1. 家庭学習ファシリテーション ERICニュース405号より

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ERIC NEWS 405号 ともによりよい質の教育をめざして 2014年9月29日
With ERIC
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(文責:佐藤宏幸)

1日遅れのERIC NEWS With ERICをご覧下さい。

◆◇◆ 目次 ◆◇◆

1. 家庭学習ファシリテーション
2. よりよい質のファシリテーションのための点検の視点
3. at ERIC主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ2014年度日程
4. ご寄付のお願い

◆◇◆1. 家庭学習ファシリテーション ◆◇◆

小学1年生の娘は2学期から「じがくノート」の記入が毎日の宿題となっています。「自虐」と聞こえたので、どんな意味なのかを本人に尋ねてみると「自由に学習したことを記入する帳面」だといいます。ノルマは2ページ468字まで。習ったひらがな、カタカナ、漢字の書き取りの練習が主目的のようで、動物や花、野菜の名前を書いていました。

「じかく」をネットで調べてみると、自分でテーマを決めて自分で調べ、ノートにまとめることのようで、自己学習や自由学習の「自学」なのだと理解しました。とすれば、一日一回のテーマ学習とも言え、ならばERICのやり方を応用すれば楽しく「じがく」できるなと感じました。そう、With ERICの実践です。

まずは、近くの梨園でのことを「じがく」したらと提案しました。
娘は、6種類の梨の名前のスタンプを販売所のおじさんが紙に押しながら説明しくれたことが楽しく、また梨の名前も覚えることができてうれしかったようです。その日の「じがく」の成果は次の通りです。

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なしのしゅるい
こうすいをたべると、しあせになる。
ほうすいをたべると、ゆたかになる。
にっこりをたべると、にっこりする。
ほかにも、あさづきやきらり、にいたかのしゅるいがある、とあきやまかじゅえんのおじさんがおしえてくれた。
おわり
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その後、「だいどころのせかいたんけん げんざんこくはどこ」、「ヒクイドリのとくちょう」、「じがくのーとのうた」などを一緒に調べたり、アイディアを出し合いながら一緒に「じがく」しました。
娘に感想を聞いたところ、
 ● 「遊んでいると思っていたら、お勉強している」
 ● 「2つのお勉強を一緒にやっているみたい」
 ● 「一人より二人でお勉強した方が楽しい」
と、肯定的な反応でした。

昨日は図書館の人にインタビューを行いました。
まず家で、何を質問するか、どこにどんなふうに記録するか、どんな回答があるか、どんな風に自己紹介するか等、考えました。
クリップボードを用意したり、インタビューで自分の話す部分をメモしたり、そのメモに回答を書く欄をつくったり、わたしを持ち物係に任命したり、最後にインタビューのリハーサルを2回おこない、図書館に向いました。
この準備作業は、ERICで経験したPRA研修街頭調査の時と同じ様でした。
以下、「じがく」の成果です。

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インタビュー
はじめてインタビューをしました。こがとしょかんではたらいているふたりの人にきいてみました。
きいたことは、「どうしてとしょかんではたらきたいとおもったんですか」です。
けっかは、ふたりともほんがすきだからでした。それでとくにどんなほんがすきですかとききました。
さいしょの人は、すいりしょうせつといいました。それは、「わるい人をつかまえるはなしだったり、なぞときのはなしだよ!」とおしえてくれました。
ふたりめの人は、「ファンタジーがすき」だといいました。ファンタジーとは、「まほうのこととかがかいてあるほんです。」とおしえてくれました。
ふりかえりとして
1.ドキドキしてどうしてもよくいえなかったのでこんどはちゃんといいたい。でも、ほんとうはしんぞうがとびでそうでした。
2.これからは、しんぞうがとびでないように100かいくらいれんしゅうしてからやりたいとおもいます。
おわり
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ERICのアイディアと共に、ファシリテーションを実践する場所は無限ですね。
また、ERICのテキストには、「じがく」を楽しく、意味深いものにするヒントがたくさん書かれているだろうと思います。早々にチェックです。

◆◇◆2. よりよい質のファシリテーションのための点検の視点 ◆◇◆

この夏、ジョン・ケラーという人の学習動機づけのモデルARCS(アークス)を知ったことで、「じがく」をファシリテーションを手軽にチェックでき重宝しています。

ARCS(アークス)
Attention 注意を引きつける
Relevance 関連性を持たせる
Confidence 自信を持たせる
Satisfaction 満足感を持たせる

応用としては、娘に「じがく」のネタを提案する時、テーマや調べる方法や表現方法を面白いと思うか、楽しいと思うかを考えます。(Attention)。
次に、他の教科との関連や、現実世界と結びつけることができるか(Relevance)を、さらに、自分で調べて、自分のやり方でまとめることでき自信を持つことがの出来るか(Confidence)を考えます。最後に、成功体験となってやってよかったと満足してもらえるか(Satisfaction)を考えます。
ARCS(アークス)は事前ばかりでなく、時中、事後の段階にもふりかえりの視点となります。モニタリングや評価の視点に使えます。これは相手の理解や気持ちに沿ったファシリテーションのための改善につながると考えています。

9月14日発行のERIC NEWS403号で紹介されたERICという略称が経験学習の説明にぴったりという「ERIC経験学習指導の四段階」もそのひとつです。

ERIC経験学習の四段階
 Experience  体験する
 Reflect    ふりかえる
 Interpret  解釈する・一般化する
 Connect to Challenge and change 行動変容につなげる
 
http://ericweblog.exblog.jp/20158780にあるようにデイビット・コルブのラーニング・サイクルやORIDを援用したこのERIC「経験学習の四段階」をわたしは好きです。
わたしは気に入っている点は2つです。
ひとつはInterpret。ORIDクエッションの三番目の質問Interpretive Questionsに登場する「解釈する」という用語の方が、コルブが言うところの「Generalization 一般化」よりもわかりやすい言葉と感じます。
二つ目は、Connectという言葉。コルブは応用(Application)という抽象的な言葉を使っていますが、つなげる(Connect)という言葉によりイメージのしやすさや説明のしやすさを感じます。

家庭での娘へのファシリテーションから教訓を紡ぎ、大人の学び合いでのファシリテーションにつなげたいと思いました。
よりよい質のファシリテーション実践のために、様々な点検の視点を集めたいと思いました。
ERICのテキストにも様々な点検の視点が紹介されているでしょう。早々にチェックです。

今日もwith ERIC!

◆◇◆ 3. at ERIC主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ2014年度日程 ◆◇◆

 ■2014年(平成26年)6月28日29日 国際理解(終了しました。) http://ericweblog.exblog.jp/19968319
 ■2014年(平成26年)7月26日27日 PLT木と学ぼう・環境(終了しました。) http://ericweblog.exblog.jp/20045012
 ■2014年(平成26年)9月27日28日人権(終了しました。) 
 ■2014年(平成26年)10月25日26日スキル対立から学ぼう
 ■2015年(平成27年)2月22日23日スキル未来を学ぼう
 ■2015年3月(平成27年)予定TEST教育力向上講座

来月25日(土)・26日(日)の「対立から学ぼう」へのご参加をお持ちしています。申込書(主催研修共通)は、ERICホームページのトップページからアクセスできます。http://eric-net.org/

ホームページからもお申込みできるようにいたしました。ぜひご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Gy4r-VsswKJX-lP9X6c0ryWqp1OFm9OeY2lbG9aYphg/viewform
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by eric-blog | 2014-09-29 17:54 | ERICニュース | Comments(0)
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