ERIC NEWS 458号 ともによりよい質の教育をめざして  2015年10月13日

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ERIC NEWS 458号 ともによりよい質の教育をめざして  2015年10月13日
with ERIC
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(文責: 佐藤宏幸)

皆さま、三連休、いかがお過ごしになりましたか?

わたしの地元ではお祭りや運動会、授業参観など小学校校区レベルで行事が重なりました。
選択肢のあることを喜びつつ、参加を優先順位付けた基準は何だっただろうかと、考えています。

催しものの範囲を広げれば、週末には日本中で数えきれない魅力的なイベントが開かれているのだろうと思います。
その中には、大人の学び合いの機会も含まれ、ERICの主催研修はその一つであると思います。

先月の「人権」研修は、1日目は地元でのワークショップがあり参加できず、2日目のみの参加でしたが、印象深い研修でした。具体的には、研修で配布された『いつでもESD! ファシリテーター・ハンドブック2015』の姿が気に入っています。A4版52ページの質感は、手に取って参照することを誘います。

もちろん内容にも満足。例えば、p.50の「個人的行動計画」を使用してセッション6で計画した内容を、早々、帰り道で実践することができ、「個人的行動計画」が強力な動機付けツールであることを体感できました。

また、先月3日連続で体験学習した「ホワイトボード・ミーティング?」手法http://wbmf.info/whatwbm/を、研修の中のペアワークで実践し、オープン・クエッションやあいづちのフレーズ、3色のペンを目的に合わせて使い分けること等、スムーズに出来ている自分を感じました。スキルは使うことで身についてゆくことを実感しました。

さらに、ファシリテーション実践では、前日に行なったワークショップの優先順位をつけるアクティビティ「ダイヤモンド・ランキング」の進め方への、具体的で実践可能なアドバイスを得ることができました。これは、少人数で、安心しながら、じっくりと学びを深め、広めることのできるERICの主催研修ならではと感じています。

今回のERICニュースは、

◆◇◆目次◆◇◆

 1.  ERIC主催研修用ハンドブック
 2.  ERIC主催研修の予定
 3.  ERICこれまでの活動
 4. 関東・東北豪雨

◆◇◆ 1. ERIC 主催研修用ハンドブック  ◆◇◆

冒頭の『いつでもESD! ファシリテーター・ハンドブック2015』は、今年の主催研修で活用していたハンドブックを大幅に改訂し、52ページにまとめたもので、以前のハンドブック同様、前半は理論編、後半はERICの12時間研修の組み立てにそったワークシートなどを中心にした以下のような内容です。

 目次

ESDファシリテーターズ・カレッジの構造・・・・・・・・・・・・・・・・3
いつでもESD ファシリテーター養成研修の目的と目標 ・・・・4
ESD持続可能な未来のための教育の目標・・・・・・・・・・・・・・5

PART1 ERICの参加型学習
ERICの参加型学習 3つの学び ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
参加のスキル わたし・あなた・みんな・・ ・・・・・・・・・・・・・・・7
学びの本質を理解する  参加型学習を支える諸理論・・・・・8
構成的に学ぶ=経験から学ぶ=経験学習・・・・・・・・・・・・・・・・9
経験学習=経験を味わう「ふりかえり」の鍵・・・・・・・・・・・・・・10
全体言語的アプローチ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
協同的に学ぶ「わたし」を支える建設的相互作用 ・・・・・・・・・16
学びあい・協同学習をすすめる4つの活動形態 ・・・・・・・・・・17
参加の力を育てる手だて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
環境対話法が子どもを育てる 学校全体で取り組む ・・・・・・19

PART2 ESDファシリテーター養成研修プログラム
ファシリテーターのための「経験学習アプローチ」・・・・・・・・・・20
ESDファシリテーター養成研修 12時間研修構成例 ・・・・・・・21
セッション1 共通基盤づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
セッション2 流れのあるプログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
流れのあるプログラムの作り方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
セッション3 参加型学習についてのふりかえりとまとめ・・・・・・29
参加型学習を阻むもの ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
セッション4a アクティビティ開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
セッション4b プログラムづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
セッション5 アクティビティ実践・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
セッション6 推進の課題と個人的行動計画・・・・・・・・・・・・・・・・48
ESDへの再方向づけ Redirection!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51

提供価格は1000円ですが、研修での利用を想定しているので、主催研修に参加したり、ご自身でESD推進指導者育成研修を企画されたり、大いにハンドブックを活用しましょう。

◆◇◆ 2. ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ2015年度のお知らせ ◆◇◆

10月からはスキル、行動力アップにつながる参加型学習の方法を学びます。
前述の『いつでもESD! ファシリテーター・ハンドブック2015』を手にしながら、学び合いましょう!

 ■ ESDファシリテーター養成講座 スキル「対立から学ぼう」 平成 27 年(2015 年)10 月 24 日(土)~25 日(日)
 ■ ESDファシリテーター養成講座 スキル「未来を学ぼう」  平成27年2015年11月28日(土)~29日(日)

ESDはコンピテンシー、知識偏重ではなく、学んだことが「生きて働く力」となって、行動につながる教育を目指します。もちろん、その行動がESD的価値観に根ざしていることが大切です。

「対立の扱い方」や「未来を築く」行動は、そのスキルそのものがESD的価値観を体現しています。

「世界には多様な価値や表現、考え方がある」だから対立は当然のこととして存在するし、生起する。まずは、「対立することは悪くない」という価値観に立って、それをどう扱うかを考えるというスタンスで作られています。

「未来を学ぼう」は、未来志向の行動のあり方を提起するものです。

「なってしまう未来」を「仕方ない」とあきらめるのか、それとも「なりたい未来」を想起し、そこに向かう行動を選択して行くのか。一人ひとりの主体的選択を育てることが民主主義教育の基本です。そしてESDとは、その行動選択の規準に「環境」や「人権」という価値観が反映していることを求めるのです。

一人ひとりの日々の選択の結果が、未来なのです。

どんな未来を望むのか。学習性無力感を強化する教育に、あなたの教育はなっていませんか?

 ■ 研修プログラムの概要

 セッション1 共通基盤づくり
 セッション2 流れのあるプログラム体験
 セッション3 ふりかえりとまとめ・参加型人権教育の教え方・学び方の特徴

 セッション4 アクティビティを開発する・プログラムを構成する
 セッション5 ファシリテーション実践
 セッション6 まとめと個人的行動計画

これまでの主催研修の記録

 ■ 2015年(平成27年)6月27日28日テーマ「国際理解」 終了 http://ericweblog.exblog.jp/21486407/
 ■ 2015年(平成27年)7月25日26日テーマ「PLT木と学ぼう・環境」 終了 http://ericweblog.exblog.jp/21488427/
 ■ 2015年(平成27年)9月26日27日テーマ「人権」 終了 http://ericweblog.exblog.jp/21688691/

今後の主催研修

 ■ 2015年(平成27年)10月24日25日スキル「対立から学ぼう」
 ■ 2015年(平成27年)11月28日29日スキル「未来を学ぼう」
 ■ 2016年(平成28年)3月下旬予定TEST教育力向上講座

御案内はこちらからダウンロードできます。http://www.eric-net.org/news/ESDfc2015pamph.pdf

◆◇◆ 3. ERICこれまでの活動 ◆◇◆

(略)

◆◇◆ 4. 関東・東北豪雨 ◆◇◆

私は茨城県古河市に住んでいます。
先月、気象庁が「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名した災害では、たくさんの方からお見舞いのメールをいただき、この場を借りてお礼申し上げます。

幸いにも私の家族と家屋は、被害がなく、通常の生活を送っています。
被害の深刻な常総市は隣の市です。
古河市では、床上・床下浸水の家屋や小規模な2つの川の決壊がありましたが、大規模な被害とはなりませんでした。

関東では、台風18号の影響を受け9日(水)夜は、電車が一時運休するも、深夜には帰宅できました。
自宅への帰り道は雨脚が熱帯のスコールのように激しく、予想以上に道々が水没し足元の安全確保がしづらいものでした。
夜の豪雨の中を歩く危険さを感じました。

帰宅後、テレビで気象庁の警戒警報「命を守る行動をしてください」というニュース速報に緊張しました。
確かに雨脚は、いつもより強いものでした。

10日(木)、古河市は午前6:00に「避難勧告」を出しました。
この時点で仕事に行くのをやめ、自宅待機としました。娘の通う小学校からは7:30過ぎに休校のメールが届きました。

雨脚は弱まってきましたが、11:41に「避難指示」が発令され、避難について家族会議を開きました。
この時点で指定された避難所は、収容数が少なく、施設前の道が狭いため、付近の渋滞が予想されたので、まずは自宅で状況を静観することにしました。

その後12:48、徒歩3分で行ける中学校が避難所に追加されので、避難の可能性を家族会議しました。
乳児を含むも3人の子どもと膝に難のある母の状態を総合的に観て、中学校の体育館への避難は行なわず自宅待機としました。
その後、常総市の鬼怒川決壊現場の救出報道に釘づけとなりました。

豪雨のあった週末、栃木県小山市で懇意にしている梨農家に様子を見に行きました。
収穫時期の品種の梨は台風の前に収穫し、被害を免れたと言っていましたが、その実には甘みがのってなく、品質に影響がないわけではないことが分かりました。他の農産物には深刻な影響があるものがあるでしょう。農業県である茨城や栃木には大きな打撃です。農業関連の被害額は茨城県で114億円と報道されています。

今回、多くの皆さんから安否の連絡を頂き、「気にかけてもらえている」ことを知り、心が温まりました。家族と共に感謝しています。

そして「気にかけてもらえること」を通して、「気にかけること」に意識が向いてゆくことを発見しました。例えば、9月10日以降、ヨーロッパでの難民問題や安保関連法案等、これまで以上に「気にかかる」という変化が起きました。

重ねて、お礼申し上げます。

ありがとうございました。

(以下、フッター略)
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by eric-blog | 2015-10-13 18:34 | ERICニュース | Comments(0)
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