Nature Play 自然あそび http://conservationtools.org/libraries/1/library_items/1360 http://s3.amazonaws.com/conservationtools/s3_files/1596/NaturePlayBooklet_Color_PALTA_links_150108.pdf?AWSAccessKeyId=1NXAG53SXSSG82H0V902&Expires=1421371438&Signature=vxaVDSXXzVia1EkzCS5PHPVtzhM%3D はじめに あなたはなぜこのガイドを読んでいるのか? この質問についてちょっと考えてみて下さい。いま、ここで、というよりは、もう少し長いスパンで考えてください。ほとんどの場合、それはあなたが自然界のことについて深く関心を寄せているからであり、責任を感じているからでしょう。それをあなたの仕事にしているか、ボランティアで関わっているかあるいは趣味のレクレーションとなって現れているかはさまざまだとしても。このような関心を、すべての人が持っているわけではありません。あなたの人生で、そのような自然に対する知識と関心につながったものはなんだったでしょうか。 ちょっとヒントを出しましょう。子どものころ、大好きだった戸外での遊びはなんでしたか? そのような記憶のいくばくかは、構造化されていない(つまり、自由な)、野性的な空間での、大人がついていない遊びとつながっているのではないでしょうか。だからといって、あなたが思い出したのが晴天のイエローストーンではねまわっているところや、野生生物の隠れ家や、地域でもっとも野性的な場所を思い出しているというわけでもない。むしろ、もっとも好きだった活動は、ごくご近所の、子どものあなたの目には十分野性的に見えた場所で行われていたのではないでしょうか。近所の細い小川、通りをくだったところの児童公園、農場のはずれあるいは都市近郊の単なる空き地のような。これらすべては、子どものものさしでは十分野性的で、自然との真実のハンズオン体験を提供してくれました。カエルやホタルを捕まえたり、木に登ったり、岩の小川を遡ったり、中国へ行くための穴をほったりなど。 わたしたちはみんな成長の途中でさまざまなことに影響を受けます。わたしたちほとんどにとって、それらの経験を小さなカテゴリーへと分類することなど不可能なのです。しかし、ある種の体験はわたしたちの記憶の中でくっきりと強く、何かを変えてしまうようなものとして思い出されるのです。35年以上にわたって、いくつかの国の科学者たちが、大人の記憶と志向の関係について調べています。自然への生涯にわたる関心のある人と、自然保全に関心のない人との違いは何なのでしょうか。 成人の保全価値への影響がもっともある経験は、構造化されていない、頻繁な、野性的な場所で行われた子ども時代の遊びなのです。あなたが石を積み上げたりの、森に秘密基地を作ったり、高い草の中に寝転んで雲が流れるのを眺めたりというような遊びです。あなたが自然を愛するようになった遊び、あなたの最初の「居場所」の感覚に導いた遊びです。 自然あそびは、このような子ども時代の体験に対して、いまわたしたちがつけた名前です。そして、そのような体験は絶滅の危機に瀕しているのです。 もしも、私たちが未来の世代に保全活動を継続して欲しいと思うなら、もわたしたちは子ども時代にいま何が起こっているかに注意を払うべきでしょう。自然あそびは消えつつあるのです。そして、それとともに、子どもの環境に対する関心に大きな影響力をもつものも、消えつつあるのです。わたしたちは、もこの出版物が、あなたがこの問題を理解するだけでなく、このような種類のあそび心いっぱいの、影響をもった自然体験を再建するために動機づけとアイデアを提供するでしょう。そのような体験は、何世代にもわたって子ども時代に追い求められた部分であるのです。 【関連情報】 日本では子どもの遊びとリスクはどのように考えられているのでしょうか? 国交省の資料のようですが、「ハザード」(大人が避けるように配慮すべきもの)と「リスク」危険性をわかった上で、子どもが挑戦するものと分けているようです。 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/04/040311/040311_07.pdf 港区の「子どもの遊び場を考える」委員会では、千葉大学木下勇座長による提言がまとめられています。基本は国交省のリスクとハザードの考え方にのっとっています。平成22年 http://www.city.minato.tokyo.jp/kouenkeikaku/kankyo-machi/toshikekaku/kekaku/documents/teigensyosmallsize.pdf 町田市の「冒険遊び場」の方針にも「リスクとは子ども自身が判断し、挑戦することができる危険」とあります。 https://www.city.machida.tokyo.jp/kodomo/sodan/boukenasobiba2.html プレーパークでも同様の方針で語られているようですね。 http://asobikkonet.com/page-of-playpark/play-leader/ http://www.city.ogaki.lg.jp/0000009800.html 『都市公園における遊具の安全確保に関する指針』/国土交通省(2008) わかりやすい解説はこちら。 http://homepage1.nifty.com/KUROBE/zenkokusyukai2010houkokuM1.pdf Nature Play 以下のガイドでは、危険性について「リスク」があることを明言しています。 http://s3.amazonaws.com/conservationtools/s3_files/1596/NaturePlayBooklet_Color_PALTA_links_150108.pdf?AWSAccessKeyId=1NXAG53SXSSG82H0V902&Expires=1421371438&Signature=vxaVDSXXzVia1EkzCS5PHPVtzhM%3D 自然アソビのためのガイド Free Online Guide on Nature Play 自然あそびガイドをオンラインで無料で入手する The Pennsylvania Land Trust Association has published a new guide, Nature Play: Nurturing Children and Strengthening Conservation through Connections to the Land. You can view or download the beautifully illustrated edition or access the text-only edition at ConservationTools.org. ペンシルバニア土地トラストは、新しいガイドブック「自然あそび:子どもを育て、土地へのつながりをつけることで保全活動を強化する」を出版しました。この美しいイラストが満載のガイドをオンラインで読むか、ダウンロードするか、あるいはテキストのみをバージョンを入手することができます。 Unstructured, frequent childhood play in informal outdoor settings powerfully boosts the cognitive, creative, physical, social and emotional development of children. It also engenders deep conservation values-more so than any other factor. If we want future generations to carry on the work of conservation, then we need to be paying attention to what is happening in childhood. To make conservation efforts endure, we must emotionally connect children to nature. 構造化されず、頻繁な子ども時代の戸外での遊びは、認知的創造的、身体的、社会的、感情的な子どもの成長の起爆剤です。自然あそびは、他の何よりも、保全に対する深い気づきと価値観を育みます。わたしたちが未来の世代に対して、保全を継続してほしいと願うならば、子ども時代に起こっていることにもっと関心を払うべきなのです。保全活動を継続するためには、わたしたちは子どもと自然の間に感情的なつながりをつくる必要があるのです。 Part 1 of this guide explores the essential characteristics of nature play, the benefits nature play provides and the societal barriers to it. Part 2 describes the array of concrete actions that organizations may take to restore nature play to children's lives. This includes the creation of spaces for nature play, which don't have to be expensive ventures, and the various features that can be added or enhanced in a play space to make it more attractive to kids and effective in promoting nature play. このガイドの第一部は、自然あそびの重要な要素、自然あそびの利益、それを阻む社会的バリアを探究します。第2部では、子どもの生活の中に自然あそびを再建するために組織で取り組むことができる具体的な行動をとりあげています。これは自然あそびのための空間の創造、決して高価である必要はなく、遊びのスペースを、子どもにとって魅力的なものにするために、そして自然あそびを効果的な取り込むために、ちょっと取り入れることができるアイデアも紹介しています。 Come forth into the light of things, let nature be your teacher. – William Wordsworth 一つひとつのものに光をあててみる。自然があなたに教えてくれることだろう。--ウィリアム・わーずワース Nature Play 自然あそび http://s3.amazonaws.com/conservationtools/s3_files/1596/NaturePlayBooklet_Color_PALTA_links_150108.pdf?AWSAccessKeyId=1NXAG53SXSSG82H0V902&Expires=1421371438&Signature=vxaVDSXXzVia1EkzCS5PHPVtzhM%3D 目次 はじめに Part 1: 自然あそびが大切な理由 保全の努力 子どもと自然 なぜ、大切なの? 自然あそびと保全の価値 自然あそびと子どもの発達 子どもと自然、そして自然は子どもを必要としている 自然あそびを理解する 前へすすむ Part 2: 自然あそびを再建する あなたの規範を見直す 怠惰を乗り越える 規制を緩める リスクを視野に入れる 未来を計画する 自然あそびのための新しい、よりよい場所を創造する 簡単だけど凄い場所 自然あそびの風景をよくする ユニバーサル・デザイン 質を維持する 自然あそびの風景を維持管理する 実践に影響する要因 自然あそびの風景をつくり出すリソース その他の自然あそびの空間を育てる 情報とガイド 関係者に知らせる 両親・保護者にはしっかりと教える 自然あそびを育てるためのコツ プレイリーダーや遊びのナチュラリストを育成する 構造化されたアクティビティと自然とつながるためのプログラム ファミリー自然クラブ 地域の自然あそび協同体 幼児期からの環境体験プログラムと連携する 自然保育園・幼稚園、森の幼稚園 子どもと自然をつなぐ構造化されたプログラム すべての年齢の子どものための自然体験を計画する 行動をよびかける 付録. 自然あそびと信頼性: さらに議論をすすめる 謝辞 参考資料
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