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ウクライナはどこへ?  兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相

2014/03/09 ■■■

  兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相


ウクライナ情勢で重要なことは、以下の10点である。


1 ウクライナを侵略しているのはオバマの米国であって、
プーチンのロシアは、ウクライナを侵略していない。ク
リミアのロシア兵は、もともとウクライナとロシアとの
条約に基づいてクリミアに駐屯させてきた16,000人の部
隊である。ロシアはこの条約によって、25,000人までは
クリミアに駐屯していいことになっている。


したがって米国・EUも、クリミアのロシア軍は常駐の線
まで撤退しろ、といっているわけで、ロシア国内に撤退
しろ、といっているのではない。


2 欧米と日本のマスメディアは、逆に米国・EUの侵略を
正当化し、プーチンを悪魔のように描き、世界を洗脳し
ている。


3 ビクトル・ヤヌコビッチを追放してキエフを占拠した
部隊の中心は、ネオナチであり、反ロシア、反ユダヤを
唱えている。EUが、プーチンに対して腰が引けている理
由のひとつが、ここにある。キエフ占拠のネオナチ部隊
については、欧・米・日のマスメディアはまったく触れ
ない。


4 米国は、デフォルト寸前のウクライナをFBIの支配下
におき、EUに加盟させた後、ロシア国境沿いにミサイル
基地を建設し、ロシアの核能力を減退させるつもりであ
る。


5 ウクライナは、旧ソ連時代にはソビエトの核兵器産業
の中核だった。現在、15基の原発が稼働している。かつ、
核関連技術やミサイル技術を保有している。もし内戦に
なれば、その脅威はイラク内戦の比ではない。ブレジン
スキーが、「EUへの加盟は進めるものの軍事同盟として
のNATOには加入せず、フィンランドのように中立を守
る」というウクライナ像を提案したのも、潜在的なウク
ライナの脅威を物語っている。


6 世界覇権を維持するための、米国の戦略は、中国の躍
進をTPPで孤立させることである。ロシアは、21世紀に
大きな経済成長が見込まれるBRICs(B(ブラジル )・R
(ロシア)・I(インド)・C(チャイナ=中国)の4か
国に南アフリカを加えて作られた)を崩壊させる。米国
は、このふたつの戦略を実施している。今回の、ウクラ
イナからの親ロシアのビクトル・ヤヌコビッチ追放は、
その一環である。


7 プーチンは、米国の狙いを知っているので、全面的な
譲歩はできない立場にある。わずかではあるが、米ロの
核戦争の危機は依然として残っている。


8 米国・EUがもっとも怖れているのは、ロシア系(東
側)とウクライナ系(西側)との分離独立である。米
国・EUが欲しがっているのは、農業と地下資源に恵まれ
たロシア系(東側)であるからだ。


9 日本は、米国のポチとして振る舞うのではなく、国益
に沿って、ここは冷静に引いておいた方がよい。また、
プーチンのロシアは、安倍晋三にとっては巨大すぎて、
どうにかなるといった相手でもない。


10 その事情はEUにも当てはまる。ガスの供給をロシア
に頼っているEUは、最初から腰が引けており、間違って
も供給ストップになる事態は避けようとしている。

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アメリカ政府が、まともなウクライナ政府扱いをしている代物
のメンバーたるアメリカ傀儡を恫喝しているネオナチの、
このビデオを見るべきだ。 http://bit.ly/1kBMBu5


アメリカ政府が、まともな政府である様なふりをしてい
る、他のアメリカ傀儡連中を同じナチ暴漢が恫喝してい
るビデオはここにある。 http://bit.ly/1kBMG14


神よアメリカ国民を助けたまえ。その無知と、だまされ
やすさのおかげで、アメリカ国民は地上の生命にとって
の巨大な脅威となっている」( http://bit.ly/1gelnmf
『マスコミに載らない海外記事』)

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安倍晋三は、解釈改憲で集団的自衛権を確立しようとし
ている。しかしここでよく考えてみるべきだ。


自国以外の紛争に対する集団的自衛権を、憲法は認めて
いない。そこで憲法を改正せずに解釈改憲で集団的自衛
権を認めようとするのが安倍晋三の考えだ。きわめて姑
息なやり方である。


問題を状況的にとらえることが大切である。これが確立
すると、今回のウクライナのような問題に関して、安倍
は、「日本、対ロ制裁明言せず」の方針をとれなくなる。
いわんや「日本、対ロ制裁せず」などとはけっしていえ
なくなる。


自民党の集団的自衛権では、軍事的衝突の前段階の外交
から一体化を求められるからである。

米国は覇権国家であり、地球の裏側にまで軍事力は及ぶ。
そこで米国が仕掛ける戦争の相手には、親日国も含まれ
よう。それでも米国が戦争を始めたら、自民党の考え方
では、日本は米国とともに戦うことになる。


これは状況的に考えると、絶えず地球のどこかで戦争を
やり続けねば、国内の軍産複合体がもてない米国の、傭
兵として生きる途である。奴隷国家の途である。


外国に向けては米国の奴隷軍事国家として、国内に向け
ては警察国家として、日本は滅んでゆくことになる。
by eric-blog | 2014-03-10 12:02 | ◇ブログ&プロフィール
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