子どもを勇気づける教師になろう! アドラー心理学で子どもが変わる
岩井俊憲・永藤かおる、金子書房、2013
2320冊目
著者の岩井さんは、30冊以上、「勇気」にかかわる本を出している方!
いわゆるHowTo本なので、何冊も読むことはないだろうと思いますが、でも、子どもに対する勇気づけというのは気になるタイトル。
まず、勇気がある人は「自己受容できている」人。
自己肯定感、自己効力感、自尊心などが勇気を構成しています。004
アドラーの基本的な考え方、人は主観的な意味付けによって物事を把握する。そして、そのような存在である「人間」は、分割できない全体としてとらえる必要がある。
だから、「劣等感」も、目標と現状のギャップから生じるネガティブ(陰性)な感情なのだが、それは目標が提示されているということ。そのことを意識することで、建設的な感情として成長につなげることができるもの。029
アドラー心理学の基本「所属・信頼・貢献」がある集団というのは、そのような自己肯定感をサポートしあう「共同体感覚」が育っている集団だということだ。
尊敬・共感・信頼・協力・貢献・責任・寛容をキーワードに、学級を点検、再方向付けるためのアイデアがたくさん詰まっています。
本当に、ちょっとしたことですよね。