かくたです。
紹介したと思っていましたが、まだ「週5プロジェクト」をはじめる前だったのですね。改めて、ご紹介いたします。 ------------------------------------- 66-6(303)米国のドメスティック・バイオレンス加害者対策に学ぶ ドゥルース・モデル 波田あい子 くらしと教育をつなぐWe 2003年2/3月号 関連図書 『暴力男性のための教育グループ-ドゥルース・モデル』エレン・ペンス、マイケル・ ペイマー著、波田あい子監修、堀田碧・寺沢恵美子訳、誠信書房、2003年 ミネソタ州ドゥルース DAIP Duluth Domestic Abuse Intervention Project家庭内暴力介入プロジェクト ドゥルース原則 1.配偶者への暴力は犯罪である。 2.加害者は自分の犯した犯罪に対してきちんと責任をとる。 3.被害者の安全を守るのは地域社会の責任である。 ドゥルース・モデル ドゥルース・カリキュラム=暴力男性のための教育グループのカリキュラム=加害更 正プログラム 裁判所命令で参加する=8割の参加者が命令で参加している。 初犯者を刑務所に入れないという方針を補うものとして設置。民事と刑事のあいだの 「中間処分」としての予防的加害者対策。プログラムに参加するのは罰、であり、刑 罰の替りである。 カウンセリングにおける守秘義務よりも被害者女性の安全を優先する。DV被害者女性 支援の運動と協力連携し、説明責任を果たしつつ活動する。 暴力男性が使う手練手管は、権力の座にあるものが支配関係を正当化し強化するため に使う常套手段そのものである。という被害者女性からの主張によって、1984年に 「怒りの自己管理」から「暴力の行使による支配」に焦点をあてた教育に移行した。 加害者更正プログラムは、地域のDV介入システムとつながっていないと、加害者男性 が法廷での親権争い、制裁の回避、ないし被害者女性の説得のためのに有利なように 使われてしまう。 被害者女性の支援、警察・裁判所の改革なしで、更正プログラムを始めることは、長 い目で見ると被害者女性に危険をもたらす。 問題の先送りや、DVに巻き込まれている時間が長くなるといった悪循環に加担するも のではない。 加害者に何がいけなかったかわからせる、ゆがんだ信念をそのまま維持させない。 カリキュラムの目的 自分の暴力の意図や、そうした暴力行為をなすにいたった信念体系について考え、自 分の暴力行為がパートナーの行動や考え方や感情を支配する手段であることを理解す るよう、参加者を援助する。 パートナーに暴力をふるうに至った文化的および社会的な背景や原因について考える ことで、自分の暴力の根源に何があるのか、参加者がよりよく理解できるようにする こと。 自分の態度がパートナーとの関係に悪い影響を与えていることを見つめ直し、自分の 行動を変えたいという参加者の決意を深めること。 自分の暴力を直視し、それがパートナーや他の人に与えた被害に対して責任をとるよ う参加者を手助けすること。そして、暴力で傷つけた相手にきちんと謝罪し説明がで き、変化へのステップを踏み出せるよう、参加者を力づけること。 女性との、非支配的で非暴力的な関わり方「平等の車輪」について考えることで、暴 力的な態度をいかに変えるかについての実践的な情報を参加者に提供すること。 カリキュラムの内容 アセスメント オリエンテーション 被害者側からのヒヤリング フェミニスト教育モデルによる加害責任の自覚 女性に対する暴力は許されない 暴力は社会的ルールに違反している行為である 暴力の被害者・加害者としての体験のふりかえり、共有 方法 男女のペアでファシリテーターをする。 グループワークを取り入れる 女性プログラム 援助グループ 地域をあげての介入プロジェクト 「暴力の責任はそれを振るった者にあるという被害者擁護の立場に立つ」 加害者の逮捕は、暴力が起きたかどうかの事実で対応する 訴えの取り下げを、安全になったサインと受け取らない 被害者に、これまでと違ったつきあい方を考えなさいと被害者に言い渡さない 暴力の存在があるカップルには、結婚カウンセリングを行わない 暴力は犯罪であり、コミュニケーションがうまく行っていないから起きるのだという ようなことにすりかえない。 「加害者男性との接触は暴力をやめさせるための地域社会の努力の一環であり、加害 者を擁護するためのものではない」 被害者女性に対する情報提供 DAIPの男性プログラムについての説明; 権力と支配についての策略の理解、プログ ラムの目標、カリキュラムの構成 「暴力行為一覧表」について説明。被害者女性の現状分析と理解を手助けする。 暴力の再犯があった場合の報告の方法について 女性が活用できる支援の諸資源について 女性と子どもに対する虐待がもたらす影響について 彼女たちの安全のための計画づくりを手助けする DAIPは、9つの機関(警察、刑務所、検察、シェルター、裁判所、保護観察局、3つ の精神保健機関)に対する監督機関としての任務を果たす。
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| 2004-12-03 07:59
| ■週5プロジェクト04
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