アングロサクソンは人間を不幸にする

74-2(342) アングロサクソンは人間を不幸にする
ビル・トッテン、PHP研究所、2000

株式会社アシストの社長が書いたもの。「日本人を幸せにする企業経営のあり方について」「企業経営と社会への貢献」について考えたことの背景を紹介している。

イギリスにおける「囲い込み」「労働者の都会への流入」「産業革命」「道路網の整備による市場形成」という相互に連関した変化が、富の配分における競争原理につながったという。そして世界規模での規制緩和、民営化、自由貿易は継続しており、いまなお「産業革命」は続いている。52
人間の幸福ではなく富の生産の増大を目指してきた結果なのだと、著者は言う。

西洋資本主義の過ちを歴史的に跡付けている本である。そこから彼の理想とする会社の姿は見えるが、社会のオルタナティブが見えないのが難点。また、発展の過ちの多くは人種差別主義と既得権の擁護のないまぜの論理の結果であることなどが課題であることはもっと強調していいと思うし、いまなぜ人権について国際合意がこれからのビジョンにとって大切なのかが語られればとも思う。
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by eric-blog | 2005-02-01 10:04 | ■週5プロジェクト04 | Comments(0)
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