ERIC NEWS 273号 120213 atERIC主催研修, fromERIC受託研修

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ERIC NEWS 273号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

202020第一号で、日本の教育投資の貧困さを示す数字をいくつかあげたけれど、ここにもありました。児童相談所の相談員一人が対応している件数が107件。主要諸国の約5倍。
教育は、集団を対象にしなければ、意味がない。公共性のための社会的営為なのであるから。しかし、教育は一人ひとりに届かなければ、やはり意味がない。一人ひとりが生きることが社会につながるのだから。

児童相談所の相談員の数を増やす、相談員の専門性を高める。
児童養護施設の指導員一人あたりの子どもの数を減らす。地域や児相との連携を強める。

数の多さが、ケアの、関わりの、質の言い訳にならない体制を、まず、作ろう。

それは中等教育の質についても同じことだ。

○よりよい質のケアを提供できる子ども対指導者の数にする。
○指導者の質を高める。

この両輪を実現していこう!

そんな声をあげなければならないと思います。

今回のニュースの内容です。


ホームページにぜひお越し下さい
at ERIC 主催研修のこれまで
参加型学習は協同学習
参加型学習は主体的学習
ERICの主催研修・受託研修はすべて参加型学習
指導者育成を参加型学習で行なうということ
TEST12教育力向上講座のご案内

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さて、「よりよい質の指導者育成を目指して」ERICの主催研修、受託研修のご提案とご提供。

2009年3月に、いまの新しいホームページになってから、「研修実績」なんてところをクリックしても、「2008年度実績」が出てくるだけという「放置」状態が続いていました。ホームページは、こまめに新しい情報をご提供が原則なのに、申し訳ない。

ということで、次のような新しい情報にアクセスできるように、これから3月にかけて、行って行こうと計画中。

○ERIC地図   隣の中華料理やさんが、変わりました。3.11のせいで、台湾に帰っちゃった?でも、相変わらず、中華料理やさんです。聚萬園。
○定款   これまでも、定款の内容は文章で、紹介していましたけどね。
○役員名簿 二年任期、再選あり、です。
○研修実績2003-07 まとめました。その後の年度については年度毎に。
○PLT報告 English 毎年、PLT米国事務局に提出しているものです。
○ERICメルマガ/過去全部  まぐまぐで過去のものにアクセスできるのですが、とっかかりがない、内容がわからない。という点を改善すべく、一覧表を載せます。2006年1月から始まり、2010年度までを一覧にしました。実は、ERICニュースの担当者のためだったりして?

いま取りかかっているのが、これまでの「参加型プロジェクト」の一覧。膨大な資料があるので、とまどいつつ、今年度中にはなんとかと。

PLTへの報告書はフォーマットがしっかりしていて、それに書き込むだけでも、勉強になるなあと思います。PLTファシリテーターのみなさまも、トライしてみてはいかが? できていないことがたくさんで、がっかりもするのですが、目標も見えてきます。それが「過去をふりかえる」「まとめる」ことの良さですね。

ERICの実績や現状の見える化。ご期待ください。


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とりあえずは、実績一覧を共有していきたと思っていますが、これまでの傾向をご紹介。

現在のような「ESD ファシリテーターズ・カレッジ」と銘打って、「二年間、大学院レベル」の指導者育成の内実をモデル化するという試みは、2000年からです。

もちろん、それまでもERICの主催研修は行っていたのですけれど、カリキュラムが固まっていない段階で、「新しい内容に共に取り組む」ための主催研修という色合いが濃かったように思います。海外からのゲストを招いてのセミナーだったり、新しい翻訳テキストをベースにしていたりと。

それが、ワクワクしなくなったのが、2000年くらいかなあ。ああ、みんな同じようなベースで、発展させたり、応用したりしているのだなあ、と。ならば、これまでのものを基盤に、どう広げるかを考えようと。

これまでの基盤をどう整理したかは、その頃からのERICの出版物の最後に、「出版物の案内」などを載せているのですが、そこに「ERICの学びのIII期」としてまとめています。

第一期気づきから行動へ 学習者中心のアクティビティを基盤として、共通の価値観や世界を読み解く概念を共有する。価値観に根ざした行動力を育てる。
第二期スキルのトレーニングとしての参加型学習。「わたし」「あなた」「みんな」のスキルとして整理。
第三期社会的合意形成としての参加型。ワークショップであるとか、PCMプロジェクト・サイクル・マネジメントであるとか、PRA、主体的参加地域評価法やフューチャーサーチ会議、コンセンサス会議などの方法論に学びました。

第一期の学びは「プログラム・ファシリテーターの育成」の課題であると考えています。アクティビティを中心として、学習プログラムを構成する力を育てること。それをカリキュラムの中に位置づけること。国際理解や環境問題、人権問題などの「テーマについて学ぶ」ためのアプローチでもあります。

第二期の学びは、スキル・トレーニングの要素を、日常化すること、通年化すること、発達段階や学習者のニーズに合わせること、学校全体アプローチで効果をあげることなどの力を育てることにありました。スキルは習熟するものであり、できるようにならなければ、学んだことにならないものです。このスキル、自己理解、他者理解、コミュニケーションなどは、ワークショップを運営する上でも、必要なスキルだと考えています。

第三期の学びは、地域の計画づくりや地域の合意形成のための方法論に習熟することでした。ワークシッョプ・ファシリテーターの力をつけるとともに、「地域のプロセス」に関わる、プロセス・ファシリテーターとしての力を育てることを目指しています。

2000年度の6本の柱は、「テーマ」について三本、「スキル」を二本、そして社会的合意形成を一本。加えて、それらを総合した「教育力向上講座」TEST Teacher’s Effective Skills and Training の一本でした。

その後、理論編と実践編に分けて実施したりなどの修整をへつつ、現在の「テーマ」3本、「スキル」三本、TESTという形になってきています。

ERICの事務所で開催しているので、人数は15名まで。実際には10名程度がベストな参加人数かなと思いますが、最小催行人数は3人と、ゼミのような形ですすめています。


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実際の学級人数を考えれば、30人40人を「動かす」経験を研修でも積まなければ、意味がないと、思われる参加者もいるかもしれません。しかし、PLTなど、戸外にも連れ出す活動を、30人40人を対象として行うことなど不可能です。戸外に連れ出すだけでも、15人に一人のガイドや指導者が必要ですし、野外活動ともなければ、5人や7-8人に一人はだれかが着くような形で実践しているのではないでしょうか。

教育が集団を対象にして行われることに異論はありません。一対一のチュータリングやカウンセリングではできないことが、できるからです。

それは、互いから学びあうということです。そして、その力は、わたしたちが一生涯発揮し続ける力なのです。

参加型学習で伸ばそうとしている三つの力「わたし」「あなた」「みんな」の力の発揮が、学びあいには含まれています。力を発揮することが、力をつけていくことにつながります。

参加型学習は、まさしく、社会に参加するための態度姿勢行動が身に付く、のばす、発揮するためにデザインされた教授法なのです。

PLT『木と学ぼう』もその教授法の理論的背景の一つに、協同学習理論をあげています。

協同学習というのは、協力を学ぶ、話し合い方を学ぶ、互いから学ぶことを学ぶ、共通の課題があることを学ぶなど、わたしたちが「共に生きることを学ぶ」ために、大切な学び方です。Cooperative Learning Cooperative Livesという協同学習についての本では、次のように言っています。(前書きp.2より)

「この本のアクティビティは教育に対する人間的なアプローチを反映している。認知的、感性的な学習が、統合され、生徒は協力についての知識を得るだけでなく、どのように協力するかを学ぶ。協同学習は、その性質からして、参加型であり、経験学習的である。生徒は、互いに関わり、教員のガイドによって、どのようにうまく協働できているか分析し、よりよい方法によってスキルを向上させる機会を得て行く。アクティビティによっては、調べ学習的なアプローチをとっているし、そのために、生徒や学級、学校によって、成果が異なってくるものもある。そうであるべきなのだと、わたしたちは考えている。」

そして「協同学習において、生徒は互いから学ぶ。同年令集団と建設的な相互関係を結ぶことを学べる。そして、知性、人間性、社会性が育つ。」のだと。

この本の題名が示すように、協同学習は協力して生きる社会の実践的学習なのです。

米国の教員養成のカリキュラムの中には「協同学習」「協同プロジェクト」などの課題がはいっているほどです。

では、何人ぐらいが理想なのでしょうか?

それについては「202020第二号」で詳しく考えてみることにします。


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参加型学習では、必ず「モノを言う」、言わされます。はい。

これ、当たり前。

「意見言わされたりするから、参加型(ワークショッブなども)嫌い」と言われる参加者の声を、主催者から聞きます。人集めに苦労している研修であれば、「お願いされてきているのに、意見まで言わされるなんて」ということになるのも、道理です。

また、逆に、言いたい人もいます。

例えば、「講師」に対してのみ、もの申したい人がいます。互いにではなく。

あるいは「場」に対して、ということは、主催者に対して、ということでもありますが、もの申したい人もいます。互いに、ではなく。

互いに意見を交わすということには、不慣れな人が多いということです。

何のために? 正しく、Cooperative Learning, Cooperative Livesのためなのです。社会を協働で作るために協同を学んでいるのです。だから、「互いの意見を聞く」ことが大切であるわけです。

単なるグループ討議では以下のような問題があると、ケーガン・メソッドのケーガン氏は言っています。
◯平等な参加が得られない。
◯すべての人が参加すると限らない。
◯個人の説明責任があやふやになる。
◯1/4の人しかしゃべらない。

そして、ケーガン氏は、ケーガン氏らしく、それを解決する「How」を提案するわけですが、それ以上に問題だと、わたしが感じるのは、一人ひとりの発言が、どんな意味を持つか、なのだと思っています。その場が「発言」をどのように思っている場であるかを作り出すのが、ファシリテーターの大切な役目であるのです。

「~に対して」言いたい参加者というのは、権力や権威に対して、言う姿勢なのかもしれませんね。それも「市民性」のスキルとして、大切なものですが、ワークショップや参加型学習は、「互いから学びあう」ことが信条です。そこをきちんと切り替えてもらうことができるかどうかが、ポイントですね。

自らの意見を言い、他者の意見を聞く。そこから学びあう。協同的であり、主体的な学びが、参加型学習の基盤ですから。

ただ、いつもワークショップをしていて思うことは、ほとんどの場合、参加者のやる気を引き出すのは、ファシリテーターではありません。参加者なのです。

傾聴した相手、グループ作業の相手、全体共有した相手。

その相手の取り組む姿勢にほだされて、主体的に取り組むようになるのです。これ、ホント。そのためのとっかかりが「傾聴」という聞く姿勢の共有だと言えます。それがこれまでのわたしの経験であり、だからこそ、わたしがいつも言うのは「参加者を信頼する」ということなのです。

時々は、修整や介入が必要な場合もありますけれど、ね。でも、参加者を前向きにするのは、参加者なのです。多謝。


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ERICが設立当初から10年間ほど継続していたグローバルセミナーは、多い時には100名を超える参加がありました。そんな時でも、一方的な講義や講演ではなく、「参加型」で、参加型学習についてのテキストの内容を体験してもらうプログラムを、海外講師にお願いしましたし、海外講師も、参加者の人数に関わらず、いろいろな工夫で対応してくれました。それは、ERICにとっても大きな学びでした。

主体的な参加者だからできたということもあるでしょうが、互いに話し合う、学び合うことが、参加者の意欲や集中を引き出すと、いつも思います。

ですから、ポイントは、「ポジティブな雰囲気づくり」、ポジティブな表現や項目が出てくるような問いかけ、分析の枠組みを使うことが大切です。

例えば、自己紹介をしようとする時、いつものように「所属」や「肩書き」を言うことは、関係を固定させますし、必ず上下関係の意識を持たせることにつながりますよね。では、どんな工夫があるのでしょうか?

「呼ばれたい名前」「四つの文章一つはウソ」「今日うれしかったこと」などの工夫は、自然とポジティブ・シンキングになるような、問いかけになっているのです。

また、「知っていること・知りたいこと」「できていること・課題」というような対比して考える分析の枠組みの言葉も、「知らない」「できていない」という否定語表現を使っていないことに気づきます。

いい、悪いという対比も、できる限り避けます。悪いという判断を下してしまうことよりも、課題に焦点をあてる方が、前向きな態度姿勢行動を引き出すからです。

学び合いのNHKの番組を見ていても、へたくそだなあと思うのは、指導者の間で「学び合い」が、あるいはその方法論が確立されていないことです。まずは「隗より始めよ」。教師集団において、学び合いができていなのに、子どもができるはずなかろう?

ということで、ERICの主催研修は、「参加型を学ぶ」ではなく、「参加型で学ぶ」そして、「参加のために学ぶ」参加型学習なのです。
It is not only “Learning about Participatory Approach”, but “Learning through Participatory Approach” and “Learning for Participation”.

についてaboutは、参加型でなくてもできるんだよねえ。でも、through、を通して、は参加型でなければできない。ましてや、「参加の文化」を体現するというようなことは、なかなかできるものではない。

今回、土日に開催されたWET/WILD全国大会、とてもすばらしい運営だったなあ。でも、振り返りテーターの方法論がいまいちだったなあ。わたし、正直に言ってしまう人なので、何人かの方とは、個人的にはお話できなかったなあ。って、レビューシートには書いたけど。また、機会があれば、ご本人とお話しよう。「苦手」意識が先立つと、関係性は、相互的に、悪くなるね。


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さて、今回のニュースの胆になるわけですが、「指導者育成を参加型で行なう」方法と、配慮事項というのでしょうか。

アクティビティは、参加型でデザインされているから、参加型学習のスタイルでやる。しかし、そのアクティビティを体験した後の指導者相互の学びあいについては、デザインがおざなりである。そんな現実があるのではないでしょうか。どうすれば、アクティビティを体験した後の、指導者相互の学びあいが、参加型学習の方法論で行なうことができるでしょうか。

PLTファシリテーター・ハンドブック、p.12に、「大人の学習者と作業する時に」という項目があります。参考になるので、再録しておきます。

***************大人の学習者と作業するときに***********

PLTワークショップのゴールのひとつに、教育者が新しい教育へのアプローチを学ぶことを手助けするというのがあります。学習者としての成人は学習者としての子どもたちとは異なっています。成人学習者の次のような特徴を知ることが、あなたがワークショップを準備する上で役に立つことでしょう。

学習へのオリエンテーション
・大人はワークショップのゴールと目標が彼らにとって重要であると考えた時、何かを学ぶことに身を入れます。つまり、職業に関係がある、とか、すぐさま役に立つとか。
・大人は彼ら自身の学びを開始したがります。目標や内容、目標を選ぶことに関わりたがります。

あなたができること:
ワークショップのゴールをスケジュールの早い段階で説明し、そのリストに乗っていない参加者からの目標も付け加える。参加者が新しいことを学ぶ必要があることを理解できるようにしておくこと。理解と変化の種となるものを奨励し、育む。それぞれの人は理解し、学びたがっている存在であるという前提で取り組むこと。

学習者の自己概念
・大人の学習には自己概念が関わってきます。新しいスキル、技術あるいは概念を学習することは、自分自身を肯定的に、あるいは否定的に見ることにつながります。大人は他の人から評価を下されることを恐れ、そのために新しい学習の状況では不安になります。
・大人は彼らの学習について他の人から指示されることを拒否します。特に、新たに提示されたものが、現在彼らがやっていることに対する攻撃と見た場合はなおさらです。

あなたができること
安心して新しいことに挑戦したり、考えたりできる環境を提供します。参加者を決して非難せず、それぞれの人に対して、なんらかの前向きな、受容的な関わりを持つようにします。

他の学習者の経験が果たす役割
・大人が学習に来る時、彼らは幅広い先行体験、知識、スキル、方向付け、関心、能力をもってやってきます。これは、もっとも豊かな学習資源は彼ら自身であることを意味します。
・大人は彼らの能力に対する攻撃であると思われる学習状況に抵抗します。そのため、彼らは強制されたワークショップのトピックやアクティビティに抵抗するかもしれません。
あなたができること
参加者一人ひとりを、それぞれの経験、知識、スキルをもった個人として受け入れます。グループ討議や問題解決、ピアサポート学習のように、参加者がお互いの学習に貢献できるような方法を提案します。

動機づけ
・動機づけは大人の学習者によって生み出されます。ファシリテーターの役割は大人自身の中にあるものを育てることを奨励したり、育てる条件を整えたりすることにあります。
・大人の学習は学習者に対する尊重、信頼、関心を示した態度によって高められます。
あなたができること
参加者に、あなたが彼らを尊重、信頼していること、関心があることを示します。集中しない参加者や参加したがらない参加者を批判しないこと。むしろ、彼らの関心を高められるようにワークショップを修整すること。


以上のことを踏まえて、ERICの指導者育成では、「共通基盤づくり」を大切にしています。特に、12時間6セッションの主催研修では、一つのセッションを共通基盤づくりにあてています。

大人の学習者、あるいは子どもももうだと思いますが、が、集団で、互いから学ぼうとする時、何が共通基盤として、その集団で共有されている必要があるでしょうか?

◯自己紹介や互いを知る作業や時間
◯研修に対する期待を共有する作業や時間
◯場の使い方・場に対すオーナーシップ、居心地の良さ
◯コミュニケーションのスキル訓練と話し合いの心がけなど

加えて、その時々の研修テーマについて、それぞれが持っているレディネス、背景の多様性の共有があります。できるかぎり、「一つの作業を一つの目的のために行なう」のではなく、複数の目的が満たされるように、工夫をするのですが、これらのことをやるだけで、2時間はあっという間です。

その後のセッションでも、「互いから学びあう」わけですが、こんな工夫をしています。

◯まずは、一人で、「ノートテイキング」
◯二人で話し合う時間をとる。
◯傾聴を段階的に取り入れる。「聞く姿勢」「正確に聴く」「共感的に聞く」「未来を築くインタビュー」など、異なる方法を取り入れる。
◯感情や価値観に焦点をあてる。
◯自分自身の成長に焦点をあてる。
◯分析の枠組みを活用する。「学んだこと・知りたいこと」「良かった点、残された疑問」などの対比表などをふりかえりに使う。
◯全体で共有するときは、板書する。
◯板書した中から。キーワード、ポイントとなる観点などを選びたし、その点について考えたこと、感じたことを、さらにペアやグループで話し合う。

これらすべてをやるのが、セッション3の「参加型学習の特徴とすすめ方」です。このセッションは、アクティビティやプログラムを体験して、体験したことから「学びを紡ぎだす」原理原則を一般化する。自分たちが一般化したものを、先人、先行知見などの視点から点検する、という、ふりかえりの作業によって学ぶセッションになっています。

セッション1「共通基盤づくり」とセッション3「参加型学習の特徴とすすめ方」。これが、ERICの参加型による指導者育成研修の特徴だと言えるかもしれません。

感情にいい・悪いはありません。同様に、学びに正解・不正解はありません。わたしたち一人ひとりが体験したことをふりかえり、そこから何を学ぶかが、課題であり、一人ひとりの責任であるのです。体験という素材はそこにあり、参加者の数だけ、「体験したこと」は違うのです。その多様性をリソースとして、学びを紡ぎ出すこと。それは、子どもの参加者でも、大人の参加者でも、穴事故となのです。

ファシリテーターの役割は、ふりかえりの時間をとり、必要であれば分析の視点を示し、全体で共有することで、よりよい学び、より広い多様な視点の共有、気づきを深めることにあります。

今回、” Cooperative Learning, Cooperative Lives”を読み返して、わたしがこれから取り入れようと思ったことは、「協同学習」についての学びも、ふりかえりの視点に取り入れるということです。協同学習「について」と「を通して」の二つの視点から、ふりかえりを行なうことができますね。

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今回は、「評価」の方法論に焦点をあてて、今年度の共通課題「価値観を育てる」に迫ります。

TEST教育力向上講座「価値観」を育てる評価のあり方
平成24年3月18日(日)〜19日(月) 12時間6セッション研修
受付:  3月18日(日) 10時30分〜10時50分
開始:  3月18日(日) 11時
終了: 3月19日(月) 16時
会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
主旨・内容: 共に生きるための「価値観」を一人ひとりに育て、価値観に基づいた行動力を育てる鍵は「ふりかえり」「省察」「評価」する力にあります。

参加費  : 20,000円 前日までに以下の口座に振り込んでください。

みずほ銀行 大塚支店 普通預金口座2011254 特定非営利活動法人 国際理解教育センター
郵便振替口座: 00185-5-710744 加入者名: ERIC事務局
ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター

毎年、今年のTESTが集大成だなあ、と感じながらプロデュースする感覚が強くなってきています。新たな学びは、「参加者の間」にしかないのです。

ぜひ、ご参加ください。
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by eric-blog | 2012-02-13 14:28 | ERICニュース | Comments(0)
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