百年法
山田宗樹、角川書店、2012
2339冊目
人が長生きするようになった時代に、不老不死の技術が開発された。その技術を適応されるためには「百年」で寿命が切れることに合意する必要がある。
結婚、妊娠出産、教育、職業、労働、納税、医療、介護、死亡に加えて、
究極のセントラルコントロールの姿がここにある。
究極の中央国家支配にまつわって起こることどもが、描かれている。
官僚制度
お金による条件緩和
強制のための軍事力
生き延びるための非合法活動、違法な存在
百年かあ。
昨日、小学校4年生が「半分成人」の「わたしの人生の目標」を書いていたんだけれどね。わかるわけないよなあ、50年後なんて。自分のおばあちゃんのことを見て、「足やひざが痛くないように」生きるって、「80:20」の歯磨きと同じぐらい滑稽だ。
つまらなくなるね、セントラルコントロールされた人たちって。
ずいぶん久しぶりに、思いっきり大部の小説を読む余裕ができた。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』も良かった。