植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち
ダニエル・チャモヴィッツ、河出書房新社、2013
2327冊目
What a plant knows: A field guide to the senses,2012
植物は見ている
植物は匂いを嗅いでいる
植物は接触を感じている
植物は聞いている
植物は位置を感じている
植物は覚えている
動かないからこそ、変化に対応する力をもっている植物。植物の遺伝子は人間より多いという。
植物には脳がないので、厳密には「知っている」わけではない。ただ、知覚し、それに対して反応するのだ。感覚記憶。
柑橘類を熟させるために石油ストーブで暖めていたと思っていたら、それは石油の燃焼の時に出るエチレンのせいで、どのような果実もエチレンで熟することがわかった。39
虫に喰われたライマメの回りのライマメにも防御的反応が広がる。
植物は接触を好まない。さわったり揺らしたりするだけで、その植物は生長を止めてしまうことがある。62
えーーー、二十日大根についていたチョウチョのたまごをとったつもりだったのに、植物の生長を妨げていた?!
農業なんか成り立たないじゃん!
どちらの方に伸びるのか、どこに巻き付くのか。すべて植物は「感じながら」反応しているのだ。