働きながら、社会を変える
慎泰俊、英治出版、2011
投資顧問として働いていた2009年。著者は「子どもの貧困をなくそう」という社会運動を始めた。何から手をつけるか、つければいいか、議論する中で児童用語施設を見学することになる。
月に1度ほどの訪問。そして、転職を機に、一週間の泊まり込み実習。
日本の貧困率は先進諸国と比較して、アメリカを除いてだが、高い。14.9%。
不景気、非正規雇用の増大、社会保障の削減、格差の拡大。
そんなことが、貧困率の増大には関わっているという。
最低賃金制度の充実をはかると労働人口のインセンティブを殺ぐ。
昨日の震災補償について、働いて収入があがれば、補償が減らされるなどの「インセンティブを殺ぐ」例が出されていたなあ。
さて、児童の貧困である。
母子家庭の貧困というか、困窮も問題だ。背景には女性の雇用環境の厳しさがる。
女性の雇用拡大と子どもへの教育支出拡大。それが鍵だと。144
養護施設で働く人の精神的きつさが三つにまとめられている。
1.結果の不明確さ
2.罪悪感
3.無力感
現在は、ある一つの施設を経済的にサポートする寄付を募る活動を継続中。しかし、それは、これらの養護施設の経営改善は、「本来は行政の仕事」なのだとした上でのこと。221
パートタイムで社会貢献。
Living in Peace
最近、「二枚目の名刺」という団体の人とも出会った。プロボノであるとか、パータイムであるとか。
この世代ってすごいね!