最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?
ポール・コリアー、日経BP社、2008、原著2007
The Bottom Billion, Why the Poorest Countries are Failing and What Can Be Done About It
2480冊目
なぜ最貧状態の国はこの40年間、成長できなかったのか。「紛争の罠」だという人が大多数だ。しかし、単一の要因で片付けられるのか?
開発途上国と呼ぶとき、それは先進国以外のすべてを指す。
最底辺の国々は事実上14世紀とかわらない。内戦と疫病と無知の中にある。
経済は停滞し、誰もが教育を受けておらず、病気が蔓延している。
紛争
天然資源
内陸国
悪い統治
4つの罠。
『収奪の星 天然資源と貧困削減の経済学』はこの本の後に出されたもの。
この本のタイトルはThe Plundered Planet, How to Reconcile Prosperity with Nature
であり、もちろん、英文タイトルの方が、本の内容を的確に示している。
つまり、この星は「耕され尽くしていて」Plundered、自然と繁栄をどのように和解させるかが課題なのだという。
こちらでは、対策はもっと直裁に述べられている。
第一の共同幻想 小農礼賛
第二の共同幻想 遺伝子組み換え作物の禁止
第三の共同幻想 バイオ燃料ブーム
大規模な商業的農業、遺伝子組み換え作物禁止の撤廃、エタノール凄惨への補助金の打ち切りなどを政策的にすすめるべきだという。247
開発とは何か。
どのようにして開発がすすんだかの原理を、これらの国々にも当てはめるべきなのだと、言っているように聞こえる。
○大規模化 農業の工業化
○科学技術
○石油資源
これらのメンタリティを植え付けることなく、開発がすすむことがないというのは、わたしもそう思う。遺伝子作物に賛同するかどうかは別にして。
■民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実
Wars, Guns, and Votes Democracy in Dangerous Places
■500億ドルでできること
How to Spend $50 Billion To Make the World a Better Place
ビョルン・ロンボルグ、