど、おのずと色々なことがわかってくる。 運動、触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚といった感覚を通じた経験の大切さ。 健全に発達した感覚こそが学習の土台である。 複雑な神経学。 基礎スキルの見取り図 43 レベル1 情報を取り込む レベル2 感覚から入ってくる情報、そして筋肉や関節を通じて感覚系に入っている情報を使いこなす能力(感覚運動処理) レベル3 感覚情報を束ねて処理を行い、集中力を保ちながら、ものごとに対して意味付けをすること。(感覚統合) レベル4 行動な学習活動を後押しする能力 レベル5 社会的能力 レベル6 活動に取り組む能力 レベル7 複雑な活動を適切に振る舞ってやり遂げられるか 運動は学習活動のためになくてはならない。 情報過多は消化不良につながる。 一つの活動にはできる限り二つ以上の感覚への刺激をいれる。165 体の感覚を目覚めさせ、バランス感覚をよくする活動 押す、引く、ひねる、持ち上げる、運ぶなど筋肉強化につながる活動 全身を使うことを伴う活発な遊び 障害物は運動計画、調整能力、そして強さを発達させる さまざまな空間概念を教える 肩やひじを動かすことを伴う、大きな動き 指の感覚を活性化させて、それぞれの指を単独で動かせるようにして、指を上手に動かせるようにする。 正確な動作が求められる活動を教える 手のひらの中にある各関節を調整しながら動かす動作をする はさみを安全に使うコツを教える 感覚がもつ秘めた力を引き出すために著者が提唱する12箇条 173 1.子どもの行動を注意深く観察し、もそこから多くのことを学びましょう。 2.体を動かす時間と頭を使う時間を交互にする 3.子どもによっては触覚系の防衛反応が過剰に働いてしまうことが問題行動と勘違いされる 4.両手をうまく使わないと成果が出せない活動をやらせる 5.子どもに視覚からあまり過度に感覚情報を与えない 6.いろいろな場面で色彩を活用する 7.食べ物は口の中においただけではほとんど味がしない。唇、舌、歯、かんだり飲み込んだりで味わう 8.嗅覚は人に対して多大な影響力がある。 9.感覚を通じて経験と学習 10.「感覚の栄養となる活動」 11.何かしら感覚の欠陥があるかを調べる 12.一つの活動で二つ以上の感覚
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| 2015-11-19 19:15
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