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ERIC NEWS 313号 ともによりよい質の教育をめざして 2012年12月9日 202020 2020年までに、学級人数20名を実現する! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (文責: かくた なおこ 角田尚子 http://ericweblog.exblog.jp/ twitter : kakuta09 FBも) >>>>>>>>202020 これまでの号と発行日 <<<<<<<<<<< 1. 世界に誇れる「子どもは宝物」だと示せる指標はどこにある? 2012年1月30日 2. 参加型学習を継続的に、かつ日常的に行なうのに適切な規模は何人? 2012年3月11日 3. 「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ 2012年5月6日 4. 子どもを自然の中に連れ出す、地域との連携を深める。必要な指導者数は? 2012年6月17日 5. 民主主義と教育。明治時代に始まった「兵舎型」校舎の「集団の規律」中心形式の限界 2012年7月22日 6. 近代のパラダイムを超える「教育の人間化」が近代の人間化につながる。2012年8月19日 7. 超えていくために教える 2012年10月1日 8. 学習性無力感とポジティブ・シンキング 2012年11月4日 9. 何を考えるかの「暗記型」教育から、どのように考えるかの「スキル習熟型」教育へ 10. 個別化教授法の工夫いろいろと、学級マネジメント いよいよ、「202020」23020年までに学級定員20名をめざすための10の理由も、残すところ2回となりました。 第9回 何を考えるかの「暗記型」教育から、どのように考えるかの「スキル習熟型」教育へ PLT木と学ぼうは、そのカリキュラムの特徴を「何を考えるか」ではなく、「どのように考えるか」であると、考え方に力点を置いています。PreK-8アクティビティ・ガイドの付録に「高次の思考スキル」のリストが紹介されていますが、それは「カリキュラム開発と指導協会」と「アメリカ科学推進協会」によってまとめられたものです。The Association for Supervision and Curriculum Development, The American Association for the Advancement of Science ERICが最初に翻訳した『ワールド・スタディーズ』も、概念と考え方に焦点をあてています。 PISAの調査で学力No.1の座をキープしているフィンランドでは、小学校のころから「テーマ学習」の最初は「連想図」を書くところから始めているとか。問題にどのようにアプローチするかを学ぶことが重視されています。 以下、ブログから再掲しておきます。 http://ericweblog.exblog.jp/12887128/ ◎データえっせい「教授法の国際比較」 http://tmaita77.blogspot.jp/2012/09/blog-post_29.html 日本では、中等教育における授業の73%は、伝統的な「Talk & Chalk」講義型で行なわれています。 OECDのデータです。文中でも紹介されていますが。 http://pisa2009.acer.edu.au/downloads.php ◎世界で最も教育を軽視している国、日本。 教育は知識集約型産業への移行の鍵。 日経ビジネス http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111226/225625/?P=1&fb_source=message さて、何が変化のバリアなのでしょうか? もう一つ、興味深いデータは、「免許更新制」に対する教育団体からのコメントです。これも、再掲です。 このアンケートの結果から読み取れるのは、いま行なわれている免許更新講習は効果がないと、多くの団体が考えているということです。そして、現在、免許更新講習の圧倒的多数は大学によって行なわれているのです。 つまり、大学による免許講習は意味がないということに等しいはずです。少し考えれば、わかることです。 資料2‐2 教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(審議のまとめ)に対する各団体の意見 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo11/shiryo/attach/1323353.htm すべての教育改革が流行のように行き過ぎ、追加的に実践されていく学校が、疲れないはずがないですよね。 昨日、12月8日はDEAR開発教育教会の設立30周年でした。「開発」という行為がなくなることはなく、そのため「開発教育」の課題がなくなることはないでしょう。それは、「南北格差」だけの問題ではないはずだからです。 参加型学習という方法論は、ERICの取り組みと共通ですが、ものの見方・考え方やスキルよりも、やはり、テーマが強いのだなと、参加して感じました。 ASCD 2013年3月16-18日に年次大会がシカゴで開催されます。 http://www.ascd.org/Default.aspx いいなあ、シカゴ。まだ航空運賃も安い時期かな? >>>>>>>>>選挙にゴー! 未来をゲット!<<<<<<<<<< 初めて選挙事務所でボランティアをしています。 電話掛け、ハガキ書きはボランティア。 しかし、事務所のレンタル、床や壁の養生、電話敷設などは業者がやるのです。チラシやポスターの印刷、折り込み、選挙公報、広告など、電通や博報堂が動かしているのです。大手新聞が、広告を乗せないかと、営業に来ます。 にもかかわらず、インターネットは不可。 電話をかけていると「国会議員のための就職活動のために、ご苦労様」と言われます。「わたしたちの区のために何をしてくれたの?」とも。国政選挙なのに。 そんなこんなのめげめげにもかかわらず、とりあえず、個人ができること、まとめました。北区の選挙管理委員によると、「選挙事務所が行なう選挙活動には制約があるが、個人は自由だ!」そうです。あまり鵜呑みにもできませんが。 ◯◯◯「未来」のために、あなたに出来る三つのこと。◯◯◯ 1. まずは「口コミ」身近な人に勧めてください。 2. 二つ目、勧めたい人の住所を事務所に連絡してください。パンフレットを送ります。 3. 三つ目、啓発的なポスターならば、自宅に張り出すことは可能です。自作でも構いません。、特定の候補者を推薦するポスターは、証紙が貼っていないと貼れません。 マンションの方は、共用部分には啓発的ポスターもダメなので、ご確認ください。 >>>>>各党比較ワークシッョプ<<><< 青木将幸さんからの共有です。 http://ericweblog.exblog.jp/16883719 『選挙直前!政党比較ワークショップ』 いよいよ12月16日に、衆院選を迎えますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 毎回大きな国政選挙の直前に「各党のマニフェストを読む会」というのをやっているのですが、今回は、日程の都合上、開催が無理そうです。で、その代わりに 今日、大学の授業で「選挙直前!政党比較ワークショップ」をやってみました。以下、どのような進め方でやってみたのかを、簡単にレポートします。 やり方は簡単。 1、政党ごとにテーブルを用意 今回は民主、自民、維新、公明、未来、国民新党、みんな、社民、共産の9テーブルを設置 2、各テーブルに用紙を配布 一枚は「その党について知っていること、持っているイメージ、その党が政権をとったらどんな世の中になりそうか」を書き込むシート。もう一枚は「その党に ついて知りたいこと、よくわからないこと、疑問点」。いずれもA3用紙を使用。 3、参加者は適当にどこかのテーブルに着席 4、おもむろに開始 二枚のシートに小さめのポストイットででた発言を書いてゆく。まったく情報を持ってなかったらその場でスマートフォンを出して調べた情報を書いてもよし 5、席替え ある程度だし尽くしたようだったら席替えを指示。「今いるテーブルから移動し全員でバラバラのテーブルに散って下さい」と。これを10分単位ぐらいで数回繰り返す。疑問点に応えることができそうなら、それも書き込む 6、まとめ 全体を通しての質疑応答と感想タイム 7、おまけ 今回はおまけで9つの党の政策比較表を説明。どの党が原発廃止か、どの党がTPPに積極的か、どの党が憲法改正をしようとし、どの党が消費税をアップしようとしているかを俯瞰 8、散会 各自が自分の信じるところで投票しましょう!とコメントしてお別れ という流れです 70名ほどいましたが、授業時間の制約で70分で終了しました。もっとゆっくりやっても面白いかと思います。 未来を担う19-20歳の学生たちがワイワイやっていたのが、僕としては嬉しかったです。 このやり方、真似てもらったり、転送して頂いたり、自由にアレンジしてご活用頂けると幸いです。 大切な国政選挙です。各地で投票を吟味する機会が増えてゆきますように! ------------------- お知らせ ------------------------ ※ERICの運営委員でもある伊沢令子さんが代表を務める 名古屋にある団体のホームページ、Facebookページを 紹介します。 ● NPO法人NIED・国際理解教育センター ◇ホームページ(リニューアル) http://nied.love-hug.net/ ◇Facebookページ http://www.facebook.com/nied.love.hug ※Facebookページでは、NIEDの活動紹介、プログラム紹介、 教材紹介、講座・研修の案内などを載せています。 ※Facebookをされている方は、よければ「いいね!」を していただけると、とてもうれしいです。(^^)/ →ニュースフィードに最近の投稿が表示されるようになります。 ------------------------------------------------------- >>>分科会PLTセッション担当決定いたしました<<<<< 2013年 1月26日、27日 (土日)に 「Project WILD & WET + PLT 全国大会」 が開催されます。米国においてPLT, WET, WILDは環境教育の三羽烏。共同でワークショップが開催されることも多く、国際コーディネーター会議が合同で開催されたこともありました。日本国内では、これまでProject WILDとWETの合同大会が開催されてきましたが、今年度からPLTも参加することになりました。26日27日にそれぞれ一本ずつ、テーマと担当者が決まりました。 ◯26日 リスク・コミュニケーション ◯27日 わたしたちの住む場所 Places We Live より「緑の空間」 すでにWET/WILD合同大会に参加しているPLTファシリテーターの方々もたくさんいらっしゃいます。経験豊かな指導者を対象にした、学びの多い体験となることでしょう。参加者としても、とてもよいプログラムで構成されているので、楽しめますよ! ぜひ、ご参加ください。 開催場所は、名古屋市ウィル愛知です。 >>>>>>平和教育のテキスト翻訳プロジェクト<<<<< 「平和教育=平和の文化への道」 Peace Education: A Pathway to a Culture of Peace Loreta Navarro-Castro Jasmin Nario-Galace, Published in 2008 by the Center for Peace Education, 上記、平和教育のテキストの翻訳を始めます。 IIPE 国際平和教育学び舎(International Institute for Peace Education)が、日本で開催されました。主催者や参加者らに、平和教育のいいテキストは無いかと尋ねて、紹介されたのが上記の本です。 このタイトルで検索すれば、無料でダウンロードすることが可能です。 翻訳プロジェクトの第一回会合を以下の日程で行います。 9月25日午前11時から、ERIC事務所にて。 >>>>> Mindful Readings in English and Japanese 価値観を育てる日英リーディングズ<<<<<<<<<< 「ガイドライン」を使って価値観を育てる。現在、いろいろな助成団体に申請書を出しています。継続的な取り組みにできるといいですね。 指導者育成、価値観、ガイドライン、ビジョンなどのキーワードで、助成団体情報がありましたら、ぜひ、お知らせください。 >>>>>>> ERIC25周年に向けたご寄付のお願い <<<<<<<< 1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。なんと2014年には25周年を迎えます。 これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。 これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。 日常活動に加えて、25周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ走向未来ワークショップの開催など、企画しています。 特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。 ご寄付先 金融機関 ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士) ◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から) >>>>>>>>>>2012年度 ERIC 主催研修<<<<<<<<<<<<< ESDファシリテーターズ・カレッジ2012年 すでに終了したものについては、報告があります。ブログを参照してください。 1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日 http://ericweblog.exblog.jp/15642643/ 2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日 http://ericweblog.exblog.jp/15834944/ 3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日 4. スキル「対立」 2012年10月27-28日 5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日→2月9日10日に変更いたします。 6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 2013年3月 ********************************************************** (特定非営利活動法人)国際理解教育センター ERIC:International Education Resource & Innovation Center 〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105 tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系) fax: 03-5907-6095 ホームページ http://www.eric-net.org/ Eメール eric@eric-net.org blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/ blog 「PLT 幼児期からの環境体験」 http://pltec.exblog.jp/ blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」 http://focusrisk.exblog.jp/ **********************************************************
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| 2012-12-09 16:18
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