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養護学校での人権教育

2004年12月21日 記録

わたしも不勉強でしたが、聖坂養護学校は昭和17年に伊藤つたえさんというキリス
ト者の方が水上生活者の子どもたちの教育保障のために建設された学校で、昭和40年
にその要がなくなると同時に養護学校として再出発をした学校だそうです。他の学校
との併設なのかと法人名を見て考えていたのですが、養護学校単体で、それはさぞか
し珍しいものだろうと思ってお尋ねしたら、全国で14校しかないのだそうです。全校
生96名、小学部、中学部、高学部、専攻科(高校終了後20才まで)の3学部4科で構成
されているそうです。
事務、営繕、運転手の方々も含めて52名の全職員が参加されました。
ただ、すべての方が教員ではないということで、研修内容が「人権教育指導のあり方」
に片寄りすぎないように、より一般的な課題として共有できるように配慮しました。
少し詰め込み過ぎた感はありましたが、今後、さらに養護学校教職員に対する研修プ
ログラムは検討を進めたいと思っています。

セッション1 気づきのアクティビティによる共通基盤づくり
1. 教室の中の世界探検-つながりと責任・貢献
2. 傾聴
3. 話し合いの心がけ
4. ペアを変える
5. 宇宙人に人間を説明する

セッション2 「参加の文化」に向けた自分磨き
1. しがまっこ溶けた-天の職-終わりの日の喜び-交流の心がけ
2. 共感的傾聴
3. バンクス「多文化教育」-肯定的な交流、歴史的な背景の多文化的理解、学力保

4. 後だし負けじゃんけんでペア変え
5. 「参加の文化」のために頭で分かって、からだで習熟すればいいこと
・肯定的風土
・対立の扱い方-阻むものとしての日本社会の○△□
・社会的提言-アドボカシー・ビンゴ

今回は3時間でしたが、2-3時間であれば、二人一組が安心して深く話し合えるのだな
と思いました。

養護学校における教職員のための現職教育としては以下のポイントが含まれなければ
ならないと思っています。
4つのポイント
・障害のある子供のための「人権としての教育」についての共通理解
・社会的、物理的にチャレンジのある人々に教育的立場で接する人の接し方について
・子どもたちを囲む社会の差別をなくし人権尊重社会の実現のために
・労働者としての教員の人権について
by eric-blog | 2004-12-22 13:55 | □研修プログラム
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