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朽ちるインフラ 忍び寄るもうひとつの危機

朽ちるインフラ 忍び寄るもうひとつの危機
根本裕二、日本経済新聞社、2011
2337冊目

高度経済成長を支えた日本のインフラ。高速道路、上下水道、橋梁、鉄道、道路網、すべてに寿命が近づいている。にもかかわらず、誰もが何も手をつけない。公共投資と言えば、あいもかわらず「箱もの行政」(どなたか、新国立競技場っていいました?)

こんな当たり前のことが認識できないのには、三つの反論のパターンがある。59-66

1.認識不足型
2.インフラの整備は、「国家の責任」ですすめられたのだから、国が音頭をとるべき。
3.市民の賛同と支援ですすめてきた政策なのだから、「市民に責任」がある。
4.確かに老朽化は問題だが、「○○は別」聖域論

しかし、再生のシナリオは、地域の産業を活性化し、人材も資源も活かすものになるだろうと著者は言う。逆に、そうでなければ、再生・継続的維持管理はできないと。

東洋大学のホームページ、内閣府のホームページにたくさんでているなあ。

http://www.toyo.ac.jp/site/pppc/51289.html

http://www8.cao.go.jp/pfi/

これまで「基盤系」「ビジョン系」と政策領域を大きく二つに分けて、それぞれに「ハード系」と「ソフト系」で二次元軸で考えてきたが、基盤系ハード事業の様相が変わってきているのだね。

ま、20年も前から言われていることだけれどね。夕張は医療・福祉というソフト面で、「お金がない」ことを活かした町づくりに転身していたなあ。

■医療崩壊のすすめ | Hiroyuki Morita
https://www.youtube.com/watch?v=lL8aJE9Xp3Y

ハード面は、「お金がない」というレベルが違うんだろうなあ。

これは勉強したいテーマだね。
by eric-blog | 2015-07-08 09:15 | ■週5プロジェクト15
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