ERIC NEWS 303号 ともによりよい質の教育をめざして  

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ERIC NEWS 303号 ともによりよい質の教育をめざして  
202020 第7号 越えて行け! わたしたちを!
これからの未来へ  もうちょっと考える
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

>>>>>>>>202020 これまでの号と発行日 <<<<<<<<<<<

1.世界に誇れる「子どもは宝物」だと示せる指標はどこにある? 2012年1月30日
2.参加型学習を継続的に、かつ日常的に行なうのに適切な規模は何人? 2012年3月11日
3.「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ 2012年5月6日
4.子どもを自然の中に連れ出す、地域との連携を深める。必要な指導者数は? 2012年6月17日
5.民主主義と教育。明治時代に始まった「兵舎型」校舎の「集団の規律」中心形式の限界 2012年7月22日
6.近代のパラダイムを超える「教育の人間化」が近代の人間化につながる。2012年8月19日

7.超えていくために教える
8.学習性無力感とポジティブ・シンキング
9.何を考えるかの「暗記型」教育から、どのように考えるかの「スキル習熟型」教育へ
10.個別化教授法の工夫いろいろと、学級マネジメント
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「越えて行け! わたしたちを!」というのは、ベル・フックスのトランセンド教育のメッセージです。

教育は過去を伝えるものか、あるいは変化に対応するものか、はたまた未来を共に創り出すためのものか。

『いっしょにすすめよう!人権』の80ページに紹介している「三つの教育の比較」はよく整理されていて、「過去を伝える教育」「変化に対応する教育」「未来のための教育」それぞれにおける「教員の役割」「子ども観」「教授法」などの違いが整理されています。

このような分析の枠組みは、「点検の視点」として、わたしたち自身が考えるための補助線として使うのが妥当であって、金科玉条のごとく押し頂くものではない。それはわかっていたつもりでした。にもかかわらず、わたし自身、この並びにリニア(線形)な変化の方向性を過剰に賦与していたこと、教育のあり方はこのような発展段階としてあり、そのように発展しなければならないものだという歴史観にとらわれてしまったことに気づきました。

なんということでしょうか。資本主義から社会主義、共産主義へ。あるいは「歴史の終わり」の宣言にこそ表れてる「成長」「発展」の歴史観です。

50年以上生きて来て、いまだにそのような感覚にとらわれていたことに驚きます。

いまを、一生懸命生きること。子どもという時期を生きている存在に寄り添って生きること。それが、教員という存在であり、教育という場であることに、改めて、気づきました。

「天然の向日性」、子どものエネルギーに学校は助けられているのだ。と。

それは、常に、教育に備わっていたことなのです。いまに始まったことではない。

ただ、成熟社会、システム化社会、官僚的に法治が行き届いた社会は、「社会適応」のメッセージが重くなる。そのために、「過去を伝える」ことに汲々としてしまう。

学習した上で、脱学習を求めるようなことになりがちなのです。

そして、越えて行くための力が「基礎」にあるのだという主張にも、うんうんとうなづけるものがある。

ただ、その「基礎」なるものの考え方にも、「識字化」社会における基礎というバイアスがすでにかかっていることも、自覚しておく必要がある。

本当の「基礎」とは、人間の生きる力。自然力、集団力、文字によらないコミュニケーション力、共に生きる力などから、意識して耕して行かなければ、無意識的に提供されるいまの社会における社会化の力からは失われてしまっているものなのだ。

「いまを生きる」

子どもは大人になるために生きているのではなく、いまを生きている。

わたしたちは、未来のビジョンを共有しながらも、いまを生きている。

いまは、過去の完璧ななぞらえであることはできない。どんなに努力しても。

ならば、どのようないまを生きるのか。その選択を豊かに、自由にするものが、学びであるはずだ。まねびつつ、そこに、どうしようもなく、出てくる「わたし」といういのち。あなたが、あなたであることが、すでに、越えている、のである。

まさか、こんな文章を書くだろうとは、「人権」研修の前には思っていなかったなあ。

でも、それでいいのだ。

人権研修の記録は、PDFで共有しています。また、まとまったら、ブログにアップいたします。


<<<><>>>分科会セッション担当ファシリテーター募集<<<>><>>>
2013年 1月26日、27日 (土日)に 「Project WILD & WET + PLT 全国大会」 が開催されます。以下の二分科会をPLT分科会として分担いたします。

○幼児期からの環境体験 Environmental Experiences
○わたしたちの住む場所 Places We Liveより 「緑の空間」[梅村]

すでにWET/WILD合同大会に参加しているPLTファシリテーターの方々もたくさんいらっしゃいます。経験豊かな指導者を対象にした、学びの多い体験となることでしょう。参加者としても、とてもよいプログラムで構成されているので、楽しめますよ!

ぜひ、ご検討ください。

開催場所は、名古屋市ウィル愛知です。

<<<>><>>平和教育のテキスト翻訳プロジェクト<<><>>>

「平和教育=平和の文化への道」
Peace Education: A Pathway to a Culture of Peace
Loreta Navarro-Castro Jasmin Nario-Galace, Published in 2008 by the Center for Peace Education,

上記、平和教育のテキストの翻訳を始めます。各章の分担も決まりました。まだ、担当してくださる方を募集中。ぜひ、ご連絡くだい。

このタイトルで検索すれば、無料でダウンロードすることが可能です。

<<<>>> Mindful Readings in English and Japanese 価値観を育てる日英リーディングズ<<<>>>
近現代史を読み解き、わたしたちの価値観を育てる「Mindful Readings」を始めませんか? 毎週月曜日の夕方、ERICの事務所で、18時くらいから2時間程度でと考えています。参加ご希望の方の日程やご都合にあわせます。ぜひ、ご連絡ください。参加費は1000円+コピー代などの実費です。

最終的には20種類ほどの「必須読み物」を発見、共有していきたいと思いますが、とりあえずは、ERICのテキストに引用紹介している基本文献から選びました。参加者からの希望で、選んで行きたいと思います。

1.日本国憲法
2.水平社宣言
3.サンフランシスコ条約
4.日米地位協定
5.世界人権宣言
6.トビリシ宣言
7.子どもの権利条約

Mindful and criticalに日英文を比較しながら、音読しましょう!

第I期 予定日程 毎週月曜日 月3回 計9回
2012年10月15日から10/22, 10/29
2012年11月5日, 11/12, 11/19
2012年12月3日、12/10, 12/17

『日本国憲法』ジャン・ユッカーマン監督の映画も視聴します。

日本という国の意図がなんであれ、アジアの諸国を侵略した植民地主義戦争に対する「謝罪」としての日本国憲法。それを受け入れ、戦後70年近くの長きにわたり、それを選び続けて来た国民。そのような歴史的背景の共有や理解なしで、「合理的で、理性的で、頭でっかちな」改憲論争は、外交的に日本の立場を危うくするのではないでしょうか?


<<<<>>> ERIC25周年に向けたご寄付のお願い <<<>>>>

1989年誕生の参加型学習老舗のERIC国際理解教育センター。なんと2014年には25周年を迎えます。
これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファシリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。
これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プログラムの提供などに努力していきたいと思います。

日常活動に加えて、25周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ走向未来ワークショップの開催など、企画しています。

特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。

ご寄付先 金融機関

ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター(ゆうちょ銀行同士)
◯◯八(ゼロゼロハチ)店008-0328838 名義:トクヒ国際理解教育センター(他の金融機関から)


>>>>>>>>>>2012年度 ERIC 主催研修<<<<<<<<<<<<<

ESDファシリテーターズ・カレッジ2012年

すでに終了したものについては、報告があります。ブログを参照してください。

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日 http://ericweblog.exblog.jp/15642643/ 
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日  http://ericweblog.exblog.jp/15834944/
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日 

4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日→2月9日10日に変更いたします。
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
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  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/


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NHKティチャーズライブラリー
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by eric-blog | 2012-10-01 11:10 | ERICニュース | Comments(0)
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