国際大学グローバル・コミュニケーション・センターで開催された勉強会。
http://www.i-learn.jp/
http://www.i-learn.jp/arc/index.asp?did=707&k=X99T6UWV
2011年5月15日(日曜日)
3名のスピーカーがいた。一人目の方は、「放射線についての考え方の原則は、ALARA as low as Reasonably Achievable、被曝はしない方がいい」「からだの中には取り込まない」など。二人目の方は、10万人について、何人「がん患者」が増えたら、「不安」を感じるか? というようなばかばかしい問い。5%がなんだか「不安」のレベルらしい。原発の事故を「たばこの害」と比べたり。やっぱり、医学の人たちは、健康さではなく、病気だけに着目するんだなと。この違和感は何なのか。
浴びない方がいい。でも、いま浴びているレベルは、たばこの害より低い。だから? 浴びない方がいいけど、浴びてても心配しないでいい、と言いたいのか? 医学関係の方々が、まず、互いにしっかり議論してください。
三人目の東海大学の芳川玲子さんのプレゼンテーションは良かった。
大人であるわたし自身、地震後に集中力が落ちている、新しいことに取りかかれない、などを自覚している。テレビが見れない。ドラマのストーリーを追えない。つまらない番組に耐えられない。
テレビの情報を見るのであれば、必要な情報だけが欲しい。過剰な「共感的」なストーリーは重すぎる。入り込めない。
そんな自覚症状が、誰しも、多少はあるのではないだろうか?
子どもにも、不安がる、感情を押さえ込む、集中力が保てない、驚愕しやすい、などの傾向が生じるという。
原発事故の影響は、放射線という見えない被害であるし、慣れていない。終わりが見えないし、安定した日常を取り戻せない。
大切なことは、子どもに自主性を回復させること。活動に参加させること。
例えば、避難所の子どもを相手にするボランティアを行う場合でも、「見通し」をもって、時間割のようにして、活動する。
津波や地震遊びには、積極的に「乗って」いっしょに遊ぶ。津波から逃げることのできる「わたし」、地震でも対応できる「わたし」というストーリーを繰り返し体験させる。
避難してきた子どもに対しては、
・できるだけそばにいる。
・厳しくしつけたりしない。
・活動に参加させる。
・新たな絆を作る手伝いをする。
・基本的な生活習慣を守る。
・過剰な情報を与えない。 テレビを長時間見ない。
「不安だ」と言われたら、「不安だね」と返す。そこからいっしょに考える。
一般的には
不安を投影している子どもたちに気づく
子どものストレスに対処する。 分かりやすい学級の規則、リラクゼーションなどのストレスマネジメントの実施。
「がまん値」でしかない20mSv。
今回の勉強会を企画した人の一人が、「文科省が言うから大丈夫なんだ」というような論理で、何も考えず、話し合わず、通常の学校生活を送ることにのみ邁進している現状を変えたいと取り組んでいるという方がいた。
子どもたちは、大人を見ている。「上から言われたから」と自分では何も考えない姿勢も、彼らは見ているんだよ。