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体罰はなぜいけないか?

体罰という指導法の、何が危険なのか。

それは人の上にたって指導する人が、「部を強くするため」とか「試合に勝つため」であれば、人をなぐっていい、という誤ったメッセージを伝えるからである。


大人になって、社会人になって、スポーツの指導者になって、「なぐる」ことが認められるとか、やっていいことだと理解する生徒はほとんどいないだろう。

であれば、人として、指導者として、生徒の学びにつながる指導法を提示することが、指導者の務めなのではないか。

また、全体主義的価値観も育てるだろう。いや、全体主義に対する依存症を育てるだろう。それは「わたくし」を育てないということである。

体罰を正当化するような発言まで許してしまうようでは、感覚が鈍ってしまっているとしか言い様がない。

「大人」に対してであれば、許されないことだということは、理解してもらえるのだろうか。
だとすれば、なぜ、高校や中学では「許される」のか?

どう鈍っているのか? 「子ども」対「大人」の力の格差に無自覚であること。

学校という閉鎖空間に閉じ込められているからこそ、犯してしまう間違いなのだ。
中間組織の全体主義。



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by eric-blog | 2013-01-15 14:41 | ☆よりよい質の教育へBQOE
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