ERIC NEWS 364号 ともによりよい質の教育をめざして  2013年12月8日

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ERIC NEWS 364号 ともによりよい質の教育をめざして  2013年12月8日
at ERIC/from ERIC ERICの主催研修/受託研修
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

今年も残すところ、一ヶ月を切りました。
どんな年だったでしょうか? 来年はどんな年にしたいですか?

とはいえ、まだ20日以上あります。クリスマス・シーズンを、大いに楽しみましょう!

ERICの今年の新しい試みとして「インフォグラフィックス研究会」をこれまで5回行いました。これまでも、何回かブログで紹介していますが、

インフォ=情報を、グラフィックス化する。そのままの意味ですが、いろいろな参考文献を見ていると、すでにいまの教科書などはたくさんのビジュアル化された情報が載せられていることがわかります。

例えば、「コニーデ型」という概念を説明する模式図などは、誰しも目にしたことがあるでしょう。

どこが違うのかというと、文献によると、「プロのデザイナーが仕事として有料でやっている」のがインフォグラフィックスだということです。

学びのプロセスの中で、「コクサイ・リカリん」というゆるキャラも生まれました!
http://ericweblog.exblog.jp/18714280/

アサーション・チェックリストも、がんばって完成を目指しましょう!

ERICもそしてESDも、まだまだ、発信力を高める必要がありますねぇ。あらゆる人に対するあらゆる機会をとらえたESD、持続可能な開発のための教育を届けるために。

■□■ERICの研修の特徴をインフォグラフィックスしてみました! ■□■

インフォグラフィックスの評価の視点が五つあげられています。

1.魅力的であること
2.明確であること
3.簡潔であること
4.流れがあること
5.言葉いらずであること

出典: 『インフォグラフィックス 情報をデザインする視点と表現』木村博之、誠文堂新光社、2010  http://ericweblog.exblog.jp/18081648/

とはいえ、あげられている事例の中には文字中心のものもありますから、かならずしも「言葉」なしということではないようですが、フォントデザインなどには配慮があります。

研究会は、ERICの発信力を磨くきっかけになりました。これからも続けて行きたいですね。

テーマは「数字」!  

これまでERICのツールブックとして、「数字」でまとめたものがいくつかあります。
○参加型で伝える12のものの見方・考え方 もうこれは、定番です!  PRAのツールから開発した「定性的」なデータを「定量的」かつビジュアルにまとめる視点を、12にまとめました。それぞれのものの見方・考え方について、活用できる複数のツールを紹介しています。これは優れ物。ERICのファシリテーター必携です!

○STEP5 共通基盤づくり、過去の共有、現状分析、未来のシナリオ、行動計画のステップで、組織や地域の共通理解をはかる組み立てになっています。それぞれのステップで活用できるツールとともに紹介しています。特に「共通基盤づくり」は、この合意形成のためのステップだけでなく、どのような研修、参加型にも共通する基盤づくりのためのアクティビティ満載です。

○TOOL8  12のものの見方・考え方それぞれに活用できるツールがありますが、それらの中で活用頻度が高い8つを紹介しています。ファシリテーターであれば、誰しも、一度は使ったことのある分析の枠組みなのではないでしょうか?  12の中で含まれていないのは「指標づくり」「時間軸で捉える」「空間的にとらえる」などでしょうか。確かに、年表と地図が入っていないのは不思議ですね。インフォグラフィックスのツールとして、あまりにも当たり前だったから? 不思議ですねぇ。地図と年表というのは、初代インフォグラフィックスだと言えるのではないでしょうか?

ツール1 連想図
    ツール2 対比表
    ツール3 XY軸表
    ツール4 マトリクス表
    ツール5 因果関係図
    ツール6 ランキング
    ツール7 関係図
    ツール8 行動計画づくり

これらのアイデアも含めて、ERICの参加型の特徴を「数字」でまとめて、インフォグラフィックス化を行ってみました。

成果はこちらから。ERICの原則8つと、点検の視点。Check 9!
http://eric-net.org/news/ERICinfoAll.pdf

地球と世界と、未来とつながるために、共生の視点を持つためには、広く、深く、とジョン・フィエンも言っています。そのために、簡潔にするにも限界がありました。でも、「ファシリテーター100の視点」よりは、まとまりました! よね。

ERICの研修実績もまとめました。こちらはあまりビジュアルとは言えないのですが、「数字」がポイントです。

http://eric-net.org/news/ERICinfoWorskhopRecords.pdf

受託研修も、主催研修も、よりよい質の指導者育成として、成長していきたいですね。 ぜひ、共に。



■□■アサーション・プログラム「Let’s アサーション」■□■

ERICのTEST13教育力向上講座に参加された大瀧さんが、地元で障害をもった人やその周りの人々を対象としたワークショップに取り組んでいます。実は、ERICインフォグラフィックスのファクトシートの表紙、3のスキル、4の経験学習の図柄は、大瀧さんのデザインなのです。この場を借りて、お礼申し上げます。すばらしい!

ワークショップでは、なかなか参加者が集まらない、ファシリテーターとしての経済的自立につながらないという悩みは抱えつつ、実績を積んでおられます。

今回は、9回目の試みで、「Let’sアサーション」というプログラム実践とふりかえりを寄稿していただきました。一部紹介させていただきます。

対象: 障害をもつ当事者の家族、福祉関係者、一般、
ねらい: アサーションといっても当事者本人にすべて責任を向けるのはおかしい。周りの人々が立場の弱い人の為にアサーティブな環境を作っていく事も大切であり地域環境も含めアサーティブを理解し行動していく事で、住みやすい地域、コミュニティの一助となればと思い実施

プログラムの流れ
起共通基盤づくり、ミニレクチャー、自己紹介、用語の解説・共有
承「まりの物語」を読んで、ワークシート作業→共有
転「しがらみの糸」なぜアサーティブに返せないのかについて理解する
結「○○のアサーティブネス・チェックリスト」づくり

アサーションという言葉や概念になじみがないので、共通理解を持つための時間が必要だった。「まりの物語」で参加者が「普通の日常会話を改めてまりの物語で確認することにより、日常の会話の中で、どれだけ子供の気持ちを抑えつけているか、分かった、言われた人の立場で考えられた」などが出た。

「しからみの糸」で「実際しがらみの糸で視覚化することにより、通常の会話でどれだけ縛られるのか、しがらみで、がんじがらめになってまりはどうすればよいのか、実際にまりの立場で考えられた。」

しがらみの糸を解こう!  

「どうすればまりを傷つけない言葉がけができるか。みんなで一緒に考えながらなかなか解けないしがらみに盛り上がった」「みんなで話し合いながら解いていくうちに、意見も出るようになり一安心」

■かくたからの一言
しがらみの糸は、やっぱり、解く段階がみそですねぇ。
まりの物語からしがらみの糸へと展開して「アサーティブでない当事者」への共感的理解につなげるのは、初めて観ました。しかし、考えてみると当然の流れだなと、改めて認識しました。共有していただき、ありがとうございます。
ここでも「アサーション・チェックリスト」が活用されましたが、みなさん、それぞれに相互尊重的な態度やコミュニケーションについて、当たり前だけど大事な事を再確認されていたようです。


■□■PLT『世界の森林』を翻訳しませんか? ■□■

PLTの中等教育段階(9年から12年生までを対象)の補足モジュールは7種類出ています。
https://www.plt.org/environmental-education-curriculum

○Biodiversity生物的多様性 WWFと共同開発したもの。
○Biotechnologyバイオテクノロジー 高校から専門学校・大学のコースの教科書として活用可能。
○Municipal Solid Waste自治体の廃棄物 廃棄物が生まれるところから捨てるところまで、そして自然資源の活用のあり方について学ぶ
○Focus on Forests森林に焦点 北米の森林について学ぶ
○Focus on Riskリスクに焦点   [既に翻訳出版しています。]
○Places We Liveわたしたちの住む場所 [既に翻訳出版しています。]
○Forests of the World  世界の森林 

どれから翻訳していったものか、迷いますが、北米の森林に特化している「森林に焦点」は省く。バイオテクノロジーのように、かなり専門的なものも除く。廃棄物については日米の違いがありすぎるので除く、という消去法ではありますが、『世界の森林』の翻訳にとりかかろうと思います。

ご協力いただける方は、かくたまで、ご連絡ください。

以下、分担可能なパーツに分けて、紹介しておきます。数字はページ数です。全体は多いように見えますが、少しずつ分ければ、必ず全部翻訳することができますよ。特に生徒用ページは文字数も少なく、訳しやすく、アクティビティのアイデアに触れることができるので、おすすめです。

『世界の森林: グローバルなつながり』 目次
世界森林センターとPLTについて                            4
なぜ森林について学ぶのか                                3
「森の星」生徒用ページ                                      8
「世界の森林巡り」生徒用ページ                          8


アクティビティ

1. 世界とのつながり                                                           4
「世界の森林についての質問」生徒用ページ                          1
2. 森って何?                                                                              4
     「森とは・・・」生徒用ページ                                                    1
     「森が象徴するもの」生徒用ページ                                                    1
3. 世界の森を地図にする                                                    5
    「Eゾーン」生徒用ページ                                                    1
    「極端な旅」生徒用ページ                                                    3
    「森林タイプを調べる」生徒用ページ                                                    1
4. 森林の変化のパターンを分析する                                                    5
    「ある森の長期的変化」生徒用ページ                          2
    「地図の分析ツール」                                                    1
    「森から農場、そして都会の森へ」                                                    1
    「ケニアで木を植える」                                                    2
5. 森林の効用を理解する                                                                     4
    「人々はどのように森を使っているか」生徒用ページ                          3
    「結果はどうなる?」生徒用ページ                                                    1
    「森林の持続可能性の三つの要素」生徒用ページ                          1
6. 持続可能性を求めて:世界の責任                                                    4
    「モントリオール・プロセスの基準と指標」生徒用ページ                          5
    「モントリオール・プロセスの歴史」生徒用ページ                                                    2
7. 世界の市場を調査する                                                    6
   「国別概要」生徒用ページ                                                    1
   スペックシート                                                                              1
   お金シート                                                                              1
   森シート                                                                              1
8. 消費者としての選択                                                                              4
    「学校の紙の消費監査」生徒用ページ                                                    4
9. 世界の森林を調査する                                                    14
    「世界の森林プロファイル」生徒用ページ4

PLTのアクティビティのすごいところは、アクティビティ名が魅力的ということです。ね、読んでいるだけで、訳したい!ってなりませんか?


■□■ご案内 世界森林センター2014年セミナー■□■
オレゴン州ポートランドにある世界森林センターが毎年開催している「国際教育者学舎」の日程が決まりました。2014年7月13-19日です。

PLT『世界の森林』のモジュールは、このセンターとの協同で開発されました。翻訳プロジェクトに参加すれば、セミナーの学びも倍増!

25名の募集で、3月1日締め切り。選考結果は3月15日までに、わかります。
参加費は$1800で、6泊の宿泊とすべての食事(ベジダリアン対応可能)、見学会などの交通費を含みます。

We are pleased to announce registration is now open for the World Forestry Center International Educators Institute July 13-19, 2014.
http://wfi.worldforestry.org/index/international-fellowship/international-educators-institute.html
ぜひ、内容をチェックしてみてください!


■『平和教育: 平和の文化への道』翻訳プロジェクトのその後
“Peace Education: a Pathway for the Culture of Peace”
英文のダウンロードはこちらから。
http://www.peace-ed-campaign.org/resources/cpe-book-14oct2010-FINAL2.pdf
翻訳プロジェクトのブログはこちらから
http://pepathway.exblog.jp/
日本語訳のダウンロードは、三部に分かれています。
http://eric-net.org/news/pePartI.pdf
http://eric-net.org/news/pePartII.pdf
http://eric-net.org/news/pePartIII.pdf


■ケアする心を育てる
Learning to Care: Education and Compassion
John Fien
Australian School of Environmental Studies
Director, Griffith University EcoCentre
Professorial Lecture
15 May 2003

http://www.griffith.edu.au/__data/assets/pdf_file/0018/314613/fien03.pdf

日本語訳
http://ericweblog.exblog.jp/18988618/
http://ericweblog.exblog.jp/18988625/
http://ericweblog.exblog.jp/18988628/


■□■ERIC主催・ESDファシリテーター養成講座■□■
今年も6本の主催研修を行います。要項はERICホームページから。
http://www.eric-net.org/
前期の三本は、テーマから迫ります。そして、後期はスキル育てです。
3. テーマ「人権」 平成25年2013年9月28日29日終了しました。
http://ericweblog.exblog.jp/18703175
4. スキル「対立」 平成25年2013年10月26日27日終了しました。
http://ericweblog.exblog.jp/18871676
5. スキル「市民性」 平成26年2014年2月22日23日
6. スキル「教育力向上講座」平成26年3月末予定

■□■ERIC25周年に向けたご寄付のお願い ■□■
 1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。
 これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。
これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。

 日常活動に加えて、25周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ走向未来ワークショップの開催など、企画しています。
 特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。
ご寄付先 金融機関
ゆうちょ銀行口座: 
10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士)
◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から)

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/
  blog アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して
http://ead2011.exblog.jp/
  blog 平和の文化への道を拓く平和教育 翻訳プロジェクト
http://pepathway.exblog.jp/
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by eric-blog | 2013-12-08 08:33 | ERICニュース | Comments(0)
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