ERIC NEWS 305号 ともによりよい質の教育をめざして  

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ERIC NEWS 305号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修   
これからの未来へ 40年をふりかえる もうちょっと考える
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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子
                    http://ericweblog.exblog.jp/
                      twitter : kakuta09  FBも)

ようやく秋めいてきましたが、いかがお過ごしですか?

今年の長い長い夏の間に、ソーラークッカーを使うようになりました。協和段ボールさんが、とても簡単な組み立て式のソーラークッカーを作っていらっしゃいます。もちろん、段ボールで、です。当たり前か。

広げるとちょうどA1の大きさぐらいです。冬用の置き方と夏用の置き方の両方に対応しているのも賢いのですが、いちばん賢いと思ったのは、取扱説明書です。ポイントは二つあります。

1.黒い調理器を使うこと。
2.風防の中に調理器を入れること。

これさえ守れば、どんなに手抜きの人でも、簡単にできます。そこがすごい。

関係者およびオタクの多い業界系の方や環境教育で手作り大好きという方は、すでに、自分で取り組んでいるでしょうから、ソーラークッカーなんて自作するよ、という方。それでオッケーです。でも、そこまでできないという方でも、大丈夫。これまで、どでかいパラボラ型、箱型などなど見てきましたが、狭い都会のマンションで日常使いするんかい? という疑問は拭えませんでした。

要するに、イベントだったのですねぇ。

ところが、このソーラークッカー。わたしはソーラーポテトと名付けてしまいました。ジャガイモであれサツマイモであれ、調理時間の長さが、甘みを引き出すポイントですよね? それが、ソーラーで一日放置するのが、晩ご飯にポテトサラダやデザートのふかしいもにぴったりの仕上がりになるのです。

焼き芋用の黒アルミホイルというものもあるのですねぇ。普通のホイルよりお高いけれど、何度も使えるので、それほど負担には感じません。段ボールソーラークッカーと合わせて、2000円ほどの投資です。その光熱費の元が取れるのはいつ頃か? そんな計算はたたないこと確実ですが、晴れた日は、そわそわしてしまう毎日です。

「無駄に照っている太陽がもったいない!」

朝の上天気にのせられて、帰宅時間が間に合わず、二度ほど夕立に合ってしまいましたが、それでも使っています。しつこ。

冬の日照時間も使えます! お試しあれ!


<<<>>><<<>>>at ERIC 主催研修 「人権」9月に開催しました。<<<>>><<<>>>

9月の主催研修はテーマ「人権」でした。

10年来、日程が合う時を待っていたという参加者から、毎年二人、三人と公費で参加される宮崎県の方など、そこにERICスタッフが3名と、ゼミ・サイズの濃密な研修でした。

今回、セッション2 流れのあるプログラムで使ったのは『いっしょに すすめよう! 人権』の「めざせ! 満点アドボカシー社会」です。

持続可能な社会のための価値観に根ざした行動と、社会的提言能力によって、望ましい社会を作る力をつける。
過去からの教育、変化に対応するための教育ではなく、未来を作り出すための教育には、一人ひとりのエンパワメント、三つの力が不可欠です。三つの力とは、Power Within, Power With, Power Toです。アドボカシー、社会的提言の力とは、Power To、社会に生きて、働きかける力、動かす力です。


>>>プログラムの流れ

セッション1 共通基盤づくり
9/29 11.00-13.00
1. 自己紹介 「人権教育4つの側面 知っていること・知りたいこと」
2. 研修への期待と二日間のすすめ方
3. 参加型学習について、知っていること、知りたいこと

セッション2 流れのあるプログラムの体験「めざせ、満点アドボカシー社会」*
14.00-15.50
1. アドボカシー・ビンゴ
2. あなたのアドボカシー度採点
3. 行動化をさまたげるもの
4. バリヤーを超えて

セッション3 ふりかえり=参加型学習の特徴とファシリテーターの役割 16.00-18.00
1. 参加型学習の特徴
2. 価値観は育ったかな?
3. 参加型学習で伝えたい気づきと築きのスキル
4. ファシリテーターの役割

セッション4 プログラムづくりとファシリテーション実践
9/30 9.00-11.00
セッション5 プログラムの評価 12.00-13.50
セッション6 「みんな」の頭で考える・「みんな」の力で推進する 14.00-16.00 1. 「参加の文化」と市民性教育を育てるには?
2. 現状分析
3. 行動計画づくり 「一人でできること・仲間とできること、社会で取り組むべきこと」

*『いっしょにすすめよう! 人権』p.82-86

成果物はDropboxで共有しています。

>>>>>フォローアップの質問

これまで、「未来のわたしへの手紙」を参加者自身に書いてもらうことはしていましたが、ERICからフォローアップのアクションは
起こしていませんでした。

リアクションが少なく、がっかりするから、というのが、その大きな理由ですが、このメルマガも、まったくと言っていいほど
リアクションがない。しかし、すでに300号を越えて続けてきて、意味がないということはないかもしれないことが、わかる。

であれば、ERICからのフォローアップも、改めて、やり続けていくことにしようかなと、「問い」と「案内」という構成で始めました。

10/5 フォローアップに対する答えとして

1. 研修の最後にたてた「行動計画」は順調にすすめられていますか?

2. もしも、計画通りに行っていないとすれば、バリアは何ですか? 計画以上にすすんだ要因は何ですか?

3. 変更が生まれたとすれば、それはなぜですか? そのことに満足していますか?

4. その他に、研修で得たものを実践に活かすことができましたか? それはどんなことですか?

5. 研修が目指した「価値観を育てる」方法を、引き続き、実践されていますか?

6. 研修が、あなたのQOL生きることの質を変化させたものはありますか?

そしたら、人権研修への参加者の一人、萼(はなふさ)さんから、公表してもいいよというリアクションがありました。
大変に位の高い宗教家の方であるとのことですが、ともに学ぶ姿勢、成長する姿勢は、すばらしいですなと感動しました。

10/5 フォローアップに対する答えとして

1. 研修の最後にたてた「行動計画」は順調にすすめられていますか?
今のところは1つをのぞいて停滞です。
2. もしも、計画通りに行っていないとすれば、バリアは何ですか? 計画以上にすすんだ要因は何ですか?
単に時間的なことです。お寺のメインイベントが11月まで続きます。
3. 変更が生まれたとすれば、それはなぜですか? そのことに満足していますか?
変更はありません。ERICの研修を行う設定で来年に向けて動き出しました。
4. その他に、研修で得たものを実践に活かすことができましたか? それはどんなことですか?
計画してなくて生まれたのは、夜間の基礎クラス(満州棄民とその家族への日本語授業)へのアクティヴィティ。
理科・数学でも、自分の目指すコトがすっきりし、授業方法とめざすモノを、そして生徒・教員との関係を深化させつつあります。
5. 研修が目指した「価値観を育てる」方法を、引き続き、実践されていますか?
6. 研修が、あなたのQOL生きることの質を変化させたものはありますか?
はい。解放教育運動の個人的な振り返りをしています。予想してなかった変化。

そうだった。わたしたちも、今年は「解放教育研究所」が刺激になっていたのだったと、思い出しました。大阪では、10月12日の金曜日に、フォローアップの会合が開かれました。もうちょっと考える。

ということで、ERICの主催研修に参加すると、「フォローアップ」がもれなくついてくる。

えーーー、宣言しちゃっていいの? ま、ぼちぼちと。忘れた頃に、やってくる程度に。


<<<>><<>><>at ERIC スキル「対立から学ぼう」<><<>><<>>>

主催研修ESDファシリテーターズ・カレッジ、10月からはスキル系になります。「対立」「市民性」などのスキル・トレーニングを通じて「価値観を育てる」ESDのあり方を模索、参加型学習の学び方・教え方を検証します。

ぜひ、ご参加ください。

プログラムや実施要項はERICホームページからダウンロードできます。
http://www.eric-net.org/

主催研修でも、受託研修の指導者育成研修でも、テキストに準拠することの価値と意味を再発見する日々です。その意味でも「本トのインタビュー」という方法論を習熟してきたことは、ありがたいです。その原点やファシリテーターによる応用・検討のプロセスはレッスンバンクに収録しています。稿を改めて、紹介したいと思います。

大学生対象の研修でも、「本トのインタビュー」を使いました。さすがに読むのが早く、10ページほどずつを分担して、10分でこなしました! その頭でっかちを、どう経験学習・全体言語主義へと落とし込ませるか、ですね。

「評価」「正解」「競争」vs「プロセス」「多様性」「協力」

そして、もちろん、多様性というのは、「自分の中の多様性の受容」であることへの気づきが、しみじみと、からだ感覚で染み通るとよいなあと思うのですが。果たして、どうなりますやら。


<<<>>><<>><>from ERIC 多様な参加者とともに磨く「人権感覚」<><<>><<<0 _ 0>>>

ERICの受託研修は、人権が多いのですが、対象には、さまざまな方が含まれます。
ことばや説明の仕方、アクティビティの展開など、細かい「修整」が求められるのですが、なかなか、記録や報告にはそれを反映することは難しい。
ただ、参加型で行っている場合、参加者が参加しているかどうかというは、その場で、こちらにも伝わることなので、こちらもついついむきになって修整してしまいます。力技です。

ふれあいセンターの利用者のための「人権研修」
http://ericweblog.exblog.jp/16154222
区の人権塾の連続講座の中の一回
http://ericweblog.exblog.jp/16554496

人権塾での実践で良かったのは、「参加者はどんな人? フルーツバスケット」で手話通訳者にひそひそ話で伝えて、手話と口話を同時に行うことで、参加できるようにいたしました。車いすでの参加の時の工夫もおもしろかったけれど、いろいろ工夫できるものですね。

ともあれ、そのひそひそ話は、近くに座っている人には丸聞こえであったりするので、結局は参加者の「フェアプレイ」の精神、「一緒に楽しもう」という姿勢がなければ、ゲームは成立しません。さまざまな条件をかかえながら、共に参加しようとする姿勢そのものが共有できたことを感謝です。

からだで、考えるの、好きです。

<<<>>><<<>>><<<>>>以下、毎度、おなじみのお知らせです<<<>>><<<>>><<<>>>


>>>>>>平和教育のテキスト翻訳プロジェクト<<<<<

「平和教育=平和の文化への道」
Peace Education: A Pathway to a Culture of Peace
Loreta Navarro-Castro Jasmin Nario-Galace, Published in 2008 by the Center for Peace Education,

上記、平和教育のテキストの翻訳を始めました。

IIPE 国際平和教育学び舎(International Institute for Peace Education)が、日本で開催されました。主催者や参加者らに、平和教育のいいテキストは無いかと尋ねて、紹介されたのが上記の本です。このタイトルで検索すれば、無料でダウンロードすることが可能です。

未定稿ではありますが、ファシリテーター学び舎と、翻訳プロジェクトのブログの両方に、紹介していっています。学び舎に載せるのはかくた翻訳分だけですが、pathwayの方には、他の方々による翻訳も載せて行く予定です。

http://ericweblog.exblog.jp/16522433/
http://pepathway.exblog.jp/

プルーフリーティング、あるいは翻訳など、ご協力いただける方は、ぜひ、進行管理担当のかくたまで、ご連絡ください。

>>>>> Mindful Readings in English and Japanese 価値観を育てる日英リーディングズ<<<<<<<<<<

第一回は10月15日、明日、18時からです。ぜひ、ご参加ください。

第一回ということで、参加者の方とともに、以下の事柄を検討・知見を共有しつつ、方針を明確化していきたいと思っています。

1. Great Booksなど、古典的な文書を活用した授業展開例、特に日本国憲法について
2. 素材の選考基準の検討
3. 音読素材としての日英文の評価の視点

参加費は1000円+コピー代などの実費です。

最終的には20種類ほどの「必須読み物」を発見、共有していきたいと思いますが、とりあえずは、ERICのテキストに引用紹介している基本文献から選びました。

1.日本国憲法
2.国連憲章
3.水平社宣言
4.サンフランシスコ条約
5.日米安全保障条約/日米地位協定
6.世界人権宣言
7.トビリシ宣言
8.子どもの権利条約

Mindful and criticalに日英文を比較しながら、音読しましょう!

第I期 予定日程 毎週月曜日 月3回 計9回
2012年10月15日から10/22, 10/29
2012年11月5日, 11/12, 11/19
2012年12月3日、12/10, 12/17


>>>分科会セッション担当ファシリテーター募集<<<<<

2013年 1月26日、27日 (土日)に 「Project WILD & WET + PLT 全国大会」 が開催されます。米国においてPLT, WET, WILDは環境教育の三羽烏。共同でワークショップが開催されることも多く、国際コーディネーター会議が合同で開催されたこともありました。日本国内では、これまでProject WILDとWETの合同大会が開催されてきましたが、今年度からPLTも参加することになりました。
WET系、WILD系の分科会を二種類、展開してきたところへ、PLTの分科会も加える形になります。まだ詳細は決まっていませんが、以下のふたつ分科会セッションを担当したいというファシリテーターを募集します。(大会への参加費や交通費は自己負担となります。)

○幼児期からの環境体験 Environmental Experiences
○わたしたちの住む場所 Places We Live

すでにWET/WILD合同大会に参加しているPLTファシリテーターの方々もたくさんいらっしゃいます。経験豊かな指導者を対象にした、学びの多い体験となることでしょう。参加者としても、とてもよいプログラムで構成されているので、楽しめますよ!

ぜひ、ご検討ください。  開催場所は、名古屋市ウィル愛知です。


>>>>>>> ERIC25周年に向けたご寄付のお願い <<<<<<<<

1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。なんと2014年には25周年を迎えます。
これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。
これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。

日常活動に加えて、25周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ走向未来ワークショップの開催など、企画しています。

特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。

ご寄付先 金融機関

ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士)
◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から)


>>>>>>>>>>2012年度 ERIC 主催研修<<<<<<<<<<<<<

ESDファシリテーターズ・カレッジ2012年

すでに終了したものについては、報告があります。ブログを参照してください。

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日 http://ericweblog.exblog.jp/15642643/ 
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日  http://ericweblog.exblog.jp/15834944/
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日  Dropboxに成果物を共有
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日→2月9日10日に変更いたします。
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-10-14 08:08 | ERICニュース | Comments(0)
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