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サイバー時代の戦争

サイバー時代の戦争
谷口長世、岩波新書、2012
2384冊目

軍産複合体が1961年になされたアイゼンハワーの演説によって広く知られるところとなった。

翻訳してくれている人がいるので、以下に紹介しておく。
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/Eisenhowers_Farewell_Address_to_the_Nation_January_17_1961.htm

谷口さんの本でも見開きページほどの長さが引用されている。

軍産複合体(Military-Industrial Complex)
もとい
「軍産学議会複合体」

そして、いま、イスラエルの首相は「永遠に武器に頼る」と宣言。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=937576476317306&set=a.135681236506838.34636.100001948876737&type=3&theater

イスラエル国会の「防衛外交委員会」での
ネタニヤフ首相の演説。

「イスラエルが永遠に武器に頼るかと私はよく聞かれます。
答えはYESです」

*写真は数ヶ月前の物です。ネタニヤフ首相は左から2番目に
座ている。


さて、谷口さんはこの「サイバー時代」を「ロボットと透明戦争」「アフガン・サイバー戦争」「透明な新国際秩序」という三つの観点から論じている。

「ロボット兵器とやみくもな戦争遂行のIT化はさらなる不安定さを招きかねない。」61

無人機に殺されるのは第三世界の人々であり、その恨みが先進国に向けた国際テロを誘発する。軍事技術に走る傲慢さが新たなテロを呼び起こす」

「航空宇宙産業、安保・軍事、ITが互いに絡み合い、・・・この三分野に属するメーカーや下請け、販売、管理会社などの業種も密接に絡んでいく。・・・国の基本方針や法制を簡単に超越してしまう。」65

無人機本体、各種レーダー類、地上管制ユニット、それにシステム運用のソフト・プログラム システムこそが重要。46

サイバー万能社会になっていく。

私たちがはっきり認識していなければならないのは、
「21世紀の主人公はあくまでも人間であり、・・・サイバーシステムは道具・手段にすぎない」181

警戒心を怠らない、思慮深い市民のみが、巨大な防衛産業・軍事の機構を平和的な手段と目的に合致するよう強制できる。その結果、安全保障と自由の両方を充実させることができる。  183

継続的なモニタリングを任せることのできる機関。

国連も麻痺してきている今、本当に、市民が再度国際的な連帯の中で、考える必要がある。その気力と体力を保ち続けることができるだろうか? 

軍事産業にはどんどん金が流れ込むのにねぇ。

すでに軍事の拡大とテロはマッチポンプ状態なのだ。

悪魔は解き放たれているし、日本はそれに加担する道を歩みつつある。

残念だね。たった戦後70年で。300万人、アジア2000万人のいのちを代償にしてまなんだわりに、日本社会の根底は変わっていなかったのかな。


◆インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271052

JICAの動きを観て行く必要がある。
ODA大綱が変えられ、ODAのお金で戦争ができるようになった。
しかし、長い間観ているとアフリカはマッチポンプ

南スーダン 大統領と副大統領が対立し、2013年に内戦が起こる。
1992年に成立したPKO協力法案があったが、安倍政権は動かなかった。
大統領の軍事顧問は英米の軍人。彼らも紛争の悪化を放置している。

そうした上で、介入する。


できる形で、無理ない形で、運動を続けられますように。

中心になるのはいまは野党の方々。遠慮せずに、来年の参議院選では全部とるという気持ちでがんばりましょう。
by eric-blog | 2015-11-04 11:39 | ■週5プロジェクト15
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