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世界を変える全寮制インターナショナルスクール

世界を変える全寮制インターナショナルスクール
小林りん、中西未紀、日経BP、2014
2486冊目

TEDのプレゼンを観て、読んだ本。
http://www.ted-ja.com/2014/11/tedxkyoto.html


小林さんが2008年に一念発起して始めたプロジェクト。多様な子どもたちが一つの場でリーダーシップについて学んで行く。

これを観ていると、ふたば未来学園のいい加減さが際だつなあ。校舎も仮で、寮もまだなのに、開校してしまう。
同じように、「未来のリーダー」を育成するという目標なんだけど。
http://isak.jp/jp/campuslife/campuslife.html

どういうような結果や成果の違いになるか、誰か、長期的に調査してほしいなあ。

「日本は人口が減っていくのだから、広く世界から人を受け入れる国になっていかなければ。その中で、教育の門戸を開いて行くことには大きな意味がある。」28



授業料+寮費は合計362.5万円

一日一万円、うむむむむ。ピースボートみたいだなあ。

家具はFLOTOTTO! 北欧の学校椅子だ。

食事の時は「チーン」と小さな鐘を鳴らして始まる。
給食は、シーザーズ・キッチン
http://www.cezarsjapan.com/cezarskitchen_ja.asp

Dexterity check! 俊敏さをリズム運動でチェック! 122

授業は、例えば数学でも「公式」を覚えるのではなく、公式を導きだす。
「デザイン思考」だという。米スタンフォード大学で始まったカリキュラムを参考に。43

リーダーシップ、デザイン思考、アジアがキーワードだ。

カリキュラムの基準は国際バカロレア。大学入試の資格だ。

全寮制であるから、教師はteaching, coaching, boardingの3つの役割を果たす必要がある。

校長をリクルートする時に条件としてあげたのは5つ。108

1. ISAKの理念に心から共感している。
2. ダイバーシティの可能性を信じている。
3. アジアに対する尊敬の念を抱いている。
4. 困難に立ち向かう起業家精神を持っている。
5. コミュニケーション能力を備えている。

2泊3日の最終面談に臨んだのは3人。

ダイバーシティ・ワークショップ
 quiet, Asian, American, rich, poor, men, women, religious, handicapped,
イメージを共有する。
「これから言うことに当てはまる人は、一歩前へ」
・両親と暮らしている
・宗教は大事
・お金の心配はあまりしていない
・聞く方が得意
・いじめたことがある
・同性愛者をばかにしたことがある
・いじめられたことがある
・これまでの質問に答える中で、正直じゃなかった・・・・

ある日本人生徒がジェンダーに関する発言をした。その発言がふさわしかったかどうか、その場にした皆に対して問う教師。・・・生徒は・・・その場で泣き出してしまった。151

どうすればよかったか? スタッフが問題提起を受け止め、ISAKとしてはどうするかを考える。そのことがISAKらしさを生み出して行く。152

寮では12人一組みの生徒がメゾネットに住む。寮には教師も家族で住む。リビングが「教室」に。159

一学年、50人のところに5倍ほどの応募。日本人は3割にする予定。5割は奨学金が出せる。208

MBTIワークショップを実施して、コミュニケーションのベースとなる一人ひとりの本質、深層の理解をすすめる。211

MBTIとは以下のEI, SN, TF, JPの四組の組み合わせで16の性格タイプに分類する方法。
・Extraverted/Introverted
・Sensing/iNtuitive
・Thinking/Feeling
・Judging/Percieving

いま、ISAKには15カ国からの49名の生徒たちが学んでいる。開校式には下村文科大臣も来たという。

実社会の多様性が学べる場
問題解決能力ではなく、問題設定能力
困難に立ち向かう力を育てる。

ISAKは始まったばかりだ!

■開校まで
・サマースクール二週間の取り組み。30人程度。
中学生を対象に、夏合宿。やっぱり、寝食をともにすることで違いが生まれる。第一回は2010年。
・サマースクール2011は3.11の影響を感じつつ、実施された。
・サマースクール2012、53人参加。
・2013年、サマースクールを二回実施。95人、19カ国。4割が奨学金による参加。
・2014年8月24日 開校式

■スタッフの背景
・フィリップ・エクセター・アカデミー(全寮制)
http://www.exeter.edu
・上海コミュニティインターナショナルスクール
https://www.scis-his.org
・ケイト・スクール http://www.cate.org/40/
・ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)
・ラ・ホヤ・カントリー・デイ・スクール http://www.ljcds.org
信頼、尊重、責任、ケアリング、正義と公正、市民的資質と市民性
・セントメリーズ・インターナショナルスクール

■類似施設
・幕張インターナショナルスクールhttp://www.mis.ed.jp/jpn/
・英国・ベトナム・インターナショナルスクール

■参考ウェブサイト
・全寮制学校について
http://www.tanigawa.com/corgi/education/factsheet.htm
・諸外国の学校情報(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/03n_america/sch3012400201.html
by eric-blog | 2015-04-17 16:11 | ■週5プロジェクト15
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