沖縄には、第二次世界大戦に対して、本土とは異なる体験がある。
それは、「ヤマト」に同化しようと努力した沖縄人の兵隊たちの被差別の物語であり、
実現はしなかった「本土」決戦が、唯一行われた国土であり、
そして、「本土決戦」であれば、そうであったろう「玉砕」を強いられた非戦闘員たちが
累々と死んでいった土地であるということだ。
本土決戦をまぬかれ、玉砕をまぬかれた卑怯者、ヤマトンチュに、ヤマトの御都合主義の
歴史を強いるような恥知らずなことが、いかにしてできるのか。その神経を疑う。
第二次世界大戦以前、明治時代の「琉球処分」まで、さかのぼれば、天皇制のおしつけ、そのものが、
沖縄の宗教体系をないがしろにしてきたことも明らかだ。
2013年10月25日 東京新聞
2013年10月22日 東京新聞