ERIC NEWS 410号 ともによりよい質の教育をめざして With ERIC 

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ERIC NEWS 410号 ともによりよい質の教育をめざして With ERIC 
2014年11月3日
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(文責: 佐藤宏幸)

みなさん、三連休いかがお過ごしですか?

先月から毎朝わたしが楽しみにしていることは、自宅の自転車のかごにいる「さなぎ」です。
さなぎは、温泉まんじゅうのような茶色の薄皮なのですが、雨風、気温の変化に対応しています。
図鑑で調べてみると、さなぎの形からアゲハチョウのようです。
毎年、キンカンの木にアゲハチョウの幼虫がいるので間違いないでしょう。
図鑑によればサンショの葉も食べるとのこと、確かに庭には2種類とも植えてあります。
越冬するそうです。
ということは、羽化する春まで自転車は使えない?

◆ ERICニュース410号 目次 ◆
 1. 「対立から学ぼう」研修報告
 2. 犯罪・暴力弱者化社会をひらくために ~犯罪・暴力・対立について考える連続講座~のご案内
 3. ESD推進国連10年の最終年 イベントのご案内
 4. ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ日程 記録と予定
 5. ご寄付のお願い

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◆◇◆1. 「対立から学ぼう」研修報告 ◆◇◆

 10月25日(土)26日(日)の2日間、ERICは「対立から学ぼう」主催研修を開催しました。研修で印象に残ったことを報告します。

印象に残ったこと(1) 研修教材作成のヒント

 ヤン・リューさんの制作された『Man meets Woman』というデザイン集を自己紹介のアクティビティに使用しました。 http://www.taschen.com/pages/en/catalogue/design/all/04622/facts.yang_liu_man_meets_woman.htm
 これは、男性と女性の役割や関係性、固定観念を簡潔なデザインで表現した本です。6年間をかけて制作された作品は、「あるある」であったり、発見であったり、見る人によって様々な解釈・説明ができます。多様な参加者と知り合う自己紹介やアイスブレイクの素材として効果的と感じました。

 さらに感じたことは、写真よりイラストの方が見る人の関与を高めるということです。情報量の少ない媒体(メディア)の方が、見る人の読み解く力、想像力を要求すると感じました。
 これはカラー写真と白黒写真にも言えることと思います。カラー写真は写っているものの再現性が高いので、安心・受け身で見ている気がします。一方、白黒写真では無意識に色合いを想像したり、積極的に読み解く姿勢となっているように感じます。

 マーシャル・マクルーハンというカナダ人の「ホットなメディア、クールなメディア」という考え方が参考になります。彼は「メディアはメッセージである」とも言っており、どう伝えるか自体にもメッセージが含まれているのですね。
 そう考えると、パワーポイントのみのプレゼンテーションやワークショップでの机や椅子の配置、ファシリテーターがどこに立つか、配布資料の体裁等多くの点検の視点を得ることができます。

 ネクスト・ステップとして、ジェンダー研修でのアクティビティ化を考えています。
 みなさんはこの素材、どのように教材化されますか?

印象に残ったこと(2) つなげる

 ERICの略は、Experience(体験する)、Reflect(ふりかえる)、Interpret(解釈する)、Connect(つなげる)でもあります。研修2日目は、参加者自身が深めたいテーマを研修プログラムとして作成し、参加者全員がフィードバックし合い、改善をはかりました。
 スキルは発揮することで身につく。その後、実践講座『対立から学ぼう』エクステンション・ワークショップとして、参加者それぞれがファシリテーション実践の機会を持つために、その内容、日程、宣伝チラシ・デザインを行うことができました。素晴らしい!

 素早く学び、次のステップに進む。改善しながら、さらに進む。まさしく経験学習の四段階「体験→ふりかえり→原理・原則を引き出す→応用する」の実践です。
 今回の研修は、『対立から学ぼう』エクステンション・ワークショップという具体的なネクスト・ステップにつなげることができました。Experience(体験する)、Reflect(ふりかえる)、Interpret(解釈する)、Connect(つなげる)というERICを体現している心地良さを感じました。

 『対立から学ぼう』エクステンション・ワークショップの予定は、◆◇◆2. 犯罪・暴力弱者化社会をひらくために~犯罪・暴力・対立について考える連続講座~ ◆◇◆をご覧下さい。

印象に残ったこと(3) どんどん、つなげる

 ERICの研修は、学習者は自分自身の中に既にある知識や経験の上に、新しい学びを積みあげてゆく構成主義的学習者観を大切にしています。それはそれぞれ異なった理解や学びの応用があることを認め合う環境であるということです。
以下は、今回の研修の配布資料の中で記憶に残っているフレーズです。
 
 Softer もっとやわらかく
 Slower もっとゆっくり
 Less もっと少なく
 Lighter もっと軽く、明るく

 出典は、村瀬幸治さん『男子の性教育 柔らかな関係づくり』大修館書店(2014年)127ページにあったものです。自分自身のファシリテーションや仕事の仕方、人とのコミュニケーションにも言えるなぁと、しみてきました。
 http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/41057
 http://ericweblog.exblog.jp/20312711/

 Softer もっとやわらかく
 Slower もっとゆっくり
 Less もっと少なく
 Lighter もっと軽く、明るく

 どんな状況で活用したくなりますか?

◆◇◆2. 犯罪・暴力弱者化社会をひらくために ~犯罪・暴力・対立について考える連続講座~ ◆◇◆
 ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ 実践講座『対立から学ぼう』エクステンション・ワークショップ
 犯罪・暴力弱者化社会をひらくために ~犯罪・暴力・対立について考える連続講座~

 暴力とは、関係性における非暴力的な課題解決の方法を知らない人が、追い込まれてしまう関係のあり方です。
 非暴力的な「対立の解決」や、非暴力的な自己表現を知っていれば、避けることができるのに、それができないのは、スキルの欠如、トレーニングの欠如、知識・情報の欠如、課題解決を支援してくれる人とのつながりの欠如によります。
 この連続講座では、暴力について学び、非暴力的なスキルや課題解決の力をつけていくための手だては何かを考えます。

第一回 「暴力って何?」  為清 淑子 [岡山All Right Laboファシリテーター]
 2014年11月28日(金曜日) 17:00-20:00
 身近な「暴力」の背景を探り、非暴力的で建設的な表現やコミュニケーションを『対立から学ぼう』を基盤に考えてみよう!

第二回 「犯罪を予防する」  角田 季美枝 [ESD環境教育ファシリテーター]
 2014年12月26日(金曜日) 17:00-20:00
 環境犯罪の多くは経済的なプレッシャーの元に起こります。産業廃棄物の不法投棄などの環境犯罪を事例に、どうすれば予防できるか、社会が取り組むべきことを考えよう!

第三回 「犯罪弱者を救え!」大瀧 英樹 [とよだ中小企業ものづくり活性化診断士]
 2015年1月31日(土曜日) 14:00-17:00
 知的障害があったり、貧困であったり。いま、刑務所に入っている人の多くは、出所しても、その後の人生設計が見えない「弱者」である。処罰や更正プログラムでは救えない!必要な支援は?

参加費: 各回1500円 [コーヒー・紅茶、諸国名産茶菓つき、当日お支払いください。]

開催場所: ERIC事務所 [東京都北区滝野川1-93-5-105 http://eric-net.org参照]

 ※要事前参加申込: eric@eric-net.orgまで(予定変更や定員オーバーの場合のみ連絡差し上げます)


◆◇◆3.  ESD推進国連10年の最終年 イベントのご案内  ◆◇◆

ESD推進国連の10年も、いよいよ最終年になりました。ERICのESDファシリテーターズ・カレッジも、2000年以来、15回を数えるようになりました。10年で終わりということではなく、今後も継続して取り組んで行く、その決意が、国際的に確認できる、そして、日本が主体的に取り組んで行くことを宣言するイベントになるといいですね。以下、ご案内文の転載です。

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11月には、岡山県・愛知県で「持続可能な開発のための教育〈ESD〉に関するユネスコ世界会議」が開催されますが、同会議を契機として、環境教育がさらに活性化していくことが期待されています。

そこで、企業・NPOと学校・地域等が連携して、森林・里山を活かした新たなESD・環境教育を拡げていくために、国土緑化推進機構と経団連自然保護協議会が連携してフォーラムを開催することとなりました。

前日には、全国的にも表彰されている学校や企業による実践現場を視察する
エクスカーションもございますので、奮ってご参加ください。
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★転送歓迎・重複ご容赦下さい★
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「ESDに関するユネスコ世界会議」併催イベント
『企業・NPOと学校・地域をつなぐESDフォーラム』
~森林・里山を活かした環境教育の活性化に向けて~
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【日程】 2014年11月11日(火) 14:30~18:00
【場所】『名古屋国際会議場』レセプションホールB
(愛知県名古屋市熱田区熱田西町1?1)
【主催】(公社)国土緑化推進機構、経団連自然保護協議会
※10~11日には、エクスカーション・ワークショップも開催します!
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[詳細URL]http://www.green.or.jp/fukyu/o_fukyu/event/entry_866.php
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近年、地球環境問題が複雑化・深刻化するとともに、グローバル化社会においては「自ら考え、行動する」人材育成が要請され、体験型・問題解決型のESD(持続可能な開発のための教育)の社会的役割が高まっています。
これまで、生物多様性の主流化や森林・里山保全に向けて、企業・NPOは学校・地域等と連携した環境教育に取り組んでおり、ポストDESD(国連持続可能な開発のための教育の10年)に向けては、その裾野をさらに拡げ、取組の一層の深化を図っていくことが必要です。
そこで、これまでの森林・里山を活用した環境教育を総括するとともに、体験型・問題解決型ESDの推進に向けて、企業・NPOと学校・地域等の連携・協力のあり方を提言するフォーラムを開催します。
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■内 容・スケジュール
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│【開会挨拶】
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│【基調報告1】
│ 「企業による生物多様性に関する環境教育の活発化に向けて」 経団連自然保護協議会
│【基調報告2】
│ 「学校と企業・NPO・地域等が連携した段階的・発展的なESD推進の仕組みづくり」

│ (公社)国土緑化推進機構
│  山下 宏文(京都教育大学 教授、森林文化教育研究会)
├────────────────────────────────
│【概要報告】
│ 「世界に拡がる体験型・問題解決型プログラム「PLT」に学ぶ、これからのESD」
│  佐藤 敬一(東京農工大学農学部准教授)(NPO)国際理解教育センター
├────────────────────────────────
│【事例発表】
│ (1)コウノトリ湿地ネット(兵庫県豊岡市)
│ (2)地球環境関西フォーラム(関西)
│ (3)トヨタ自動車(株)(愛知県豊田市)
│ (4)(NPO)穂の国森つくりの会(愛知県東三河地域)
│ (5)岐阜県 林政部 恵みの森づくり推進課(岐阜県)
├────────────────────────────────
│【質疑応答/フリップボード・セッション】
├────────────────────────────────
│【クロージング/ESD宣言】
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《同時開催》
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│【エクスカーション】 《11月10日(月)12:00~18:15》
├:学校関係緑化コンクールで入賞した、都市部と学校緑地と山村部の
│ 学校林、年間約7,000名を受け入れる「トヨタの森」を視察します。
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│【ワークショップ】 《11月11日(火) 9:30~12:30》
├:企業・NPO等による学校での「出前授業」や「体験活動の受入」の推進方法についてワークショップ方式で議論します。
├───────────────────────────────
│【ポスターセッション】 《11月11日(火) 14:00~18:30》
├:森林・里山でのESDを取り組む企業・NPO等による展示を行います。
│ (ポスターセッションの出展団体も募集しています)
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■定員
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約160名
(定員になり次第、申込を締め切りますので、お早めにお申込下さい)
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■申込方法
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《フォーラムのみにお申込みの方》
以下の文部科学省サイト内の参加申込フォームより、お申込み下さい。
[URL]http://www.esd-jpnatcom.jp/

《ポスターセッション・エクスカーション等にお申込みの方》
国土緑化推進機構サイトの「申込用紙」に必要事項をご記入いただき、
申込先まで「E-mail」または「FAX」にてお申込み下さい。
[URL]http://www.green.or.jp/fukyu/o_fukyu/event/entry_866.php
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by eric-blog | 2014-11-04 10:44 | ERICニュース | Comments(0)
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