自閉症の僕が跳びはねる理由 会話のできない中学生がつづる内なる心
東田直樹、エスコアール(千葉県木更津市)、2007
2331冊目
たぶん、去年、予約したのだと思う。NHKの番組を見たあとだから。67人待ちとかの末に、ようやく届いた。
『ビッグイシュー』での連載も読んでいたが、NHKの番組は衝撃だった。そうか、東田さんのことだけでなく、同じような症状の子どもを持つ親たちにとって、理解の糸口となったのだ!
http://www.nhk.or.jp/school-blog/300/195393.html
もちろん、みんなが同じように感じていると思うことは、間違っているだろう。
だが、表現できない、しないからといって、理由がないとか、原因がないということではないと思えることは、ずいぶんと、対応を変える。
現に、この番組に出演しているデイヴィッド・ミッチェル氏は自身の子どものことを理解しようとし始めた。
すごい変化ではないか!?
彼らは理不尽なモンスターではないのだ!
4歳から文字を持ったという東田さん。
文字の獲得にはお母さんからの多大なサポートがあったこともわかった。
ぜひ、この本を読むだけでなく、この番組も見てください!
「話せない」ということはどんなことか、自分の身に置き換えて、想像してみてください。
58の「なぜ」と、東田さんなりの答え。
番組で見た姿は、いつも、いまここの感覚に翻弄される姿だった。
不思議だ。人間って。