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多様性の学級づくり 人権教育アクティビティ集

多様性の学級づくり 人権教育アクティビティ集
大阪多様性教育ネットワーク、解放出版社、2014
2478冊目

アクティビティを一度やったら多様性が身につくなんてことは考えないこと。
学校として取り組むことが大切。

『いっしょにESD!』で、スキル指導には5つのスキル・ビルダーの手だてがあると紹介した。
○ジャーナルをつける
○短いアクティビティを取り入れる
○授業でプログラムとして取り入れる
○環境・風土を整える
○個への働きかけを行う
があると書いた。

この本は、「アクティビティ」の紹介であると断ってある。

しかし、いちばん最初に書いたように、「一度やればいいというものではない」こと、「学校全体アプローチ」が必要であることは、最初と最後に書かれている。

同僚性などが学校全体アプローチのポイントになるのだろうが、人権こそ、「環境・風土」全体が変わらないと、「メディアはメッセージである」がゆえに、人権尊重しているよというメッセージは伝わるはずもない。

アクティビティ集ではあるが、プログラムの流れの中のいくつかが紹介されているだけ。他は、よく知られたアクティビティだからということかな。

章がプログラムになっている。
序章 安心と傾聴
1章 わたしとあなた
2章 文化的多様性
3章 バイアスを見抜く
4章  バイアスに立ち向かう

合計5本のプログラムで構成されている。


多様性の学校をつくる=第三部3節で紹介されているポイントは以下。
1.弱い立場の子どもをはじめ、すべての子どもの生活・学習支援を大切にする。
2.多様性教育の授業だけでなく、あらゆる学校の取り組みと環境を点検し、創造する
3.学校における子ども参加を進める
4.記録・報告・共有のシステムをつくる
5.あらゆる会議や研修において参加を大切にする
6.学校が変わるための戦略をたてる
7.地域・家庭と連携する

うーーん、『学習の本質』などとかぶるよね。
by eric-blog | 2015-04-06 17:29 | ■週5プロジェクト15
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