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回想するジョン・レノン

65-2(293) 回想するジョン・レノン
『ビートルズ革命』改題
片岡義男訳、付レノン詩集 三木卓訳

この二人の訳者の名前で買ったようなものだ。いつもの通りの半可通。もう一冊は博物館オリジナルの詩集。これはグッドデザインだし、英和で乗っているのがいい。

みんな、どれも、無理なくわき出てきたもの。誰の場合でも最高の仕事はみんなそうなのです。46

ハンター・デイヴィスの『ビートルズ』---くだらない。でたらめです。...本質にせまった真実は何も書いていない。126
ロックンロールはわたしたちがこしらえあげた通りになっていく。...くだらないものが入り込む余地がないほどに原始的だからです。...最良のものだけが、ビートをとおして伝わってきますから。ジャングルへいくとリズムがあり、そのリズムが世界中に伝わっていくという、そんなふうな簡単なこと。...音楽をとおしてボディとマインドをひとつにした...150

ヨーコとの出会いについては246次のようなアートが印象的だ。天井にかけてある絵を梯子を上って見に行く。ぶらさげられている双眼鏡で見ると小さな文字で「YES」と。

ヨーコの作品は、いま、わたしがワークショップで「考えるための補助線」と思っているものを思い起こさせる。『花を想像してください』という空っぽの植木鉢。額縁に「湖と水車小屋の風景です。想像してみてください。」「呼吸をしなさい」とだけ書いた名刺。すべてのものが半分に切られた展示。

創造には想像力が欠かせないが、その想像力を引き出すことのできる仕掛けとしてのアート。それがヨーコの作品のようだ。そして、80歳になっても創作しているだろうと言ったジョン・レノンは、その半分になってしまった人生によって、さらなる創造の想像力を喚起する力を得たようにも、思える。不謹慎だが。
by eric-blog | 2004-11-25 00:46 | ■週5プロジェクト04
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