ソ連と呼ばれた国に生きて
岩上安身他、JICC出版局、1992
いま、もっともホットなメディア。IWJ。岩上Web Journalではなく、Internationalだが。献身的に政府や統合本部の記者会見、反原発運動を報道し、そしてインタビューもする。その岩上さんが、この本を作ったのと同じ手法で、「フクシマ100人インタビュー」に挑戦するという。
1990年からすでにこのプロジェクトは始動しており、その間の19991年、ソ連はCISとなり、地図から消えた。
4人のライターがインタビューした100人の「ソ連人」
スターリンの粛正についての情報がグラスノスチで明らかになる中、胸のすく思いをする人、信じていたものに裏切られたと感じ、受入れられないと思う人。
抑留から、そのまま留まって党活動を推進してきた元日本兵もいる。社会主義政権の崩壊は、青春、人生の剥奪だと感じている。
岩上さんがどのようなフクシマの人々を選び出すのか、わからないが、まだまだことばにできない人がおおいのではないだろうか。
インタビューの段階で、チェルノブィリから6年。キエフに住むタクシー運転手。健康被害は続いているし、新たなものも出てき続けるのが現実だ。
わたしたちは、フクシマの現実について、まだ何も見ていないのではないだろうか?